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◆◆【ザ・ポォーケェーズ】◆◆
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240: 12/05 06:02 w22.jp-t.ne.jp
しかし小川はわかっていた。
例え戦績で有利でもそれが『橋本を超えた』『橋本の上をいった』とはならない事を。
試合ではたまたま勝てたに過ぎない。自分が橋本の全て上回った訳でもない。
また、小川は橋本の立場を自分に置き換えて考えた。
もしも自分が橋本の立場なら…もしもそうなら自分は2度とリングには立てないだろう。
どんなに周囲から強く哀願されてもその勇気が出ない。
リングが怖いなではなく、自分にその気持ちが芽生える事は有り得ない。そんな強い精神力はない。
ましてやその原因の相手と再び同じリングに立つなど考えられなかった。小川はそう考えた。
全てを失ったゼロからのスタートの状態、にも関わらず全てを払拭して再びリングへ。
小川は自分には絶対にできない事をやった橋本の凄みを心底感じていた。
橋本には試合では勝った。だが、勝負では負けた。男としての勝負には完敗、大敗、大惨敗と。
これが小川の考えた結論である。
小川のそういう気持ちが橋本への尊敬の念へと変わっていっのだ。
そして橋本、小川組は類いまれに見る友情コンビが誕生したのである。
それはファンにも伝わっていった。
コンビの名前も『OH砲』へと。OとHは2人のイニシャルだが、本来ならHO砲となるはず。
だが、それは橋本の配慮だったのだ。
橋本『俺達はどちらも同等のコンビ、格上も格下もない!』←(大きな1コマ)
もしも『HO砲』となったら自分が上と捉えられてしまう。そういうイメージも抱かれる。
だから敢えてOを頭に付けたOH砲と。試合でもOH砲は大爆発した。
2人の合体技の『刈龍怒』も生み出した。
マッド・ガファリに橋本の水面蹴りと同時に小川がSTO。←(この場面を描く)
橋本、小川のOH砲は日本マット界でも有数の強烈なタッグとなっていったのであった。
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sage
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