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6: 05/02 17:48 ID:NE
黄泉の国物語 28
「時間の無いところに人は生きれないし住めない。これはわかるか。」「・・・」「
では何故わしらは来て住めるのか。これはわかるか。」「ううんわからない。」「
それだけ 地球の時間に依存した暮らしをしていない事で能力を保っている。地球上
では 今だ進化していないカビと同じだ。」「カビ・・・」「そうだ細菌やかびだ。
で そいつに 人間の体と思考と能力を与えれば わしらのようになるかも知れない。
が これをしようとしたのが あの爺さんだったわけだ。此処が観念の世界と言ったが
少し 誤解がある。此処は光の中の世界と言い換えたほうが良い。君の体も何もかもが
実体のあるものには 粒子が存在し 互いに影響している。が ひとたび影響の無い所
に行けば 石が磁石に引かれないように水に磁石を落とすように全く無意味な存在とし
て生きる事ができる。カビや細菌はそうした物質と生命体の間をさまよって何万年もの
歳月を生きてきた。が彼らの繁殖は何秒単位でも倍に増え続ける能力を持っている。但
し我らのような命令や指揮系統を持たぬままにな。が人間も総じて全く似せて作ってい
る。自らは命を保てない。飯を喰らい他の肉や野菜を取って体の中の細菌に手伝いを求
めてエネルギーとしている。ただそのエネルギーやら助けている細菌やらが違う仕組み
と生き物でわしらがいるだけだがな。そして この物質間の空いた空間に自らの体を投
げ入れて こうした時間のない土地を築き住む事が出来るのだ。真実の葉を噛み知恵を
投げ入れれば お前も解かるようになるであろう。今は理解できないだろうがな。」「
・・」「でお前の望みである 現世の幸せとは 此処には全くない事がわかるだろう。
何ら苦しみも悲しみもなく 仏と化した現世に帰れぬ者と仏になると資格を持った如来
達が ただただ花園を守り もう一方のというより他のマギーを排除する為に生きてい
る事が。」「じゃあ白ひげさんはその仏さんの仲間なの。」「いいや違う。」「私は」
「さっき言ったろう 此処で道を迷うたら それこそゴキブリや牛で生まれ変わっても
仕方ないと。」「ごきぶり。」「あああいつらも立派な生き物だ。違うか。」「はあ」
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