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ゲーム製作関連
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35: 02/07 16:02 ID:??? [sage]
RPGのプロローグ。参考書『改訂版 荻野の勇者を育てる数学III・C』のプロローグをもとにしました。

インテグラルガルドという国に、はるか昔、ノブヤ・オギという一人の賢者が住んでおりました。
彼はインテグラルガルド王のお膝元であるヨヨギダールの町で、真の勇者・魔法使い・武闘家・僧侶・賢者を志す若者たちに時には優しく、時には厳しく、ビジョン実現への道を説きながら、ペットのカブトムシ「クルト」、猫の「ピータロウ」とつつましく暮らしていました。
ところが、ノブヤとその弟子たちを脅威に感じた魔界の大魔王バーンは人々に呪いをかけ、やる気と真の強さを奪い去りました。若者たちの足を神殿に向かわせて、遊び人に転職させてしまったのです。

ノブヤ・オギは立ち上がり、バーンの住む月島のセンチュリーパークタワーマンション(3億5千万円)の最上階、55階に向かいました。しかし、そこは4LDKで170平米もあり、ノブヤが35年ローンで買った西大島の塔よりもずっとゴージャスであったために、ノブヤ・オギは意気消沈していきなりもうHPもMPも残り1になってしまいました。バーンはノブヤ・オギの最後のわずかな誇りすらも吹き飛ばさんかのようにけたたましい笑い声をあげました。
その時、ノブヤは渾身の力を振り絞ってバーンに体当たりをし、ひとつの呪文を唱えました。
「メ ・ガ ・ン ・テ !!」

自分の命と引き換えに敵を滅ぼすその魔法はまばゆく輝く白い閃光を迸らせて、稲妻のようにバーンのマンションを貫き、バーンとノブヤ・オギはもちろんのこと、天高く聳え立っていたマンションも一瞬で消し去り、後には真っ白い灰だけになりました。
その灰も風に巻き上げられて、まるで桜の花びらか雪のように、インテグラルガルドの地に広く舞い降り注ぎました。
人々は我に返り、また真の成功に向かって歩み始めました。そして自分の命と引き換えにこの国を生き返らせたノブヤ・オギを称え、その人生を後世へ語り継ぐとともに、JRヨヨギダール駅の駅前に記念の銅像を建てました。

それから何百年ものあいだ、時は平和に流れ流れて…
何百年も平和だったインテグラルガルドに、異変が起こり始めます。
あちこちの都市で地震が起こり、草木は枯れ果て、嵐がやってきて、空はどんよりと禍々しい暗い雲に覆われたまま、太陽の光がほとんどささなくなってしまいました。
どういうわけかあの大魔王バーンが力を取り戻し、復活してしまったのです。
大魔王バーンは多くの町や村を乗っ取って得た大勢の奴隷を働かせ、以前よりもゴージャスなマンションを建てて、いまや世界一の大国となっていたインテグラルガルドの侵略を始めました。
年老いたインテグラルガルドの賢王サテラインは、国に名高い豪傑たちを集めて言いました。
「古代から語り継がれる伝説と同じように、また人々はみなやる気と強さを奪われ、ニート、フリーター、ひきこもりに成り果ててしまった。今この国を救えるのはもはやお前たちのみ。偉大なる賢者ノブヤ・オギの教えを守りし者たちよ、バーンがノブヤ・オギに倒された時にこの世界の各地に散らばった、伝説の5つの神具――古文書によると、5つの神具は『リミットの盾』、『f'(x)の鎧』、『f,g,g'の剣』、『ハミルトンの冠』、『一次変換の印』だそうじゃ――を集めて、どうかバーンを倒してほしい。さあ、行くがよい。無事を祈っておるぞ…」

こうして、長い長い冒険物語は始まったのです。♪ ポーポロポッポポッポポポポポポ ポーポロポッポポポッポッポッポー
チャカチャンチャン チャンチャンチャンチャーン
チャカチャーカチャカ チャチャンチャーン…
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