[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

エロ文章を発表死あおう
4/4頁 (36件)
30:田中 09/23 15:20
 どれほどの時間がたったろう?…体中ぐっしょりと汗をかき、呼吸は詰まり、意識は朦朧としながら、それでも受話器を耳にあて立っていた。
ふと、女の言葉がゆっくりになってきた。

「あなた ギュルギュルギュルッんでしょ」
「あなた ギュルぎゅるぎュルッん でしょ」

ガッと受話器を掴み、ぐっと耳にあてる、雑音の中で女は言った。

「あなた 死にたいんでしょう」
「あ な た 死にたいん でしょう」

受話器を持つ手に力が入る、喉の奥から怒鳴るように叫ぶ

田中「オ…俺は…。」
田中「俺は!死にたくない!死にたくなんかないよ!」

その瞬間、プツッと電話が切れた、荒く呼吸をし、受話器を置く、心臓が激しく鼓動する、目には涙があふれていた、汗を拭いながら「俺はどうなるのだろう、」と思った。

あれから数年の月日がたった、今でも俺は生きている、この季節になるとあの体験を思い出す。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す