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10: 01/17 09:16
生まれて間もない身体が、生き地獄に耐えうるはずも無い。次の
朝、『仕事場』に転がっていたのは、満身創痍の腐肉だった。
もはや、日に焼けようと、虫に喰われようと、母しぃの蛮行を被ろ
うと、何の反応も示すことは無い。
「ウワッ! キモーイ シンデルワ!! セッカク サワヤカナ アサナノニ…!!!!」
彼女に、もはや理屈などというものは無い。ただ、何処までも純粋な
慢心に突き動かされ、ベビだったものを蹴り上げた。
首と胴が引きちぎれ、どす黒い血を撒き散らす。相変わらずの快晴
に対して、対照的な赤さだった。
二つの肉片はぬらぬらした藻の上をバウンドして、臭い水の中に転
げ落ちる。 『ボチャーーーン…』 混濁した水が、ベビの残骸を受け入れて鳴いた。
「マタ ギコクント コウビシテ コドモ ツクロット」
母しぃは、神への挑戦とも取れる暴言を呟くと、何事も無かったかの
ように踵を返した。
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