しぃ虐殺スレ1


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しぃ虐殺スレ1

1: テントウ 1p5F0JNw:08/08/28 20:15
ルールを守れる人だけ来てください。(人来ないとないと思うけど・・・
ルール
1荒らしはもちろん禁止!!
2嫌なことをカキコしない!
31と2が守れたら来てよし!

さあジャンジャンしぃを虐殺してください!

!ばっかりですいません・・・

2: (・∀・)モララー万歳:08/08/28 21:58
>>1こういうスレは、もう立ってるんだよ。
大量に・・・。
そこでやったら?わざわざ立てんな。終了

3: テントウ 1p5F0JNw:08/08/29 20:11
どうしよう・・・他のとこ行こうかここにいるかどっちにしよう・・・?

4: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:06
アブ板で書こうと思ったんだけど
思った以上の過疎状態なんでこっちに小説投下させて貰います

この作品のしぃの手足は猫のような肉球がある手足ではなく
人間の様に両手両足に五本指付いている手足です


5: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:07
題名『万力ジャンケン』


【ダッコ革命軍】・・・
何時も何時も『ダッコ』とか『マターリ』とかウザイ事を言っている最低劣等種のしぃが
自分達の欲求の為だけの世界を創る為に【ダッコ革命軍】と名乗り
もう何度目なのか分からないが、
『革命』という名のテロ活動を行い
とりあえず今回は
 
       見 事 に 失 敗

途中経過は分からないが
テロ組織の【ダッコ革命軍】は、
【しぃ対策委員会】通称『しぃ対』に組織のしぃの殆どを殺された上に
組織の権力者と思われるしぃを何匹か生け捕りにされてしまって
今回は其の中の二匹が処刑されようとしている所だ・・・

「ようこそ拷問室へ、【ダッコ革命軍】の方々・・・」

一人のモララーが死刑囚の様に両手を縛られて目隠しをされている二匹のしぃに語りかけている
話しかけられている二匹の顔に生気が無い事が目隠しされていてもモララーには簡単に伺える

「貴女方には下手糞な銃殺刑等の処刑は行いません
 死ぬまで後悔させてあげます・・・」


予め処刑の日時を伝えられていた為に二匹は覚悟が出来ていたのか
拷問室までの連行は何事も無くスムーズに進められた

「・・・君達には今からゲームをしてもらいます」
「ゲーム・・・」
「ナニ・・スルノ」


二匹は捕まってからずっと留置所の様な部屋に押し込められていた為なのか
声は、疲れきっていて、口調がゆっくりしていて、どこかヤケクソ混じりな、そんな声で、
通常のアフォしいに見受けられる自分勝手でハイテンションな言葉は一切喋っていない・・・
まあ、喋っていたらその場で殺されてしまう為だろうが・・・


「な〜に君達の様な低能なクズにも理解出来る簡単な『ジャンケン』さ」
「ジャン・・・ケン」
「シナキャ・・・イケナイノ?・・」

二匹はモララーの言葉に困惑している・・・

モララー達・・・【しぃ対策委員会】が行ってきた処刑は
ミミモギや腕モギは当たり前で、
生きたまま火あぶりにしたり、半強制的に同族を殺させる様な
正しく悪魔の所業のような行為の筈なのに・・・

言うにかいて罰がジャンケン?そんな子供のする事?
只のジャンケンじゃないにしろルーレットとかもっと面白そうな物がありそうなのに・・
わざわざどうして地味なジャンケンにするの?
もうすぐ死ぬ私達がそんなことしなけれればならないの?

「その通り、『しなければならないジャンケン』を何回もして貰いたいんだ」
「・・・・・・?」
「・・・・・・?」

何を考えているの?
単なるジャンケンである筈は無いが、
どうして『しなければならないジャンケン』なのだろう?
若し、負けたほうが処刑されるとしても一度で済む筈・・・
其れなのに・・・

・・どうでもいいか、今からやるジャンケンがどんな物であろうとも・・・
もう私は・・・もう私達には・・


     『・・・・・もう私達に逃げる所なんて無い、虐殺されるだけだ・・・・』

二匹の頭の中には、その言葉しかなかった


6: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:07
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どうも作者です、この枠の中の文章は私の独り言なんで無視してもらっても構いませんが
ここで少々解説させて下さい



     『自分はもう何をしても殺される・・・・』

虐殺者にとって、若し、虐殺中に被虐者がこう考えてしまったらもうアウトです
此れによって虐殺自体がかなりつまらなくなってしまう・・・
生きようとする欲が、生存欲という【仮面】が外れてしまい、
後は何も考えられなくなってしまうから少々厄介になってしまうんです。
【仮面】を外してしまった【物】の思考回路が冷静になって迷わなくなるんですよ
それで予測不能な行動を起こし自滅する、皆さんも考えてみてください・・・



今から殺そうとしている【物】が死を覚悟してしまったらどのような行動をすると思いますか?
私の思いつく限りとして大まかに分類して見れば
1、生存を諦めて死を認め、末期癌患者のように安らかなまま死んで逝く
2、自分が死ぬという恐怖によるストレスを他人にぶつけ自分の欲求を満たそうとする
3、自分が死ぬ時間までに出来る事を全てやろうとして最後の瞬間まで生命を爆発させる
の3パターン・・・
本当に死を覚悟してしまったらこの3パターン以外の行動は思いつきません
私も神では無いのでこの他のパターンが存在しないとは断言できませんが・・・

  この三つの内どれを選んでも最悪ですよ・・・

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「ただしこのジャンケンは普通と違う!命を賭けてもらう!史上最高最低のジャンケンのその名は・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」

モララーが急に大声を出し、二匹は少しビクつく




7: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:07
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若しも、この3パターン以外無いと仮定をすると、

1を選ばれてしまった場合碌に反応をせずに死んでいくので面白く無く、
近頃のしぃは『カワイイ シィチャンハ シンデモ マターリノカミサマノトコロニ イクンダ!』とか言い出したりして
笑顔のまま死んで逝きますからなんというか全然ダメですし

2を選んでしまった場合は抵抗をしてくれるので少しは面白いとは思いますが
【窮鼠猫を噛む】の言葉通り死を覚悟した【物】の抵抗は想像以上に凄まじく
形勢逆転されてしまう危険性が少なからずあります、
形勢逆転とはいかなくても、些細な傷でも負ってしまったら最悪です
互角の相手と戦っての傷は【名誉の負傷】ですが
被虐者に負わされた負傷は言うなれば『タンスの角に小指を打った』レベルの誰も賞賛してくれない傷で
『間違ってウンチを踏ん付けてしまった』レベルの不名誉です
自分の経歴に文字通り傷が付いてしまう可能性が高いので
貴方がクールな性格で完璧な経歴を持っている人の場合、
無理を言いませんからこの選択をしそうなタイプとは実生活でも直接対決は避けた方が身の為です
友達なり部下なりを代わりに戦わせた方が良いでしょう
そうしないと最悪の結果が待っていますよ

3を選んでしまった場合は最悪です
最後に被虐者が出来る行動は限られています
好きな人がいても短い時間に出来る事はキスぐらいですから、性欲を発散させる事は出来ない
食料あっても食べる暇を与えられてる筈が無いから、食欲を発散させる事は出来ない
枕があっても眠る暇がある筈無いから、睡眠欲を発散させる事は出来ない
この様に三大欲求が発散できないからその他の行動を取ろうとします
そして
『○○がある筈無いから、××欲が発散出来る筈が無い』
と何パターンか考えた後に思いつくのは・・排泄です
例え暇が無くても排泄は出来ますしスッキリします
3を選んだ殆どの被虐者はこの行動をするでしょう、この行動は被虐者にとって状況改善に向かいはしませんが
虐殺者にとって見ればマイナスです、被虐者に文字通りの【最後っ屁】を食らう訳ですから
貴方は虐殺し終わった後に血の匂いなら兎も角糞尿の異臭を嗅ぎながら虐殺の爽快感が持てますか?
・・・私はむしろストレスが溜まります



この様に、どの選択をされても虐殺者にとって最悪です、
というよりも!ゴキブリ以下・・いや、ゴキブリとも比較出来ない程の奴等に三つもの道を選ばせる
【選択権】を持たせる事自体問題外なんです!



・・・つまり、私の言いたい事は虐殺者は被虐者に『死を覚悟』させてはいけないわけで
最後まで『生き残れるかもしれない希望』を持たせたまま虐殺しなければなりません
其処が【爽快感の残る虐殺】の大変な所です


その点でいうと既に『死を覚悟』されてしまっているから今回のしぃは最悪です、
簡単な方法ではどう到っても碌な結果があるはずが無い、
自分の欲しか考えていない彼女達には、もっと罪を悔いらせる方法が必要です
そこで【しぃ対】が思いついたのがこの・・・

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「【万力ジャンケン】だ!!」
「マン・・リキ」
「そうだ!さっさと其処のテーブルのイスに座れ!」

8: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:08

モララーに目隠しを外され周りを見るしぃ達・・・

大声で叫んでいるモララーが指した【一u位の警察の取調室の様にライトが置いてあるテーブル】の背もたれのあるイスに座るしぃ達、
拷問室の照明は明るいが、周りを黒いカーテンに覆われていて床も天井も黒い所為か
自分達とテーブルとイスと、テーブルの上にある【家庭用カメラ】しか見えない
何か拷問室としてはおかしな部屋だが
しぃ達には、何かを考えられる余裕が無く、最早生気が無い眼には
『もうどうにでもなれ・・・』そう思っている事が簡単に読み取れる

「スワッタ・・ワヨ」
「・・ナニ・・スルノ・・・デンキデモ ナガスノ?」
「その前に、君達の利き腕はどちらかな?」
「ミギ・・・」
「ワタシハ・・ヒダリ」
「解ったじゃあ君は左手、君は右手だね」

しぃ達が正直にそういうとモララーは右利きのしぃの手の縄を切り自由にした後で
左手をテーブルに固定して五本の指先にそれぞれ一つずつ金具を取り付け、
両足をイスに固定して足の指先に同じ金具を取り付け調整をする
同様に左利きのしぃの縄を切り右手両足固定して指先に金具を取り付ける
金具は引っ張っても離れず、
形状は指を挟むマジックハンド状の物に何か細い棒が一本出ている変な形をしている
何なのか分からないうちにしぃ達は脹脛と利き腕の反対側に


「よしと・・・それじゃあ説明を始めようか、まずジャンケンをして」
「エ?・・・」
「ナンデ?・・・」
「いいからやれ」
「・・?」
「・・?」

何故ジャンケンをやるのか分からないしぃ達は首をかしげる
その目には少々安堵の間もある・・・
どうやら、残酷な処刑はしないようだとの・・・
安堵感が・・・

「いいからヤレ!!!!
 出さない方は負けだからな!」

「ヒッ・・・ジャンケンホイ」
「ヒッ・・・ジャンケンホイ」

急に大声を上げられ驚きながらジャンケンを始めるしぃ達
結果はグー対チョキで右利きの勝ち


こんな事をして何の意味があるのか?この手の金具は何?

二匹は首を傾げていてまだ理解出来ていない・・・が!

キュィィン
「ギャアァァァーーーー!!!!」


9: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:08

テーブルの下から聞こえる短い機械音と一緒に負けた左利きのしぃが叫びだす!
何が起きたのか分からないが彼女の眼に涙が!
何かの痛みを感じた涙が!
    ・・・一滴流れた・・・
モララーは彼女の足を確認し、右利きのしぃの顔を見る

其の顔には『虐殺厨』共通の・・・どう形容すれば良いのだろうか?
平凡な日常を過ごしている人にとって絶対感じ得ない何か・・・
オーラ・・そう、オーラだ!
被虐者の恐怖を誘う何らかのオーラに溢れていた
日常で突然このオーラを受けて自分は生きていられると思える【物】はそうはいないだろう


「さてと、実感した所でこの【万力ジャンケン】説明を始めよう」
「・・・・・」

急の事に唖然としている右利きのしぃと、
痛みと悶絶している左利きのしぃを尻目に、
モララーは淡々とした口調で説明を始める・・・
この最悪で最高のゲーム【万力ジャンケン】の・・・

「ハイハイ、僕の顔を見て、ちょっと君達テーブルの上を見て・・・
此処にカメラがあるだろ、このテーブルの上を撮るカメラの前で君達はジャンケンをしてもらいます。
ジャンケンで勝った方は何の変化も有りませんが、負けた方は利き手の逆の手若しくは足の指の【機械式万力】のどれか一つををランダムに作動させて
指をこのドリル型の針で押しつぶさずに回転させて1_ずつ深く、直径5_の穴を削り取っていく。
今のは彼女は右足の中指が選ばれたようだ、良かったね、まだ爪の上だよ、そんなに痛くないよね?
けどまた負けちゃったらどうなるかな?
多分血が出るなんてレベルじゃないと思うけど・・・
まあ『押し潰す』んじゃなく『削り取る』んだからね、
その痛みは酷いはずだよ・・・・
肉どころじゃなく、爪も、骨も、皮も、『ドリルでバラバラのグチャグチャ』になるんだから・・・」

「・・・・・!」
「ヒィィオナガイ!ダッコ スルカラ! ダッコ スルカラ コロサナイデ!!」
「蚤臭いダッコなんか要らないよ・・
さぁ、ジャンケンをして・・・ 
やらないなら
それでも・・(チャキ) いいんだけどね」
「・・! ジャンケンホイ!」
「ヤ、ヤメ・・   アッ・・ホイ!」

銃を突きつけるモララーにせかされ
急に必死になりだしたしぃ達は
急いでジャンケンをし、今度は右利きの負けだが・・・

「チョットアンタ!アトダシ シタデショ」
「ショウガナイデショ!アンタガ キュウニ ダスノガ イケナイノヨ!」

右利きのしぃがカンカンに起こっている
どうやら左利きの方が後出しをしたようだ・・・

「モララー!アトダシ シタカラ・・」
「後出しは認めているよ・・・」
「エッ!」

「認めているんだよ、この【万力ジャンケン】は【後出しを認めている】、
因みに言うけど【勝敗を決めている】のは僕じゃなく【別室でカメラの映像を通して見ている同僚】だ、
そいつが勝敗を見て万力のスイッチを押している」
「ソンナ・・・」
「更にそいつにはカメラの映像以外何も聞こえもしない
だから、『早出し』しているのか『後出し』しているのか判らないんだよ
画面しか見ていないからね・・・
つまり、どんなにキミが不正を証明しようと叫ぼうが 『無駄』 なんだよ、
カメラの向うの同僚には判らないからね
君達がどんな声で叫ぼうと・・・何を言おうと・・・死のうと・・・」
「・・・・・」


10: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:09

モララーの冷静で冷酷な返答が、
目の前に居る仲間のしぃの苦痛の顔が、
自分の左手にある不気味な万力が彼女の恐怖を誘発して・・・
言葉を失わせ・・・
そして!


キュィィン

負けた彼女の万力が動き出す・・・
選ばれたのは薬指の様だ・・・

彼女にはその感覚が理解出来る
彼女の手の左薬指の機械が動き出し、指を圧迫する感覚!
そして爪を削り取る感覚!想像できないと思うが爪を削り取られる感覚は痛くは無いがかなりの不快感が発生する
良く解らない人は良く切れないハサミの刃で爪の真ん中を削ってもらいたい
爪切りとは違う、嫌な感じが少しはするだろう
(感覚がしないからといって何度もやって爪を貫通してしまわないように気を付けてほしい)
だがその時も一瞬で、不快感が来る前にドリルが爪を貫通し直接神経が通っている肉をほんのちょっとだけ削り始める


「シィィィィーーー!!!」


”痛い!痛い!!何が起こっているの!?
指が!指が!!指が引き裂かれるように痛い!!指に穴が開くってこんな感じなの!!
こんな感覚初めて!!こんなに痛いの初めて!!切られていくのと違う!!殴られながら切られていく感じ!!
しぃが何をしたの!?ここまでされる罪は無いでしょう!?
しぃはただダッコしたかっただけよ!さっさと此処から開放して!おながい神様!!しぃを救って!!”

たった一秒の間にしぃは此処までの思考をしていた
つい少し前の死人の眼は何所に逝ったのやら
あまりの激痛が原因なのか、しぃの中に痛みから逃れたい思い
体を傷つけられたくない思い、詰まり【生存欲】が生まれ始めた
そして狂った理性も、

(醜いしぃの理性・・・本性の仮面外すのではなく付けてやる
 そして考えさせてやる・・その先に待つ絶望の為に・・・)

モララーの計画が進行しつつある・・・
しぃ達を最高に苦しめる計画が・・・

11: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:09
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よく、人は仮面を着けていてその仮面外す時、人は醜いというが
私はそんな事は無いと思う、人は仮面を着けていない時こそ
人は正直で、高貴で、美しいのだと思う
仮面を外すと人は正直になる、その人の真実が見える
仮面とは偽善とかそういう物ではなく、人と人との関係が上手く進む為の潤滑油だ
その仮面が無い時人は前述した通り最も誠実で正直な行動をする。
【自分と仲間にプラスになる行動】か、【敵にマイナスになる行動を行動】を・・・

そして其の行動が虐殺者にとってもっとも警戒しなければならない
最大事項だということを誰もが忘れてはならないと、私は思っている

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「シィ・・・・」
「イタ・・・イヨ・・」
「さっき言い忘れていたんだけど・・・」

「・・・・・!」
「・・・・・!」
「【ジャンケンをしないと利き腕以外の全ての指に5_深く針が進むよ】」

キュィィィィィン

「シィィィィ!!!」
「ウギャァーーーー!!!!」

さっき受けたのは1本の1_だったが今度は5_
最初の1_は爪とほんのちょこっとの肉だけだが
今度は15本の五_・・・

想像して下さい、15本の指が削り取られていく様子を
針が、指先を守ってくれる筈の爪が簡単に貫通して、神経を直接攻撃して、
肉を切り裂き、骨をゴリゴリと振動させながら穴を開けて
更に、骨を貫通した後の肉と骨の間・・・っとまだそこまで深く行ってませんね

”何コレ!?指が脈を打っているよ!!
ヤメテ!!そんな事をしないで!!余計に痛くなるよ!!”

うーん、指の穴からの出血が更に痛みをかもしだしている様ですね
その辺の虐殺モララーが見ていたら最高の状況なのですが
しぃ達を見ているモララーはまるで人形の様に眉一つ変えずに其の光景を見ています・・・
まるでポーカーの戦いのように、
自分の思惑を悟られないよう気を付ける様に・・・
まっ、そんな事座っているしぃ達か気付ける筈が無いんですけどね


ジャンケンを始めてから1分もたっていないというのに
彼女達の顔は真っ赤に腫れあがり
眼は充血しきり涙が止まらなく
鼻水、よだれが顔中に付いている
見るも無残・・


12: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:10

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言っておくが、被虐者から『楽にして』といわれたとしても生存欲は消えてはいない
只、『痛いおもいをしたくない』と思っているだけだ
そうじゃなかったら、・・すぐに舌を噛んで死んでいる

目の前に『楽に殺して』という被虐者がいたとしても
其の被虐者が助かったら恐らく追われた記憶を忘れて
能天気に毎日を過ごし
ある日、『生きていてよかった』など言い出すに決まっている

『生存欲を捨てる』とは『生きること自体を諦める事』
つまり、『明るいかもしれない未来』を捨てる事になる
そんな事、よほど強い洗脳を受けていない限り不可能だ
・・普通の人間ならね

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今の彼女達に必要な行動はあくまで自分が生き残ろうとする行動
自分達が生存を求めている以上、どうしても生存を考えなくてはならない
モララーに媚を売るなり、足と手の金具を無理矢理壊して脱出するなり、目の前の仲間を説得して死んで貰うなり、
色々やる事があるだろう


「いや〜、言うのが遅くてゴメンネ
ジャンケンを見ているカメラの向うの同僚が向こうでサイコロを投げて
出た目*3秒間以内にジャンケンをしないと同僚が怒って全ての指のスイッチを押しちゃうんだよ
だから・・・早く出したほうが良いよ・・・」
「ウジィー・・ソンナ・・・」
「ソンナノ・・ヒドイヨ」

それなのに、彼女達はジャンケンをしている・・・
勝てば何も無いが、負ければ1_針が進み、ジャンケンをしないと15本の指の針が3_進む
どう考えてみても、『まともにやって』いては両方共倒れ
この場合でも色々な方法が考えられるのに・・・
恐怖心と生存欲という仮面が彼女達の思考を邪魔する

ジャンケンをするしかない・・・
彼女達にはもう、その他の事を考えるまともな思考能力は無い・・・

「『酷い』?何言っているの?君達にそんな事言う権利がある筈無い筈でしょ?・・・」
「・・・・・・・」

「それと、一つ言っておくけどこのジャンケン【片方が死んだらもう片方は開放】してあげるよ
流石に僕達も鬼じゃない、今回はこっちに死者が出た訳でもないし
被害もそんなに出ていない
寧ろ、ダスキソに送る糞虫が増えて儲かっている位なんだ
其れなのに、君等二匹を両方処刑しようなんて考えていないんだ
だから、【片方が死んだらもう片方は開放】してあげるよ
つまり、『勝ち続ければ』いいんだよ負けた方しか針は進まないんだからね」
「・・・・・・・」
「ということは目の前の奴を助けたければ・・・
することは一つだよ」

「ソウダ!アイコヲ ツヅケレバ イイノヨ!」
「ハニャ!ソウネ!ソウ スレバ ハリモ ススマナイシ マターリ ダネ!」

流石しぃ族と言うべきだろう
なんという阿呆な思考か、モララーの誘いを全く気にも留めずに
あいこなどと続けていても何の解決にもなっていない方法を考え出した

「あいこか・・別に構わないけど、【同じ手を二回続けて出すと全ての指の金具が一ミリ分作動】するからね
だからグー→チョキ→パー→グー・・の順番で回していくしかないよ」

「ハニャ!ダッタラ スグニ ヤルワヨ!サイショハ グーカラヨ!」
「ワカッタワ!ジャンケンホイ!」


こんな短絡的な行動に意味はあるのか?・・・


「あっ、こんな所にいるんじゃ時間解らないよね?
ここにメトロノームを二分の一秒設定で置いておくからコレを基本にしてね」


「ジャンケンホイ!」
「ジャンケンホイ!」

「さっきも言ったけど、サイコロの目×3秒間の猶予しかないからコレが五回鳴った所で出していた方がいいよ」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

モララーの表情は変わらない、変えない
自分の不可解な行動を悟られないように・・・
表情の奥にある【感情】を隠すように・・・
【しぃ達を嘲り笑いたい】と思う【感情】を・・・

時計ではなくメトロノーム・・
意味なきあいこ・・・
メトロノームの音が不気味に鳴り出している・・・・
全てはモララーの計画道理・・・


13: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:11
〜五分後〜

しぃ達はあれから五分間必死にあいこをしている

(何時までやっているつもりだ?・・・)
モララーも半分呆れ顔だ


「ジャンケンホイ!」
「ジャンケンホイ!」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「ジャンケンホイ!」
「ジャンケンホイ!」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「ジャンケンホイ!」
「ジャンケンホイ!アッ!」


手を変え続けてあいこを続けていたしぃ達だったが
指の出血からの集中力不足が原因だろうか?
右利きのしぃがグーからチョキにする所で
間違えてグーのままにしてしまった、
よって!

キュィィン
「ウギャァァァ!!!!!」

今度は右手の小指
五分の間に塞がっていた傷が
再び広がる、その時の痛みは前回の痛みよりもかなり痛い


唇の皮が切れた瞬間はあまり痛くないのに、次に其処を触ってしまうと途轍もなく痛く感じる
これと同じ事だ



「ハ、ハニャ・・ゴメンナサイ・・・」

そしてこのときの『仲間は何も悪くないのに、自分のせいで仲間が苦しむ』
という罪悪感は、この痛みよりも精神的に重く感じているが
所詮、単なる同情・・・仲間の事を考えていない・・・
仲間の事を第一に考えているならばやることは一つの筈・・・
彼女はそれをする気にならない・・・
【生存欲】があるから


「ア・ア・・ナニヤッテイルノヨ!」
「ゴメン・・ナサイ」
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
「コンドハチョキダカラネ! マチガエルナヨ!」
「ウン・・・ワカッタ・・」
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「フフ」
不適に笑うモララー

「ワラッタリシテナニヨ!ギャクサツチュウ」
しぃはジャンケンをしながらモララーに対して叫ぶ
何を考えているのだろうか?
自分の立場というものが解っていない・・・
もし、モララーがその気になれば簡単に自分達の命を消す事が可能なのに

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
「君達さ、気付かないの?あいこ続けていたって君達もう出血しているんだし
片手両足から痛みに襲われているんだよ?
どっちかが集中力が切れてミスするのは当たり前だろ?
もし、集中力が切れなくとも、君達には、今後一切食べ物は与えないし、
交代制で見張っているから睡眠時間も無い、
何も食べなくて平気?ずっと起きていられる?
もう血は止まっているけど指の傷は大丈夫?
さっきも言っていたんだけどジャンケンで【出さない方は負け】なんだよ」



「ダ・・・ダカラナニヨ!ダシテイタライインデショウ!」
「・・・!!」
体を震えながら反論する右利きのしぃ

「ジャンケンホイ、・・!!!!!」
「(ニヤリ)」

14: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:11

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恐怖によるパニックで起こされる短絡的な行動は自分自身の意志で動いているように感じるが
誰かの手によって動かされている物だと自分自身は気付かない
このような場合、どのような選択肢があったとしても全て他人が手を加えられたものである事が多く
どれを選んだとしても最悪・・・本来あった『最善の選択肢』を消してしまわれているのだから・・・

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キュィィン
「グギュジュァァァ!!・・・
ナ!・・ンデ?! グーヲ・・・ダシタノ・・・?」
痛みに悶え続けながら質問をする右利きのしぃ

其の顔には【疑念】よりも【怒り】の方が滲み出ている

「ゴメン・・・
    ・・・シィチャンノカワリニシンデ!」

左利きのしぃの残酷な発言が、右利きの心を貫いた
完璧に仮面を着けた、左利きのしぃの発言が、右利きを壊した



『 ワ タ シ ノ タ メ ニ シ ン デ 』


そして、壊れた物を直そうとする様に仮面をつけ始める・・・

「!!ナニ イッテイルノヨ アンタ!」
「ダッテ!コノママデ イタラ リョウホウ シンジャウン ダヨ!!
 ソレナラ・・ソレナラ・・・」
解りきっている台詞を言おうとしたその時!


キュィィン

「時間切れだよ。」
モララーが時間切れの宣告をする

「ウギャァァァァァァ!!!」
「ジィィィィィィィィ!!!」

二人の集中力は限界だった、

何もかも、終わってしまった
【ダッコ革命軍】で『ダッコ』と『マターリ』の世界を創る筈だった、
虐殺中のいない平和な世界を創る筈だった、
自分のしたい事をすべてやるはずだった、
理想ではもうそうなっていてもおかしく筈なのに
それなのに、現実は捕まりこんな拷問室で、何をしているのだろうか?
・・・ジャンケンをしている、こんな最悪のジャンケンを・・・

「ハァ・・ハァ・・ハァ
 ・・フザケネイデ!ナンデリーダーノシィチャンガアンタナンカノタメニシナナキャナラナイノ!?」

右利きのしぃ(以後リーダーしぃ)が叫びだす

「ショウガナイジャナイ、スベテオワッタノヨ、アナタハ モウ リーダー ジャ ナイ!」

左利きのしぃ(以後下っ端しぃ)が冷めた声で回答をする
もう二人の信頼関係は無い、皆無だ

彼女達は元々仲間だったはずなのに
どうしてこうなってしまったのだろうか?

15: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:11


「・・・一先ず休憩しよう、一旦この休憩カードをカメラの前に写して同僚に中断させるから
 時間の事を考えずに話し合った方が良いよ」


モララーは懐から【休憩】と書かれたカードを取り出して
カメラの前に置いた
そしてメトロノームを一旦止める

カメラの先の同僚にも確認されたのか万力は動かない

「さて、どうしたの?
 彼女は【ダッコ革命軍】のリーダーじゃなかったの?」

「ナニ イッテンノヨ コンナ ジョウキョウニ イテ リーダー トカ ソウイウ ジョウゲカンケイ ナンテ キニシテイル バアイ ジャナイ デショ!
 シィハ コンナトコロデ シヌワケニハ イカナイノヨ!」

「うわ、リーダーに対して酷い事を言っているね〜
どう?リーダーとしてこのしぃの発言どう思う?」

「ユルセルワケ ナイワ!モララー!コノコヲ サッサト コロシテ! ソシタラ アナタニ イッショウ ツクシテアゲル!」

「どんな風に?」

「モチロン 『ダッコ』ヨ!」

「・・・・・」

「ハニャ! ズルイワヨ! モララー コッチニ ツイテクレタラ ソコノ バカリーダー ナンカヨリ 3バイダッコヲ ホショウスルワ!」

「ナンデスッテ!ダッタラコッチハ・・・・」

その・・まあ・・・なんというか
最初の死人状態からやっといつものアフォしぃに戻ったようだ・・・

五分ぐらいアフォしぃとしての馬鹿馬鹿しい口論してつかれきった二匹はモララーに話しかける

「ネ! コッチノホウガコウジョウケンデショ! モララー!」

「ソンナコト イワナイデ コッチヲ エランデ!」

「・・・・どっちもいらないよ、
 君達、分かっているの?今の状況
 君達の仲間は皆捕まっちゃって君達の可愛い可愛いベビチャンも
 人質に取られているんだよ
 そんな状況だと言うのに虐殺厨である僕に対してダッコはないでしょ
 君達はもう少し生かしてあげるけど
 君達がもう一度ふざけた事を言っているとベビチャンは殺しちゃうよ」

「オナガイ!ベビチャンニハ ナニモ・・・」
「コイツノ ベビハ コロシテモ イイカラ! アタシダケハ・・・」

モララーの冷静な宣告に対して
二人ともか細い声でモララーに哀願するが、馬の耳に念仏・・
いや皇帝にゴキブリの鳴き声だろう

「もうそろそろ休憩を終了しよう、ジャンケン再開だよ」
 モララーはしぃ達を全く気にも留めずに『再開』と書かれた紙をカメラの前に写して
 メトロノームを作動させる

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
不気味で等間隔の音がこの拷問室を支配する・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」

二匹とも、無言のままにジャンケンをする

モララーの話を聞いた二匹はあいこで時間稼ぎする気は毛頭無く
ジャンケンをし、一匹が勝ち、もう一匹が負け、万力が動く
その度に悲鳴をあげ、痛みに泣くが、ジャンケンをする
何もしないと万力が動く為だ


16: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:12

このジャンケンは後出しが認められている為見た目よりも心理が働く

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
(シィ・・イマダシタホウガイイノカシラ)
(・・・イマダシテモアトダシサレル・・ツギダソウ)

後出しを認めている以上後出しをした方が有利なのだが
不規則な制限時間がある為に
その時間内にどちらかが出さなければならない


カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
(イマ ダサナキャ ハリガ ウゴイチャウ)
(コイツガカッテニ ダシテクレルカラ・・アトダシ シヨウ)

後出しのチャンスはサイコロの目に左右される為に6回しかない
でも、相手が何時出すか判らないので
相手と制限時間の板挟みに遭ってしまい
下手糞な心理戦を始めてしまう

(シマッタ、アトダシサレチャウ)
(イマダ、グーヲ ダソウ)

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此処で一旦この【万力ジャンケン】についての説明を加えておこう
このジャンケンの普通のジャンケンと違う点をまとめてみると

対象者二名(今回は二匹だが・・・)が向かい合ってテーブルに座り
万力の金具をつけて
カメラの前でジャンケンをする

その時に普通のジャンケンと違う点は・・・
【同じ手を二回続けて出すと全ての指の金具が一ミリ分作動】
【片方が死んだらもう片方は開放】
【後出しを認めている】
【カメラの先の同僚がサイコロで出た目×3秒間で決めなければ両方の万力が動く】


このゲーム・・・まるでギャンブル・・・
【後出しを認めている】というルールが後出しをしようとする思いを産み、
【カメラの先の同僚がサイコロで出た目×3秒間で決めなければ両方の万力が動く】というルールが焦りを産み、
その焦りが何もかもを狂わせる

そして、まともにやるとしたら出しても後出しで負けてしまうかもしれないが、
出さなかったら、五本の指×片手両足×5_=75_
出して負けてしまったとしても、一本の指×一_=1_
と出して負けるのと出さずに時間切れになるのでは75倍もの差がある
その為、三秒毎にギリギリのタイミングで出していけば
いきなり75_もの激痛が自分の身に及ぶ事は無いし
サイコロの目で一が出る確率は六分の一という考えでいくと
最初に出す者と出さない者が対戦をするとして
出す者のダメージの計算式は
1_×5/6=5/6_
出さない者のダメージの計算式は
75_×1/6=75/6
なので、
出した方が期待値計算上15倍程良い結果がでる筈なのに、目の前の0_の勝利に目をくらみ
【0_になる勝利を追及して】その確率が高くなる方に進んでしまう

まるで、ギャンブルの沼にはまっていくクズの様に・・・

馬鹿な賭けを行う者が『今日は勝った』『今日は負けた』
などといって一喜一憂して段々負けていっても気にせず博打を打ち続け
気付けば大負けしていたなどと同じだ・・・
何も考えていない・・・

一つ言わせて貰いたい・・・
余程の勝率があるギャンブルでもない限り
並みの覚悟でギャンブルをしてはいけない・・・
続けていっても人生の中の貴重な時間をかけるだけ損をしている
パチンコや競馬等にお金を賭けている人は気を付けた方が良いでしょう
単にお金を儲ける事を考えているのならば
勝つか負けるか判らないギャンブルに手を出すよりも
その辺のコンビニでバイトをした方が良い
ギャンブルというのは、言うなれば【戦場】
何も考えていない者が簡単に手を出して良い物ではない
ギャンブルをしないほうが良い人生に進むはずだ

ギャンブルとは、しっかりと戦略を練り、ルールを熟知した者のみが入場を許される
正しく【聖域】であり【自然】であり【真理】なのだから・・・


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17: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:13

カチッ
キュィィィン
「シィィィィィィイィィ」
そして、見事にリーダーしぃの中指が見事に貫通!!

貫通された指の痛みと共に
やった、終わったんだと、余りにも楽観的な想いが彼女の中に

指に穴が開くのは物凄く痛かったけど貫通した今、もう中指を攻撃するのは不可能。
死ぬまで続けるとは言ってもこれ以上は中指に対して何も出来ないだろう
・・・地獄が終わってくれた・・・・

と、しぃは思っていたか

否!実は終わっていない
むしろ始まり!それを告げるために万力は動き出す
ドリルを逆回転に回して!引っ込めて!

キュィィィン
「シィィィィィィ!!」


ウィィィィィン
「・・・ナニヨコレ」
「ドウイウコト?」
逆回転して引っ込んだ万力がマジックハンドの動きで指の付け根の方へほんの僅か動き出す
まるで指輪をはめる時の様に締め付けて・・・
そして、

キュィィィン
万力が動き出す
「シィィィィィィィィ!」
「ナンデ コレガ ウゴクノ!?」


「何を言っているの?こんな所で終わる訳無いじゃないか?」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「・・・!!」

「言っただろう、『死ぬまで続ける』と・・・って手は止めない方が良いよ」

「ウ・・ウ・・ウウ」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「其の万力は貫通すると一旦針を抜き、君達の心臓に手足を伝って万力ごと四_スライドして・・」

「ヤッタ!カッタ」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

「余った分を『再度動き始めるの』さ・・・」

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、

キュイィィィィン

「ウギャァァァー!!シィノ ユビニ アナガ ウォァ!」


「自分の指から直径五_の穴を四_ずつずらして削り取られるんだから・・」


「ナンデ コンカイハ ザンビョウカン シカナイノー!」

「ヒヒュギャサァァアアア!!」

「穴が繋がって手首の辺りまで行くんだけど・・・」

「・・・ア・・ア・・」

「そのまま出血多量で死んじゃうんだよね・・」

「・・・・」

モララーの冷静な説明を続けている時何やらひそひそ声が・・・
どうやらカーテンの先に人が三人いる様だ

(おいおい、良い光景じゃない)
(ウンウン、特にモララーの声を無視してジャンケンをしているところが特に)
(さ〜てもうそろそろ見せてくれ)

「ナンナノ? コノコエ?」
リーダーしぃがそれに気付く

18: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:14

「もう気付かれちゃったか・・・馬鹿だな気付かれちゃたら今後に影響が・・・・
まっ良いだろうもうそろそろ頃合だしね・・
皆出てきて良いよ」

そう言うとモララーはまた休憩カードを使いジャンケンをやめさせて、カーテンを開く
シャァァァーーー

「!」

「!」

モララーは黒い四方のカーテンを開きこの部屋のカーテンの先を見せる事で
この部屋が何の為の部屋なのかを明らかにさせた

最初に言った『拷問室』は100%の嘘ではないが厳密に言えば少し異なる
周りを覆っていた黒いカーテンの先には三人ほどの男が
テレビカメラをもって部屋の中の一部始終を撮影していた


この部屋は『拷問室』では無く『拷問撮影室』だったのだ!

だが、其の後ろには又カーテンがある・・・
どうやら『拷問撮影室』という訳ではないみたいだ
だがリーダーしぃ達にはそんな事を考える余裕が無い

「どう?君達?君達を撮ってくれる人がこんなにいるんだよ、
嬉しいよね?嬉しく無い筈無いよね?しぃ族はいっつも自分達の事をアイドルだと思っている一族の筈だからね」

「しぃちゃん良いよー、でも、もっと涙が欲しいなー」
「ちょっとちょっと、なに手を止めてんの!?もっとジャンケンをしなよ、死にたいの!?」
「そうだよ、もっと頑張って『醜い戦い』を見せてくれよ」

「さて再開っと」
モララーが又ジャンケンを再開させる

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ
「・・・・・」
キュィィィィン
「・・・・・」

時間切れで二匹の指の針が進むが反応は無い
余りの事に唖然としている・・・
まさか撮影されていたなんて・・・
二匹の顔にはそう書かれていた・・・

「おっと、こりゃあ放心状態で痛みにも気付いていないのか?」
「馬鹿! もっと撮っておけ!こんなもんなかなかお目にかかれるもんじゃねえぞ!」
「そうだぜ!こんなシーンもあったほうが良いだろ!」
カメラマン達が勝手な事を言い始める・・・

「ナンナノヨコレ・・・」

「ナンナノヨコレ・・・って決まっていでしょ
この部屋の中で起きた事一部始終を無料でネットに流す準備をしているんだ
勿論君達しぃ族の連中に広まる様にね」

「・・・・・・・・ソンナコトシテ ドウナルノ」

「気が付いてないの?・・・説明にもう少し時間が必要だね、休憩っと」
又モララーが休憩カードを写す


19: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:14

「いいかい、考えてもみなよ
前にも君達の様なグループがテロ活動を行っていて
僕達【しぃ対】が何度も何度も、鎮圧したにも拘らずに
懲りずに何度も何度も、復活して沸いてくるんだ
君達に対してどんな力押しの鎮圧しても効果が無いと分かった僕達は
別の方向から君達に圧力をかける事にしたんだ
『不協和音』という方法でね・・・・

君達のこの様子を見た他の仲間は君達のことをどう思うかな?
組織の長ともあろう人が簡単に生け捕りにされて
こんな醜い争いをしている君達を見て、

恐らく、生き残った所で君の事をリーダーとしてみる者なんて一人もいないだろうし
こっちの君にいたってはリーダーを見捨てた虐殺厨として組織から制裁を受けるんじゃないかな?
つまり、生き残っても只でさえまともに生活出来ない最低劣等種のしぃ族なのに
更に、その中の最下層の生活を余儀なくされるんだよ・・・

そして・・・こんなリーダーの姿を見れば誰も彼もが『リーダーは信用が出来るのか?』って嫌でも思う事になるでしょ・・・
そうなっちゃ組織なんて物最初から崩壊していくに決まっているし
同属を信じられなくなったら、そこら辺の集落にも手を出す必要も無くなるし
僕達がわざわざ手を出さなくても良い世の中が待っているのさ・・・

言っておくけど、こんなゲームをやらされても僕達ならこんなふざけた醜い争いなんかしないよ
こういう場合は死ぬ覚悟をさっさとして、
階級の上の者の命を考えるか、実力が上の者に命を譲るか
はたまたコインか何かで簡単に決める覚悟は出来ているんだ

いいかい?
君達みたいにままごとやる奴なんてこの【しぃ対】にはいないんだよ・・・」

「・・・・」

「今回の【ゴミ処理】はそのテスト、今後の為のテストなんだよ・・・」


20: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:15

・・・・・・・
一旦の沈黙の後

「ナニヨ!ソンナコト イッタッテ コンナコト ヤラサレテイル ワタシタチノ キモチナンカ ワカラナイ デショ!」
「ソウヨ!ナンナラ アンタモ ヤッテミナサイヨ クソモララー!」
混乱しきって拷問されている身だというのが分かっていない腐った発言
自分達の欲望以外何も考えていない最低の愚図・・・
馬鹿な人が起こりやすい一種のパニック状態に陥ってしまっている




「そうだね君達の気持ちなんか分からないよ
この腕輪をしていたらね・・・」
そういってモララーは二匹に腕輪を見せる



「この腕輪はね君達の片方が生き残って外から出た時内蔵してある毒針が僕の腕に刺さって
僕が死んじゃう仕組みになっているんだ」

「エッ!?」
「ソンナノウソヨ!シィハダマサレナインダカラネ!」

「嘘? そう思うのは勝手だけど確認する手段が『片方が生き残ること』しか無いよね
もし嘘だったらこう言えば良いじゃないか『アイツハ ウソツキ ナンダヨ ミンナ シンジチャ ダメ』って

今回の話は編集もしないで流す予定だから君達の言っている事が嘘ではない事が解るし
大体嘘だとしてもそんな事考えている余裕があるのかな?君達に?生きて外に出られるだけでも幸運である筈なのに?」

「・・・・(ギリッ)」
「・・・・・・・・・・」

言い返せない悔しさで歯軋りをするリーダーしぃ、
ボーゼンとしている下っ端しぃ
拷問が始まってからいくらかの時間は過ぎたが二匹の表情は屈服の表情ではない

(追い討ちが必要か・・・)
モララーの中に焦りが見え始める

「もう一つ良い情報をあげよう
君達のベビチャンを助ける方法があるんだよ」

ポン、ポン

モララーの合図と共にカーテンの中から台車に乗せられた上に猿轡されているベビしぃが二匹連れて来られた
そのベビしぃの指にはいすに座っているリーダーしぃ達と同じ
万力の金具が・・・・

「ンーンーー!」
「ンーヌァーー!」
ベビしぃ達は必死に何か伝えたい事がありそうだが
猿轡のせいでどうがんばってもしぃ達には解らない

「ベビチュァァン!」
「ギャクサツチュウ!ワタシノ ベビチャンニ テヲ ダシタラ タダジャ スマナイワヨ!」
自分の子供を見た途端にまた二匹は騒ぎ出す・・・
まあ、子供の事を考える親としては全くおかしい行動ではないが・・・
モララーは全く気にせずに二匹に話しかける

「今の君達にそんなことを言われてもなんとも思わないよ
それよりもベビチャンを助ける方法なんだけどね・・・
【自分が死ぬ事】なんだよ・・・」

「エッ!ドウイウ コト」
「ナンデ ワタシガ シナナキャ ナラナイノヨ!」
二匹が大きすぎる声で質問する


21: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:15

「実はこのベビチャン達についている万力は君達の万力と連動していてね
自分の針が進むと【目の前の相手のベビチャンの万力も同じ位動くのさ】
つまり『自分のベビチャンを救いたかったら自分が死ぬようにするしかない』って事さ
死ねば万力が止まるし自分だけ負け続ければ自分のベビチャンには
万力による痛いおもいをしなくていいんだからね」

「ソンナ・・・」
「アタシガシネバベビチャンガ・・・」

「結局は君達の自由意志・・・
『ベビのために死ぬか』、『自分の為に目の前の仲間とベビを見捨てるか』・・
いやいや、
『相手のベビの為に勝つか』、『自分の命の為に勝つか』
解釈の仕方は色々あるね

どちらを選ぶも君達次第何とでもいいよ
勝手に決めてくれ」

しぃ達にもモララーの望んでいる事が簡単に分かる
『醜い争いをしてくれ』それ以外に無いだろう・・・
思わずしぃ達は顔を利き腕で隠しモララーを睨む

「・・・・・・」
「・・・・・・」

いすに座っているしぃ達の顔は利き腕で隠されている為に分からないが
怒り、悲しみ、喜び
一体、どの感情がしぃ達の中にあるのだろうか?
たぶんしぃ達本人にも解ってはいないだろう、

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
此処で貴方に一つ問いかけをしたい、

若しも、このしぃ達の様に【大切な人の命】と【自分の命】のどちらかを
捨てなければならない時に貴方はどちらを捨てますか?
因みに、【無理にでも両方救う】等の腐った正義の回答をした場合は
両方の命が無くなるとします

それでも【無理にでも両方救う】を選びますか?
【大切な人の命】を差し出しますか?
【自分の命】を差し出しますか?

どれを選びますか?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


22: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:16

「さてと、ジャンケン再開としますか」
再開カードがカメラに映し出される

「!・・・・・・・」
「!・・・・・・・」
再開に驚きジャンケンを始めるしぃ達
無言のままジャンケンを進める

キュイィィィィン
「ウ・・ウウ・・」
「ヴィィィ・・・」

負けた下っ端しぃの痛みを我慢するうなり声と
勝った方のベビの猿轡の上からのうなり声が聞こえる
其の手足の指の万力は動いている

「!・・・・・」
勝ったリーダーしぃが勝った方がベビの方を向くが・・・
一瞬でそっぽを向いてしまった

二匹の心の中の答えは決まっている
勝って、勝って、勝ち続ける事・・・
それのみを望んでいる・・・

「あ〜れ?自分のベビチャンはどうでもいいんですか?」


だが、そう簡単には思い通りには事は運ばない訳で、
ジャンケンをしている其の後の五分間は両方とも、
メトロノームの音におびえながら、勝って、負けて、痛みに堪えて、時間切れに堪えて、
出血に堪えて、モララー達のちょっとした意地悪な一言に堪えて、ベビ達の猿轡からの悲鳴にも耐えて・・・
最もベビの小さな手ではすぐに貫通して手首、肘までに進んだ時にはもう出血も悲鳴もしなくなっていた・・・
勿論、二匹は見ないふり・・・
我が子を見捨てた事から逃げている・・・

仲間は殆どが死んでしまい・・・
子供を見捨て・・・
醜い顔を中継され・・・
目の前の仲間を裏切り・・・
そこまでしての結果はというと、


「オナガァァイ!ハリヲトメテェェェ!!」
「ダッコスルカラァァァァ!!!」

ジャンケンをしながらの安っぽけな命乞い・・・
勿論、モララー達は聞かない振り・・・

23: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:16

テーブルは既に一面血に塗れており
其の事が二匹の命がもう残り少ない事を告げている・・・
其の事による焦りだろうが彼女達はまだやる事を間違えている・・・

『命乞いを聞くような者が親より先に子供を殺すだろうか?』
其の事にまだ気付いていない・・・

針は手首までに到達し最早『穴』と言うよりも『線』と言う状態になっており
『線』の根元の方の端からはドクドクと血が流れている

普通の人間ならばもうこの状態になったら出血多量で死んでいるだろうが
流石、首が切れても数分間は生きていられる程の生命力を持ったしぃ達だ・・・
このような状態になっても大声で命乞いする余裕がある・・・

汚く、醜い、血にまみれたテーブル・・・
真っ赤なテーブル、白かったテーブル、汚いテーブル、清潔だったテーブル
このテーブルは、この汚く、醜い、二つの魂を、まるで吸い尽す様に、穢れていく・・・
まるで二匹に地獄の苦しみを与えているのはこのテーブルの様だ・・・

 ポトン・・・

テーブルから一滴血が落ちた・・・
もうそろそろ、片方の命が燃え尽きてもおかしくない・・・

其れを見たモララーは・・・

「もうそろそろラストイベントといこうか、
皆もう一つのカーテンを開いて」

ビリ・・ビリ・・ビリ
カメラマンの一人が懐からナイフを取り出し壁紙を切り裂く・・・

「しぃちゃん達・・・これが最後のイベントです、
良いリアクションをお願いします・・・」

「・・・・・!?」
「・・・・ナニ・・コレ」

24: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:17

二匹が見た壁紙の先の光景は・・・

四方に安楽椅子に両手両足を繋がれている数多くのしぃ達がいて
そのしぃ達はというと涙を流しながら二匹を見ているではないか
だが、口には猿轡も何もされていない

「ああ・・こいつ等には『カーテンが開くまで何も喋るな』って言っておいたからね・・・
何かおかしな事を言われて変な気を起こさない様にね・・・

このカ壁紙は特殊な仕組みでねマジックミラーの様に
こっちからはあっちが見れないが、あっちからこっちはくっきりとガラスを通して見るように
ハッキリと見れるんだよ・・・
君達の無意味なあいこも・・・
醜い争いも・・・
何もかも・・・

こいつらも君達の『どうでもよかった』ベビチャン達同様に
片方が生き残ったら全員生かして帰してあげるよ
本当に全員を、ね・・・・」

「・・・・・・」
二匹の顔がうつむく・・

何も言えない、
自分の為に戦ってくれていた皆の前で自分達はというと
こんな所でこんな『醜い争い』をしているなんて
どれだけみっともない光景を見せたんだろうんだろう・・・

「ナニカンガエテンダ!」
「ドウシウチ シテ ナンニナルノ!」
「オナガイ!リーダーヲ イカシテ アンタハ シンデ!」
「ナイイッテンノ! リーダーノ ホウガ ダメージヲ ウケテイル ジャナイ! リーダーガ シンダホウガ イイノヨ!」
「ソウヨ リーダー!アタシタチノ タメニ シンデ!」

・・・別にかまわないか、こんな自分勝手な奴等に何見せても
そんな事よりも目の前のこいつに勝たないと・・・

二匹の心の中は阿呆な『闘争心』と『生存欲』と言う仮面にに支配されていた
生き残る為にはもっとも必要無い仮面に・・・



25: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:17

〜更に二十分後〜

「・・・・・・」
ゴンッ!
リーダーしぃの頭が落ちる
瞳孔が開いた其の目はもう事切れている事を表していた

「ヤッタ・・・」
思わず喜びの声を上げる下っ端しぃ
万力は既に腕の真ん中にまで至っている

「リーダーガ シンダンダカラ サッサト コノカナグヲ ハズシナサイヨ!コノ クソモララー!」

「確かに万力と固定の金具を外してあげるよ」

カチャカチャ
モララーは最初の約束通りに金具を外していく

カチャカチャ
全ての金具がはずれ
下っ端しぃを開放したが
何か気にかかる顔をする下っ端しぃ

「・・・?ナンデアンタシナナイノヨ・・・」
どうやら金具が外れたのにモララーが死なない事に疑問があるようだ


「何言ってんの?僕が死ぬのは君がこの部屋から外に出た時だよ
ほら、あの自動ドアから出ていきなよ・・・」

「ダッタラサッサト・・・シィ!?」
ドスン!

椅子から立ち上がってみようとした下っ端しぃだったが
動いた瞬間に突然の痛みと何かおかしなバランスに転んでしまった
恐る恐る両足を見ると

「・・・・シィ!」
指の先から足首の辺りまで長い『線』が開いており
其の辺りには大量の血液が・・・

こんな骨が砕けた足で歩ける訳無かろう・・・

下っ端しぃ本人はテーブルで足が隠れていた為に気付くことは出来なかったのだろう
自分の足がもう歩ける状態でなかった事を・・・

「何やっているの?
あの5メートル先にある自動ドアに行きなよ・・・
その瞬間僕が死ぬんだから・・・
歩ける・・・ならね・・・」

下っ端しぃの目の前が真っ暗になった
出血多量で見えなくなった訳では無い
精神的に真っ暗になったのだ・・・

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

『若しも、このしぃ達の様に【大切な人の命】と【自分の命】のどちらかを
捨てなければならない時に貴方はどちらを捨てますか?』

この問題であなたはどのような答えを出しましたか?・・・

実は・・・
この問題、誰もが納得する正解があるんです・・・

正解は・・・


『このような事態にならないように気をつける』です・・・・


えっ、そんな答えは反則だろって?・・・
そんな事を言ってもそもそも普通に暮らしている限り
こんな無茶苦茶な状態になる事は無いでしょ?
大切なのはこんな無茶苦茶な状態になってから考えるんじゃなくて
こんな無茶苦茶な状態にならないようにすることを考えるんです
其れが一番大事な事なんです・・・
【大切な人の命】が懸かっているならば当然のことです・・・

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


26: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:18


自分は歩けない・・・
周りの仲間は口にはしないけど『早く歩け』という視線を送ってくる・・・
ねっころがっている私にはベビちゃんが見えないけど台車からはポタポタ血がたれてくる・・・
もう死んでいるんだろう・・・
カメラマンたちは私の呆けている顔を撮っている・・・
こんな顔を撮って楽しいのかな?・・・
モララーは本当に腕輪に仕掛けがあるのか・・・
真剣な顔で私を見ている・・・
どうしよう・・・
もうどうしようもないよね?・・・
もう、死ぬしか・・・
そうだ!死ぬしかないんだ!
最初に思っていた筈なのに・・・
何で忘れていたんだろう・・・
私のタマシィはマターリノカミサマの所へ行く筈なのに・・・
もういいや・・・
死んじゃおう・・・

下っ端しぃが身勝手な妄想をしているとき・・・

スッ

目の前に小さな塊が二つお盆に乗せられて持ってこられた
その塊は・・・
「ベビチャン・・・」
二匹のベビチャンは想像通り死んでいて・・・
針が心臓までに到達し、体の殆どが削り取られ
最早生首としか言いようの無いベビチャン達の顔は驚愕していた
その顔に込められていた感情は、苦痛や恐怖が簡単に分かる

「マァマ、ナンデ チィヲ ミステタンデチュカ?」
カメラマンの一人が裏声で話しかける
「ドウシタンデチュカ?ナンデ ドアニ イカナインデチュカ?ミンナヲ ミステルンデチュカ?」
もう一人のカメラマンが同じ様に話しかける
「オカアタン ナンテ シィゾクノ ハジサラシ デチュ!」
同じ様に三人目が話しかける
その声はしぃの心にまで届いていたが・・・


五月蝿い・・・
五月蝿い!うるさい!ウルサイ!喧しいのよ!
こんな状態で何をしろって言うの!?
何も出来ないじゃない!
こんな手も足も穴が開いている状態だから!
こんな歩けもしない状況だから!
しょうがない・・・・
しょうがないのよ!
リーダー・・・そうだ!
リーダーが悪いのよ!
死ぬなら最初から死んでいればよかったのよ!
私にこんな痛い思いをさせて死んでいったリーダーが悪いのよ!
皆リーダーを・・・
恨むなら・・・・

今度は見殺しにしたリーダーに責任転嫁しようとしたその時

ゴトン!

「何だ!」
「あ、いえ、このままにするのも問題があると思って、
リーダーの方の金具を取ったら動き出して・・・倒れて・・・」
「ああ、痙攣だろう、気にするな」

「・・・リーダー・・・」
下っ端しぃの見た倒れたリーダーの顔は不気味に笑い
痙攣した体はまるで下っ端しぃを追っていく様に下っ端しぃの方向に動いている・・・

いや・・・
もうやめて・・・
貴女をそんな顔にしたのは私じゃないわ・・・
モララー達がやったのよ・・・
だから・・・
ダカラ・・・・
そんな顔をして私を見ないデーーーー!

ドクン・・・・

下っ端しぃは心の中の絶叫の後に絶命した・・・


27: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:18


・・・・・・・・・・
「撮影終了!さてと帰るか!」
カメラマンが自動ドアの方へ行くと、
「アッ、馬鹿!ヤメロ!殺す気か!」
「え?何?」
「自動ドアの方に行くな!まだ腕輪を取っていないんだぞ!」
「・・・は?
もしかして・・・本当に・・・」
「本当にやっているんだよ!(カチャカチャ)ほら外した腕輪の中に毒針があるだろ!」
「嘘でしょ・・・まさか・・・本当に・・・ねぇ?・・・」
「本当に即死性の毒針なんだよ!何ならその辺のしぃで試してみろ!」
カメラマンが恐る恐る生きているしぃの腕に毒針を刺すと
「ハニャ!・・・・・・」
しぃは一瞬大きな声を出した後静かになった・・・


・・・


「脈拍がありません・・・・
死んでいます・・・」
「・・・・何で?・・・」
カメラマン達に一つの疑問が・・・
「何でこんなことをしているんですか!
間違ったら死んでいましたよ!
いくらジャンケンをしまくったしぃだからって!
あそこまで行く可能性は0じゃないんですよ!
なんて馬鹿な事をしているんですか!」

当然の疑問が出たが・・・
モララーは微笑みながら、
「何を言っているんだ?
これ位やらないと二匹を苦しめられないだろ?
表情か何かで嘘だってばれてしまったら興が冷めちゃうじゃん
本当に命を懸けていなきゃいけないところだったんだよ
だから懸けた、それだけだよ・・・」
と言った・・・

「だからって・・・だからって・・・」
「じゃあ、帰るね、後始末はよろしく・・・」
困惑して動けないでいるカメラマン達をよそにモララーは一人自分の家に帰っていった・・・



モララーの帰り道、
「賭けないと、賭けていないと・・・あの人を越せない・・・」
モララーの独り言は何時間でも続いていた・・・
彼の尊敬する、【あの人】の事を・・・
彼は追い続けている

28: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:19

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万力ジャンケンはいかがでしょうか?
実は・・・このジャンケン・・・
自分だけ100%勝つ方法が二つあります


一つは相手の薬指か親指を握ってパーしか出せないようにして
自分はチョキを出し続けると言う方法と、

カメラを自分の方に引き寄せて自分の手だけを映させるという方法です


モララーはこの方法に一番早く気づいていて
若し、このような方法をとられてしまったら
100%死んでいたでしょう
其れなのに、どうして彼はこんな事をしたのでしょうか?
【あの人】とは誰の事でしょうか?
残念ですが其れは別の話なのでいつか話すことにしましょう
それでは、また会う日まで・・・

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糸冬

29: (・∀・)モララー万歳:08/10/07 17:20
へたれな小説ですみません・・・・

30: (・∀・)モララー万歳:08/10/10 17:58
おーだんごーまーるまるー



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