苑子昔話
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- 1: 名無しだし@呪いだ:05/04/11 02:16 ID:???
- むかしむかしあるところに
- 74: 名無しだし@呪いだ:06/02/05 16:11 ID:???
- 意を決して出てきたとは言え、これまであまあまの環境でチヤホヤされて育った苑子にとって
周囲は冷たかった。というか蝿がたかり臭気のする女を我が家に入れようなど、誰も思わなかった。
「私って死ぬほど不幸だし」
「私より不幸な人はいないし」
などとわめき散らしながら苑子は顔をぐしゃぐしゃにして泣いた。
そんなある日。一人の男が野宿中の苑子を見つけ、家につれて帰った。
なんてことだろう。まさに捨てる神あらば拾う神あり。
あくる日、表で薪を割る音で目が覚めた苑子。
「ここはどこ?あなたは?」
「あ、気が付いた?」
「俺はHigekiってんだ、よろしくな」
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