マターリエッチなSSを公表するスレ


FIRE EMBLEM@2ch2掲示板 > マターリエッチなSSを公表するスレ
全部1- 101- 201- 301- 最新50

マターリエッチなSSを公表するスレ

1: RF:2002/04/28(日) 01:54 ID:zi/Inp36
では、後はお任せ

296: 保守 エロ無し:10/04/14 02:25 ID:so
おいで、と手が差し出される。
彼にしては期待で埋め尽くされた眼差しに、彼女は一瞬手を止めた。が、無理もない事だと悟る。
彼女にしても、帰還できたら互いを労い合うつもりでいたのである。かの同僚にこんな表情を許したのも、また。
形こそ違えど、結果として婉然と、彼の手を取ってみせた。
らしくない力で引かれ、後ろ向きに座らされても、笑みを深くしてその肩に頭を預ける。
惨状の数々を忘れられそうに無かったから、その態勢は彼女にとっても都合が良かった。
小柄な二人相手に、簡素な寝台が抗議の声を上げた。

楽しげに廻されたロディの腕が、お腹の辺りに筋肉の硬さを伝えてくる。
背中へ直に届けられる振動はどうにもくすぐったいのだが、
セシルも笑いながら両腕を重ね、二人分の温もりを確かめる。
「人は、変わるものね、……ひぁっ」
サイドで揺れる髪を擦り寄せようとすると、頭の後ろに何かが当たり、
彼女の口から素っ頓狂な声が飛んだ。
「?どうしたのさ」
降ってきた声で件の感触が彼の指先らしいと悟り、愕然とする。
「、何でもないわ。だけどそれは止めて」
「あ……君の耳、赤くなってきた」
「聞いてる、ロディ?」
怒りも直に伝われば良いのに、等と思いつつ、彼の肘をはたく。
「ごめん、聞こえてる。でも今のは一体?」
以前ならこういうやり取りだけでよく落ち込んでいた少年だが、今では正式にアリティアの騎士となった身だ。
「やっ」
即ちもう一度、セシルの髪を梳いてみたのである。当のロディとしては先程通り、遠慮も込めて。
「くすぐったいの?」
「……そぅ、みたいね」
半ば訝しげに問われると、負けず嫌いも大して意味を持たないようだ。
ロディの掌はそのままこめかみに落ち着く。セシルは今度こそ彼の肩に身を預けた。
「驚いたわ。あなたも調子に乗りすぎよ」
「あれきりだと思ってたから」


続きを読む
掲示板に戻る 全部次100 最新50
名前: E-mail(省略可): ID非表示