ファイアーエムブレム封印の剣〜光ある未来へ〜


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ファイアーエムブレム封印の剣〜光ある未来へ〜

1: 旅人:05/08/18 00:51 ID:wN2Fkp12
ひとつの話にかなりの量を書いてしまい、毎度省略させるので新しいスレッドに書くことにしました。
もうしばらくよろしくお願いします。

10: 旅人:05/08/19 18:36 ID:S8kfkuj.
絶望
「じゃあ二手に別れるか。俺とボールスは南側、ロイ達は北側を回れ」
「分かった、半日後に落ち合おう」
翌朝、ロイ達は行動を開始した。
まずは街の様子を調べるため、二手に別れ聞き込みをすることにした。
「ふ、あ〜あっ。ロイ様、動くのが早すぎんじゃねーの」
「我慢してくれ。こんな時間じゃないと、街に張り出されたものをじっくりと見れないしさ」
まだ眠気ののこるチャドにロイがたしなめる。
すると、リリーナが異変に気づく。
「ねぇ、何か臭わない?何か生臭いような・・・」
そう言われると確かにそんな臭いがする。風に乗ってきているのだと思うが、臭いのきつさから発生源が近いと創造できた。
「・・・・多分、風上に処刑場があるのだろう。血の臭いがここまで来ているんだ・・」
その言葉に、リリーナとチャドは黙り込む。
「ロイ・・」リリーナがロイを励まそうとしたその時、一枚の張り紙が彼女の目に留まった。
「何かしら、あれ」
リリーナが指差す方向に二人は目を移す。
その張り紙は、今日の処刑者の名簿だった。
(本日正午、公開処刑場においてフェレ騎士二人の処刑を執行する。
 受刑者  騎士団長 アレン
      副騎士団長 ランス
 市民は必ず見に来るように。こない場合は反抗罪と見なし逮捕する。
                      ヘンゲル     )
受刑者の名前を見てロイは愕然とした。
「そんな・・・・。彼らが今日処刑されるなんて・・・・」
「ちくしょう!最悪のタイミングだ!」
リリーナが悲鳴を上げ、チャドは激しく憤る。
(くっ・・・・。こんなときに限って・・。部下を救う力のない自分が情けない)
助けたいのはやまやまだが、この人数で助けに行ったとしても、三人とも捕らえられるのは目に見える。
今のロイには、最善の策が思いつかない。
(このまま見捨てるしかないのか・・・・)
時間は刻々と過ぎていった。


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