ファイアーエムブレム封印の剣〜光ある未来へ〜


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ファイアーエムブレム封印の剣〜光ある未来へ〜

1: 旅人:05/08/18 00:51 ID:wN2Fkp12
ひとつの話にかなりの量を書いてしまい、毎度省略させるので新しいスレッドに書くことにしました。
もうしばらくよろしくお願いします。

11: 旅人:05/08/19 22:39 ID:ipa88ZQs
奇跡
ロイが悔しがっている頃、ディーク達も同じ張り紙を見ていた。
「・・・・・・。ちっ、情報を集め始めていきなりこんな情報かよ。ったく、ついてねぇってもんじゃねえ」
「うむ。せめてこれが明日なら、助ける術が思いついたかもしれんが。いかんせんたった五人で助けるのは無理だ」
ディークが舌打ちをすると、ボールスもあきらめた表情で語る。
かつての同士が処刑されることは胸が痛む。しかし、今回ばかりは打開策が思いつかず、八方塞がりの状態だった。
「せめてあと10名、いや空を飛べるもの、天馬騎士がいれば何とかなるのだが・・・」
「蜘蛛の糸をつかむような希望を持つなよ。助ける方法がない以上、やつらの死を見届けるのが・・・・ん?」
今してやれることだ。そう言おうとしたディークは言葉をとめた。
傍にあった長いすに寝転がったとき、空に気になる物が目に留まったからだ。
不意に言葉を止めたディークにボールスがたずねる。
「どうされたのだ、ディーク殿」
「あの天馬騎士が気になってな」
「あれか・・。おそらく反乱軍が警備に雇ったのだろう。われらの軍が来ないように見張っているのでは」
「それにしちゃ同じとこをぐるぐる回りすぎだ。まるで俺たちに何かをせんとばかりに・・・」
その時、その天馬から何か落ちてきた、いや落とされた。
ディークはそれを顔の前で受けた。
(石に手紙を巻きつけてある・・。誰からだ)
その手紙にはこう書かれていた。
南の広場の大きな樫の木にきて、と
その筆跡から、ディークはある人物を思い出した。

「やっほー、アニキ。二年ぶりだね」
「シャニー、どうしてここに。・・それに、アニキはやめろ」
「なぜこのフェレに・・?」
「へへ、実は・・・」
オスティアに反乱の可能性があるという情報が入ったとき、リリーナは兵を補うためイリアの傭兵騎士団と契約をしていた。
そこで、シャニーたちの部隊が派遣されたのである。
しかしオスティアにつくなり、ラウスに行ってくれと頼まれ、ラウスにつくとウォルト達からロイ達がラウスに向かったことを知り、
後を追い、今に至ったのである。
「・・・・というわけ!」
「そうだったのか。リリーナ様がそこまでしておられたとは」
シャニーが加わったことで、ディークの脳裏にある考えが浮かんだ。
(こいつあ、ひょっとしたら・・・・)
「ねぇディークさん、なんか今することある?」
シャニーが尋ねると、ディークは答えた。
「北に飛んでロイ達を探せ!そしてこう言うんだ。助ける方法を思いついたってな!」


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