部隊コード:8820(イリア天馬騎士団編)-U


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部隊コード:8820(イリア天馬騎士団編)-U

1: 手強い名無しさん:08/05/03 18:21 ID:PM
更新間隔が長くなってしまっていますが誠意執筆中です。
今回は前作以上に長編化しそうな感じなうえ、
オリジナル要素が強く(というか、こんな展開になんの?!がコンセプト)読み手の意見も大きく分かれると思います。
まだ楽しんでくださる方がいれば幸いです。


140: Chapter2-2:闇に彩られし者:08/05/05 12:00 ID:2U
「そりゃそうでしょう。 口に出した事はないけど、団長は彼女を相当大切にしているみたいだし。」
口々に出る世間話をアルマはずっと聞いていた。
「でも、たかが夜賊ごときにボロボロにされるなんてね。」
「あの子ってベルン動乱で活躍して勲章貰ってたよね? 剣の腕は騎士団でも随一って聞いてたのに。」
「どーせたまたまうまく行ったという話が大きくなっただけでしょ、 ぱっと出の子供が私達より実力があるなんて信じられないし。」
ここまで黙って聞いていたアルマだったが、親友が貶されているのを聞いて黙っていられなくなった。
先輩達の輪に入っていく。 先輩達は警戒する相手が自分達のところに寄ってきたので笑いが止まった。
「もし、シャニーを襲ったのが夜賊ではなかったとしたら?」
「どういうこと?」
「単刀直入に言えば、貴女達なら怪我では済まなかったということです。
あいつは夜賊なんかじゃない。 誤情報にまかれて親友を貶すのはやめていただけませんか?」
先輩達がむっとしたのは言うまでもない。
単純に、お前らは雑魚だと言われたようなものなのだから。
「賊じゃなかったら、一体なんなのさ。」
「それは、先輩方は知る必要のない情報ですよ。」
「・・・へぇ、他人に興味なさそうに見えるけど、案外仲間思いなんだね。 相手があんたを仲間だと思っているかは別として。」
皮肉の混じった言葉が、アルマに返ってくる。
アルマはそれへ笑みを浮かべて楽しげに話した。
「私は自分の認めた人には誠意をつくしますよ。 団長だって、もちろん同じ夢を持った人として敬愛すらしています。
少なくとも階級だけ上で実力の伴わない人はどんなに先輩でも認められませんが。」
皮肉には皮肉で返す。 ここまであからさまだと返す言葉もなかった。
これはとんでもなく厄介な存在を、第一部隊で面倒を見ることになったと皆思う。
暴れ馬を早く手綱で繋がなければならなかった。
今はまだ、馬屋に放り込んだだけだ。 このままでは馬屋が荒らされてしまう。
「そこまで言うならあんたの実力、とくと見せてもらおうじゃないのさ。」
槍を構える先輩。 その目線で、アルマにも槍を取れと指図する。
「どうなっても知りませんよ?」
アルマは仕方なく、売られた喧嘩を買う事にした。
(実力もないくせにふんぞり返る連中に、身の程を教えるチャンスだ。)
他の隊員の制止も振り切って、二人は空中に舞った。



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