プロジェクトX


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プロジェクトX

1: 名無し学兵:2002/05/30(木) 04:12
メカ好きの人集まれ〜

2: 名無し学兵:2002/05/30(木) 04:20
「アサルトブースター開発」〜騎魂号よ、あの空を駆けろ〜

西暦1999年4月。
空前の大量発生をはじめた幻獣の前に、熊本は敗色が濃厚となっていた。
次々と幻獣の群に駆逐されていく学兵達… 。
軍の情報筋から送られてくるその事実を、口惜しそうに聞く一人の女がいた。
フランソワーズ・茜…あの名機「MTT-519M 士魂号」通称「Spirit of SAMRAI」の
主任設計者であると同時に、生みの親でもあった女だった。

フランソワーズ・茜がその話を聞いたのは、正にそんな時だった。
「軍が近々、破れかぶれの一大攻勢作戦に出るらしい」
フランソワーズ・茜は焦っていた。
このままではアレが間に合わない…。それどころか、アレの晴れ舞台を見ることなく、
人類側は敗戦してしまうことになりかねない…

次期主力人型戦車、後の士翼号の完成にはまだ時間が必要だった。
時間が無ければ稼ぐしかない…ならば既存する人型戦車を強化、改良する。
これがフランソワーズ・茜の出した結論だった。

そしてフランソワーズ・茜の選んだ既存する人型戦車は、
「MTT-519MW 士魂号I型双 複座型」通称「Spirit of knight 騎魂号」だった。

従来、騎魂号は敵中に突撃し背部に搭載した多弾頭ミサイルランチャーの
一撃により小型幻獣を掃討、戦力比の反転により幻獣を撤退に追い込むのが
主な戦法だった。
だが、ここに来て中型幻獣、特に対人型戦車戦力として出現したと思われる
幻獣ミノタウロスの大量発生、そのミノタウロスと小型幻獣の統制の取れた
混成部隊の出現により僅かに機動性の劣る騎魂号では敵中まで進入することは
困難となりつつあった。

対幻獣戦における戦闘で最も重視されるのは機動力だ。
機動力こそが人型戦車に求められる最大の性能であると
フランソワーズ・茜は確信していた。
しかし、それでも騎魂号の拡張性と爆発的な火力は魅力であった。

フランソワーズ・茜は言った。

「騎魂号の持つポテンシャルはこんなものではない。騎魂号はまだ伸びるよ」

長い戦いの始まりだった。

3: 名無し学兵:2002/05/30(木) 05:42
「MTT-519MW」の改良は順調だった。それ以前の大型幻獣相手に強力とは言えない
火力を補う為に、騎魂号の特徴でもある背部ミサイルランチャーの弾頭を従来の
ジャベリン改から自衛軍が新開発したジャベリンIIIに変更した。
これは対大型幻獣用に開発されたもので、幻獣の装甲を突き破り体内で爆発する
スマートミサイルである。重量は増すがジャベリン改とは比べ物にならない破壊力を
有している。

そして命題である機動力の大幅な強化。
下背部、丁度ミサイルランチャーのすぐ下に、中距離弾道弾のロケット部分を
流用したアサルトブースターの搭載が予定された。
これにより、騎魂号に空を飛ばせようと言うのだ。

助手H「正気ですか!?」

周りの開発スタッフは度肝を抜かれた。
もともと、フランソワーズ・茜がうち立てた士魂号の開発コンセプトには

・バーニア類は持たない。ホバリングもしない。機動力は全て脚で作り出す。
 (F・茜「戦車乗りは空は飛ばんのだ!!」)

と言う、彼女の趣味を優先させた項目があったからだ。
それをねじ曲げての、ロケットブースターの搭載…助手であるHは
彼女の士翼号へ賭ける執念に戦慄した。
しかし、そんなスタッフ達にF・茜はしれっと語った
「これは跳躍補助装置だ、飛行するわけじゃない」と。
…苦しい言い訳だった。

4: 名無し学兵:2002/05/30(木) 16:58
風の中のス〜バル〜♪
砂の中のぎ〜んが〜♪

5: 名無し学兵:2002/05/30(木) 17:12
アサルトブースターは3台試作された。
テスト用に1台。無難に設計された物が1台。
そしてちょっと工夫をこらした物が1台である。
本命は無難設計の方であり、工夫設計の方は助手Hが設計した物だった。

まず、テスト用のアサルトブースターが騎魂号に装備され
いよいよ、高度跳躍攻撃テストとなった。
誰もが華麗に宙を舞う騎魂号の姿を確信した瞬間だった。

テストパイロットが機動を開始した。
助走からアサルトブースターに点火…白煙を上げ徐々に加速する騎魂号。
…滑走路を爆走する騎魂号。

助手H「なかなか、飛びませんね」
F・茜「馬鹿もん、跳ぶだ。戦車は空は飛ばんのだ」
助手H「はいはい」

失敗かと思われたその時、騎魂号が路面を踏切、跳んだ。
一気に上昇していく騎魂号。
だが…

助手H「なんか、海老ぞってますけど…」
F・茜「串刺しにされたみたいだな」

テストパイロットからの緊急通信。

テストパイロットA「コントロール不能!」

スタッフの間に緊張が走る。

F・茜「立て直せるか?」
テストパイロットA「…むりだ、機体の手足が動かない!!」

ハッとする、フランソワーズ・茜。
自重を支える推力に対して、機体の人工筋肉の強度が足りなかったのだ。
このままでは、騎魂号の背骨が折れてしまうかもしれない…

F・茜「まだ、高度は60メートルだ。緊急脱出しろ」
テストパイロットA「やってみる」
テストパイロットB「了解」

機体から脱出した二人のテストパイロットは
ウォードレスのおかげで軽い怪我で済んだ。
騎魂号は高度200メートルまで上昇し、墜落して大破した。

6: 名無し学兵:2002/05/30(木) 17:15
( ´_ゝ`)

7: 名無し学兵:2002/05/30(木) 19:32
( ´_ゝ`)

8: 名無し学兵:2002/05/31(金) 21:17
人工筋肉の応急強化が行われた。ドーピングである。
これでロケットの推進力への強度は十分なはずである。
あとは空中での機動はこれはもうパイロットの腕任せである。
強化した筋肉で四肢を動かし、加重移動と空気抵抗で機動するのである。
フライバイワイヤでのサポートも可能だが、それでは空中での索敵、
照準と言った作業に騎魂号自慢の演算能力を回せなくなる。
せっかくの旨みが無くなってしまうのである。
また、専用の演算機を乗せる拡張スペースもすでにない。
重量もこれ以上増やせない。これで行くしかなかった。

第二次高度跳躍攻撃テスト
騎魂号が跳んだ。
高度180メートル。
錐揉みしながらテスト領域外へ離脱。
ブースター爆砕。

テストパイロットA「こんな、じゃじゃ馬、まっすぐ飛ばせるわけないだろ!」
テストパイロットB「…今度こそ、死ぬかと思った」

工夫設計のブースターに欠陥が見つかった。

助手H「てへっ♥」

第二次テスト失敗。
熊本城攻防戦が迫っていた。

9: 名無し学兵:2002/06/23(日) 03:32
で、続きはどーなった?
さっさと書かんと、裏番組の「ガチンコ・スターシップトゥルーパーズ」に
チャンネル回すぞ、ゴルァ。

10: 名無し学兵:2002/11/07(木) 16:16
裏番組の方がオモロソウダナー

11: 名無し学兵:10/10/27 08:03
ビンビンなのに皮余ってて、頭がピョコって見えてるだけですっごい可愛いかったよ(*>∀<*)!!
しかも分厚い皮が中で擦れてすごくきもちイイの!
http://transaqtion.com/mk2/zjpwwp0
って思い出したら、なんだか欲しくなってきちゃったかも...(///-///)


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