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ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!
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104: 08/05 11:20 ID:E1USl4sQ [今日は誤字脱字ないかな・・・]
「!?」
「シャニー! 分からず屋は嫌いよ? いい? やりたいことを、やるべきことに優先させてはダメ!
今のあなたがしなければならないことは、一刻も早くここから脱出して、市民やアリスを助ける事!
いいわね? もうあなたは子供じゃないの。皆を引っ張っていかなければならない立場なの。
いい加減私に甘える事は卒業しなさい!・・・あなたが・・・大好きだから・・・信頼しているから・・・こんなことを頼むのよ・・・。お願い・・・わかってちょうだい・・・。」
ユーノは唇を噛んで妹に泣き顔を見せないようにはしているが、シャニーには見えてしまった。
そして、ゼロットに言われた事をユーノにまで言われた。成長していない自分・・・。
「お姉ちゃん・・・。わかったよ・・・。あたしがアリスたちを助ける。お姉ちゃんがいなくなっても
あたしが皆を引っ張っていく・・・約束するよ。・・・絶対に。」
「ありがとう・・・シャニー・・やっぱりあなたは私の宝よ。」
「でも、最後に一つだけお願い聞いて。」
「あたしを・・・あたしを抱いて・・・昔みたいに頭なでて。」
ユーノは無言でシャニーに腕を伸ばし、なでてやった。鉄格子をはさんでだが、姉の、妹の心は互いに以心伝心していた。
「確かにあたしは・・・考えが甘すぎたのかもしれないね・・・。」
「いいえ、あなたはなたのままでいればいいわ。あなたのその優しさや元気さに助けられている人は数え切れないほどいるわよ。私もそうだしね。・・・さ、もう行きなさい。団長、後のことは任せましたよ?しっかりやってくださいね?」
「はい・・・っ。后妃様の遺言どおり、必ずやイリアを復興して見せます。・・・どうか・・・私を見守っていてください・・・。」
その時後ろから声がした。
「ふふっ、素晴らしい姉妹愛ね。じっくり拝見させていただきましたわよ? 劣悪種でも美しい芝居が出来るものですね。ねぇ、ルシャナ。」
そこに立っていたのは、冷笑する女性と・・・ルシャナだ!
「初めてお目にかけます。私はベルン軍北方司令官マチルダ。以後お見知りおきを。蒼髪の天使殿。」
「あなたがマチルダ・・・。お姉ちゃんをよくも! この場でケリを付けてやる!」
「おっと、あなたの相手は私ではなくてよ。ユーノ后妃、明日あなたを処刑するのはこの娘よ。」
そういうとマチルダ下がり、代わりにルシャナが前に出た。
「ルシャナ! あんた、何で裏切ったのよ!裏切ったって聞かされても、もしかしたらって信じてたのに!」
「滅びると分かっている王族に仕えて自分の身も滅ぼすなんてバカらしいじゃない。それにね・・・私はあんたが憎かった! こんな間抜けで頼りないあんたが、何で団長なのよ!今回だって肝心な時にいなくて。・・・おまけに団員はそんなあんたばかりを慕ってた。・・・裏で私がどれだけフォローしてたかも知らずにね!」
「ル、ルシャナ・・・。それは・・・ごめん。」
「謝ってすむ事じゃないよ。・・・まぁいいさ。ここであんたの首を取れば、私はマチルダ様に位を保障してもらえる。こんなことになった事に罪悪感を覚えるなら、大人しく私の槍に貫かれることね!」
ルシャナの目はホンキだ。だが、どこか輝きがない気もする。
「ルシャナ・・・あんたがあたしのことをそんな風に思っていたなんて・・・。ごめん・・・。でもあたしもここで倒れるわけには行かないんだ。お姉ちゃんと約束したんだから!」
「お姉ちゃんお姉ちゃんと・・・ドコまで甘ちゃんなんだか・・・。まぁ、いずれはあんたと対立する日が来ると分かってた。それが今日さ。実力の伴わないママゴト団長なんて必要ないんだよ!」
ルシャナがシャニーに向かって槍を振り回す。シャニーは攻撃できずに避けるだけだった。
槍が頬をかすめ、赤い筋が顎まで達した。やはり、ルシャナは、あたしを本気で殺すつもりだ・・・。
「ほら?どうした?何で剣を抜かない。私を倒す実力がないから諦めたのか!?」
「あたしには・・・あんたを殺すなんて出来ないよ・・・。小さい頃からずっと一緒で、嬉しい事も悲しい事も分かち合ってきたあんたを・・・自分の剣で殺すなんて・・・。」
「甘い事言ってるんじゃないよ! あんたができないなら私がしてあげる。そこを動くんじゃないよ!」
そういってルシャナがシャニーの胸に向かって渾身の力で突撃した。
あぁ・・・あたしは親友に殺されるんだ。数年前姉に槍を向けられたときも、自分は何も出来ずにディークさんに後衛の陣まで引っ張られて戻されたっけ・・・。甘い甘いって言われても・・・あたしにはできない・・・でも・・・死ぬわけにも行かない!
シャニーはとっさに倭刀を引き抜き、槍を弾いた。

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