ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!


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ファイアーエムブレム封印の剣の小説を書こうぜ!!

1: スーパーサイヤ人名無し:04/11/16 20:41 ID:xwD.4YS.
さあ書け

94: 手強い名無しさん:05/08/03 12:21 ID:E1USl4sQ
「シャニー、そんな窓辺にいたら風邪を引くわよ。暖炉のところにきなさいよ。」
「あ、うん。すぐ行くよ。」 シャニーは姉の心配をよそにまだ外を見ている。
「やっぱり后妃様の事が心配かい?」 ロイも心配そうに声をかけた。
「うん・・・。あたし達がこうやって立ち往生してる間にも、イリアは攻撃を受けていると思うと・・・。
住み慣れた祖国だし、見慣れた王都での戦闘だから、どうなっているか想像しちゃって・・・。」
「元気出して。悩んでも仕方ない、そうやって僕に教えてくれたのは君だろ?」
「そうよ。この頃あなたは少し悩みすぎよ。考えても仕方のないことでしょう?」
「うん・・・。」
「大丈夫、開戦以降、王都より西にはベルン軍が侵攻できていないということは善戦してるってことだよ。ほら、笑って。そんな顔をしていると可愛い顔が台無しだよ。」
「はっ、よくそんなクサイ台詞を堂々と言えるもんだねぇ。聞いてるこっちが恥ずかしいよ。」
クリスがロイをからかった。そこへ間髪いれずにディークが突っ込んだ。
「へっ、お前みたいながさつな奴は頼んでも言ってもらえないから安心しろ。」
「ふん、余計なお世話だよ、この野蛮人。」
そう言いながらクリスは自分の部屋に戻った。部屋の中ではアレンが剣の素振りをしていた。
「あんたねぇ・・・いくら稽古熱心だからって部屋でやるのは辞めとくれと何度言ったらわかるんだい。」
「お、おかえり。しかしな、すぐにまたイリアで激戦が行われると思うとじっとしていられなくてな。
大切なロイ様や君を守るためにはもっと鍛錬しなければな。」
「大切か・・・。言ってもらえるとうれしいね。」
「あぁもちろんさ。君は大切なパートナーだからな。これからも磨きあっていかないとな。」
「・・・また戦場での話だったのかい。」
「?」
「・・・」
「??」
「・・・・・・」
「どうした?」
「・・・あんたのことだから深い意味はなかったんだろうね・・・。」
「ん?何か言ったか?」
「はぁ、もういいよ。素振りやるなら廊下でやろうよ。ここじゃ狭すぎるよ。」
「おう、コンビネーションの必殺技でも編み出してみるか!」
クリスの期待はいつも空回りだった。でも、もはや意味なんてどうでもよかった。大切だといってもらえればそれで。

足止めを喰らって4日目、事態は急変する。使者がもたらした情報は一同を驚愕させた。
「ろ、ロイ様! 大変です!!」
「どうしたんだい、そんなに血相を変えて。」
「イリアが、王都エデッサが陥落しました。王族は全て捕らえられ、見せしめに処刑されるとか。」
「な、なんだって!? しかし、騎士団は壊滅したのか?!」
「それが・・・騎士団の中に裏切り者がいて・・・一気に切り崩された模様です。幸い騎馬兵の善戦で騎士団の被害はそこまでないようですが、后妃と皇女をベルンに取られ、手も足も出ない模様です・・・。」
ロイはシャニーを見た。案の定、顔を真っ青にして目が遠かった。それと同時に何か思いつめたような表情も見せた。そばに居たルトガーはそれを見逃してはいなかった。
「くそっ、このブリザードさえなければ・・・。」
ディークも苛立ちを抑えられなかった。確かにこのブリザードさえなければ今頃王都に到着していたはずだった。
「とりあえず作戦を練り直そう。后妃達の命が危ないとなれば、強行突破もいとわない布陣で行かなければ間に合わないし。ブリザードもうすぐ止むだろう。多少視界は悪いが小止みになったら即出発しよう。もう一刻の猶予も許されない。ダグラス殿、エトルリア兵達への指揮はお任せします。」
「うむ、承知した。相手は竜騎士主体の部隊だろう。エトルリア魔道軍をもってすれば打開は可能だ。
前線はロイ殿たちにお任せする。わしも大軍将の誇りにかけて必ずや活躍して見せようぞ。」
事態は急にめまぐるしく変化し始めた。イリアを奪還できなければベルンへの到達は不意可能だ。そして王族を救出しなければ、イリアはまた混乱に陥ってしまう。大きな難題を二つ抱え、ロイ達は冬将軍と、そして冷血なる風将マチルダを相手にすることとなった。



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