エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After-


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エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After-

1: 名無しさん@初回限定:05/06/08 19:44 ID:mOOJ7T.k
「エロゲーのような生活ってリアルにあるの?」の主人公たちの
サイドストーリーやアフターストーリーを楽しむスレです。

本スレの過疎化防止のため、メインヒロインとのエピソードは
本スレへ投稿してください(引退宣言主人公を除く)。

〜 本スレ 〜(現行スレにつき移行あり)
エロゲーのような生活ってリアルにあるの? その9
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1117196431/

88: xHytvXEs:05/06/12 23:45 ID:???
では、報告いきます。長いのでうざかったらあぼーん推奨w

89: xHytvXEs:05/06/12 23:46 ID:???
「いもちゃん、おーっす!」
久しぶりに会った元カノ(以降)は、昔と変わらぬ笑顔で改札口を駆け抜けてきた。
デザイン系の仕事をしているだけあって、さりげなくおしゃれな雰囲気をかもし出している。
ちょっと横幅が広がったような気もするが、妹も横にいることだし
その手の話題は禁句だろう。
「久しぶり!も元気そうでなによりだよ」
「うん、いもちゃんも元気そうだね。あ・・・」
は漏れにくっついている女に気付いて戸惑いの表情を浮かべた。
さん、初めまして。いもさんの彼女の○○です」
妹が漏れの腕をつかんだままに挑発的な視線を向けたので
漏れは腕を振りほどいて妹にヘッドロックをかました。
「なにを言っとるんじゃー!」
「い、痛たた、アニキ、痛いってば!」
その状態のまま漏れはに視線を戻す。
「こいつは妹だよ、妹」
「あ、この前話してた・・・。可愛い妹さんだね、ふふふ」
が微笑む。漏れは妹を離して、頭をコツンとやった。
「ほら、ちゃんと挨拶しろ」
「・・・妹の○○です。アニキがお世話になってます」
「○○ちゃん、よろしく!・・・さて、どこへ行こうか?」

90: xHytvXEs:05/06/12 23:46 ID:???
三人で歩き出す。右腕に妹がつかまっていて、左側に少し距離を置いて
妹付きとはいえ、と歩くのは懐かしくて、感慨深いものがあった。
あの頃は漏れにとって、ある意味堕落していたけど、ある意味輝いていた時代だったから。
この街でと暮らしていたのはたかだか3、4年前だが遠い昔のような気がする。
が「久しぶりに行ってみたい」と言った行きつけの飲み屋もほとんどが潰れてしまっ
ていた。仕方なくチェーン店の居酒屋に入る。
妹には当然「少しぐらいならいいけどあんまり飲むな」と釘を刺す。

ちょっと心配していたけど、と妹はあっさり意気投合してしまった。
たしかには姐御肌で、女の子仲間からもすごく頼られていて、同性にも
人気があるタイプだった。年は漏れの二個上で、付き合いだしたときは
「なんで、いもが?」とサークルの男どもに妬まれたものだった。

「ふむふむ。いもちゃんと一緒に住んでるのか〜。いもちゃんはこう見えても
ムッツリ(スケベ)だから大変でしょう?」
「そうですね。服脱がされたり、ベッドに忍びこまれたり・・・。
あ、そういえばこの前、下着がなくなってたなあ」
「えー?いもちゃん変態ー!」
「あることないこと吹き込むのはやめい!!
だいたい漏れには彼女がいるんだし・・・」
「そうそう、元カノとしては今の彼女の話聞きたかったんだよね〜
教えてくれる?」ワクテカな表情の。思い切りヤブヘビですた。
「あたしも色々聞きたいなあ。▲▲ちゃんあまり話してくれないし」

そこから話題の中心が望まぬ方向に移行してしまい
・・・根掘り葉掘り聞かれますた。 OTZ

91: xHytvXEs:05/06/12 23:48 ID:???
さん、時間は大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよー」
「じゃあカラオケ行こっ、カラオケ!」
「いいねー。久々にはじけちゃおっか?」
「そーこなくっちゃ!」
あれだけ言ったのに結構酒飲んじゃっている妹、だが「妹だけ帰す」
「漏れだけ帰る」という選択肢が無い以上、付き合うしかあるまい。
金曜の夜ということもあって少し待たされたが、なんとかカラオケ
ボックスに入ることが出来た。
はちょっと昔目の「あゆ」(≠月宮)の曲を熱唱。
浜崎あゆみの絶頂期、何度か二人でライブに行ったことを思い出し、
漏れも時々乱入して一緒に歌った。
妹は「さくらんぼ」で大暴れしたり(合いの手強要w)、
ノリノリだったけど・・・

♪わたしが
ずっと大人になって
他の誰かと恋して
素敵な結婚しても
あなたをずっと好きです
永遠の片思い
あなたのことが好きです♪

これをしみじみ歌われたときはグッと来た。
歌っている間中漏れを見ていたような気がしたのは気のせいだろうか。

92: xHytvXEs:05/06/12 23:49 ID:???
・・・なんやかんやで楽しいひとときはあっというまに過ぎ、
ベルが鳴って延長の問い合わせが来た。
「いもちゃん、どうする?」
「どうするって・・・おい、○○!」
いつの間にか妹は選曲本を握り締めたまま眠りこけていた。
漏れが付いていながら・・・ちょっと飲ませすぎたか。
「しょうがないなあ。出よっか」
妹に肩を貸してカラオケボックスを出る。

駅の改札。
「いもちゃん、ありがとう。楽しかったよ」
「俺も。なんか学生時代に戻った気分だったよ」
「○○ちゃん、大丈夫?」
「ああ・・・ちょっと飲み過ぎただけだと思う」
漏れは寄りかかっている妹にちらりと視線を移して、
またに視線をもどした。
「それじゃあ、さよなら」
「うん、また会おうよ!」
と漏れは周囲の目も気にせず大げさに手を振った。


93: xHytvXEs:05/06/12 23:51 ID:???
帰りのタクシーの中で妹は目を覚ました。
「あれ・・?アニキ・・・?」
「『あれ?』じゃねーよ。飲みすぎ!」
「・・・さん、行っちゃったんだ」
「ああ、明日も仕事らしいし」
「いい人だったね・・・。アニキがうまくやってれば、
あの人があたしのお姉さんになってたんだよね」
「・・・まあ、昔の話だよ」
「残念だなあ・・・。ところでさんのお婿さんって、
どんな人だろうね?アニキ知ってる?」
「??」
漏れがきょとんとしたので妹は怪訝そうな表情になる。
「え?アニキ、さん結婚するの、聞いてなかったの?」
「う、うん」
「・・・そうでなくても指輪で気づくでしょ!」
「あ、あの指輪?」
言われてみれば左手に指輪してたような気が。
あまりの漏れの鈍感ぶりに妹はあきれていた。
漏れは慌ててに電話を掛ける。
「もしもし・・・いもちゃん、どうしたの?」
「おめでとう・・・気づかなくてゴメン」
「ありがとう。○○ちゃんには言ったけど、
いもちゃんに言いそびれちゃって・・・」
「それを言いに来たんじゃなかったの?」
「それもあるかな。でもいもちゃんの顔見るだけでも良かったんだ」
「・・・絶対幸せになってくれよ」
「うん・・・いもちゃんもね」
「・・・さよなら」
「・・・さよなら」

電話を切ると、漏れはすごく切ない気分になった。無意識のうちに
妹を抱き寄せていた。妹は素直に漏れに体を預けてきた。
「アニキ・・・」
「鈍感でバカな兄ですまんな」
「ううん。そういうところ含めて、あたしはアニキが好きだもん」
漏れは無言で、妹を抱く手に力を込めた。

94: xHytvXEs:05/06/12 23:58 ID:???
・・・とまあ、こんな感じですた。
これからもたま〜に気が向いたら報告しまつ。

本スレでも名無しとしては書き込みしているので、
「向こうが気に食わないから移籍した」みたいに取らないで下さいね>皆の衆

ではノシ



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