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エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part12
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261:◆ODv2GPUc 01/18 01:55 [sage]
B「え?」
信じられないといった様子でBちゃんが聞き返す。
A「ちょ、ちょっと」

▲▲「『負けちゃえ』、って言ったの。聞こえなかった?」

B「な・・・あんたが居なくなってこっちがどれだけ苦労して・・・」
▲▲「別に苦労してくれなんて頼んでないし」
▲▲の暴言に、Bちゃんは思わず固まる。

A「Bちゃん、行こう。せっかく元気付けようと思って来てるのに、時間の無駄だったみたいだね」
B「う、うん・・・」
大柄なBちゃんの腕を引っ張って、Aちゃんは病室の外に連れて行った。
A「もう来ないから」
バタン!
大きな音を立てて扉は閉じられた。俺は2人を追いかけて病室の外へ出る。
B「師匠ちゃん・・・」
俺「すまん、後で必ず謝らせるから、ここは俺に任せてくれないか」
B「は、はい」
A「師匠さん、頼みます」
Aちゃんがペコリと頭を下げた。

俺は病室に戻る。
「なあ▲▲」
「何ですか」
「アレはないだろ、みんな心配してるのに・・・」
「いいんですよ、別に」
とりつくシマもない。
「まあサークルの危機に自分が何も出来なくてイライラするのは分かるがな」
「・・・」
「そんなツンツンしてないで。そうだ、Bちゃん達が持ってきたリンゴ、剥いてやろうか?」
雰囲気を変えようと俺が水を向けると、▲▲は黙ってうなずいた。
「愛しのフィアンセ様がわざわざ剥いてやるんだから感謝しろよ」
3人で同居するようになってから、俺はすっかりグータラになってしまっていて、
料理を作ったりすることもほとんどなくなっていたから、『わざわざ』という表現になった。
それでも昔取った杵柄でそれなりに器用に剥き終わると、▲▲の前に置く。
▲▲にフォークを渡そうとしたが、フォークは▲▲の手をすり抜けて白い床に落ちる。

チャリン。金属音が狭い病室に響く。
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sage
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