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エロゲーのような生活ってリアルにあるの? -Side&After- Part12
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267:◆ODv2GPUc 01/20 22:14 [sage]
退院の日。ソフトサークルの入れ替え戦の当日。俺は迎えに行った足でグランドに▲▲をつれていく予定で考えていた。
▲▲は顔の包帯こそ残っているものの、もう抜糸も終わっていて
特に気をつけるようなことはなかった。
▲母と▲従妹も来ていて、元気になった▲▲と色々話しをしている。
▲従妹は(家出の原因になったり)あれほど入れ込んでいた彼氏ともう別れてしまったらしい。
あっけらかんとしているところが▲▲とは似ても似つかなかった。

そろそろ試合の時間が気になるあたりで、▲▲が俺と二人きりになりたい、と母&従妹に申し出て二人は病室の外に出て行った。
「なんだよ、改まって話でもあるのか?」
「うん。ちょっと御願いがあるの」
「俺に出来ることなら・・・でもあまり時間ないぞ」
▲▲は枕元に用意してあったサインペンをぎこちなく取り出して、俺に渡す。
「??」
「元気が出るおまじない、御願いします」
「う・・・」
まだ(俺にとっての)黒歴史にこだわってんのか、こいつ。
「やだよ、あんな恥ずかしいこと」
「じゃあ、元気なくなったから退院しない」
「このアマー」
「はい、時間ないからさっさとする」
このまま言いなりに「エガオヲミセテ」などと手に書いて見せたらまた妹の笑いものになっちまう。
俺は一計を案じてサインペンで左手に文字を書き、wktkしている▲▲に近づき、手を広げた。

『キスさせろ』

「!」
その瞬間左手をくるりと回転させて、▲▲の形の良いあごを
つかんで引き寄せる。▲▲は驚きのあまり抵抗できないまま
俺に唇を奪われた。久々の感触。やわらかくて温かい。
つかの間の逢瀬を楽しんで、俺の唇は▲▲の唇から離れた。

「な、なんなんですか!」
顔を真っ赤にして立ち上がる▲▲。
「『俺が』元気が出る呪文」
俺がニヤニヤしながら答えると、▲▲は俺に飛び掛ろうと
して、よろけて俺の腕の中に倒れこんだ。
「はいはい、時間ないからいくよ」
そのままひょいと抱き上げて、病室の外に出る。
▲従妹「▲▲ちゃん、どうしたの?顔真っ赤だよ」
▲▲「うるさい!」
▲母「いもさん、▲▲のこと、よろしく御願いしますね」
▲▲「あーん、お母さーん」
なんか拉致っているような感じだが、
本当に時間がなかったので▲▲を抱いたまま小走りに走る。
筋肉が落ちた▲▲の体は異様に軽くて、ちょっと悲しくなったけど、またガツガツ食って、トレーニングすれば戻るだろう。

▲▲を助手席に下ろして、俺はボロロードスターを発進させる。
もちろん屋根はわざと開けて。
そう、包帯を巻いたままの▲▲と『デート』してやる。
これも約束の一つだった。
その意味を理解したのか、▲▲はさっきの件についてはあまり
文句を言わなかった。
車の中では当然入れ替え戦の話になる。
今回対戦する$$大は新鋭校で、▲▲達が入学した頃には歯牙にもかけなかったようなチームだったが、ここ最近はかなり実力をつけてきているらしい。
▲▲が本気で心配しているのが言葉の端々から伺えた。
とても「負けちゃえ」と言った人間と同一人物とは思えなかった。

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