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28:吉田ゲイサク 01/19 11:58 [アンソニー]
短編小説 『放送禁止』

素晴らしい番組を作ろうとする…
するとすぐに抗議が来る。
テレビ局側は抗議を恐れて『放送できない』と判断する。
そこで急きょ撮りなおしを決定する。
「なんで命がけで作った番組が放送できないのですか?
 そんな簡単に今言って今、別の番組ができるもんと違うんですよ」
ある人が番組プロデューサーに怒鳴ったんだ。
良心をもった人たちが恨めしそうにこう言った。
「この番組を放送したら誰かが抗議をするのですか?
 臭いものには便所のフタをして これはグロテスクだとか、これは人権上問題があるとか、
 いわゆる普通の人々が勝手に自粛して…、そんなんでテレビの、いや日本の未来はあるんですかねェ?」
 今ここで放送を中止したら、どれだけの損害になるか、分かって怒鳴っているのでしょうか?
抗議者の勢いに 番組プロデューサーはひるんだのだ…
「そっかァ…。そういうことだっのかぁ…。もうボクらの時代は終わったんですね…」
哀しそうな顔をしてし うつむくボクに向かって ある正義の人が叫んだ。
「逃げちゃダメだよ!! 戦わなきゃ!!!
いつもそうなんだよ! 放送禁止になるような危ないものが現れると
みんなで寄ってたかって叩くんだよ! そんなのは安っぽい正義感だよ!
見せかけのヒューマニズムだよ! オレはそこに偽善を感じてしまうんだよ!
もっといろんなものを認めてくださいよ!
少しでも危ないと感じた人間を排除してしまうのか?!!
そして廃棄物のように処分してしまうのか!!?
それでマスコミや市民の生活は浄化されて安全になるのですか!!??」
ある人が怒鳴った。
「お前をテレビ界から永久追放してやる!!
 恥ずかしいヤツらを出入り禁止にしてやる!!」
ボクは正義感という名の ペンをにぎりしめていた。
その手は怒りでぶるぶるとふるえていた。
ある人がボクを追い出そうとしてきた。
と、その時…それまで抑えられていた怒りが一気に大爆発した。
それまで抑えられていた怒りと正義とが一気に吹き出た!!!
そしてその様子はすべて、局内部でくすぶっていた不満分子たちにより、
全国に生中継されていた!!
そしてそれまで耐えてきた局の社員たちは泣きながら内部告発を始めるのだ…・・・
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