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アフォしぃなどを小説で虐殺part7(?)
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156: 09/03 12:55 ID:wc p4018-ipbf807hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
Hotel California

夜のハイウェイというのはどうしてこうも暗く静かなのだろうか。
街灯など当然なく、聞こえてくる音は走らせている車のエンジン音だけだ。
周りに生えているコリタス草のほのかな甘い香りもこの静寂な世界の不気味さを際立たせているだけである。

もう何時間車を走らせているのだろうか。
旅に出てからというもの、もうちゃんとした宿に泊まったことは数回ほどしかない。
しかし車で寝泊りし、出発したいときに出発するこの不規則な生活にも限度がある。
もはや俺の頭は胴体で支えきれないほど重く感じ、目眩も頻繁に起こってきた。
このままでは車を走らせることは出来ない。
はるか前方に淡い光が見える。今夜は休息としよう。

予想通り淡い光の正体はホテルであった。
ただ、自分が過去に泊まってきたいくつもの三流ホテルとは違う、決してグレードの意味ではなく、どこか厳かで怪しげで、まるで俺を嘲笑っているかのようなそんな空気に満ちていた。
車を停めると、近くにしぃ族と見られる女が立っていた。
「なんだこのホテルは?ここは天国か?それとも地獄なのか?」
俺はしばらく考えていたが、女はかまわず蝋燭に灯を灯し、俺を部屋へ案内していく。
遠くで鳴ってる礼拝の鐘とともに、こんな声が聞こえたような気がした。

ギコさん
ようこそ、ホテルカリフォルニアへ。
ここはとても素敵なところ。
とてもすてきな装飾でお客様をおもてなし致します。
お部屋はいつでも、一年中空いております。
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sage
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