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改造コード「ラグナロス」
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24:カツオ 09/16 18:09 ID:ArgXzMlQ
スチュワーデス「では、操縦の説明をします。飛行機のコックピットは、ウインドウズとほとんど同じです」
なるほど。たしかに、マウスがないだけで似ている。噂で聞いたことがあったが、本当とは。驚きだ。
スチュワーデス「その棒が操縦桿です。前に倒したら前に進み、横に倒したら横に行き、後ろで減速です。Aボタンでレーダー、Bボタンで加速、Cボタンでスチュワーデスがコーヒーを持ってきます」
俺「なるほど。では、このYボタンは何ですか?」
スチュワーデス「やめて下さい。女性にそんなことを聞くなんて!デリカシーが足りませんよ」
スチュワーデスは顔を紅潮させる。恐らく、このボタンはそういう事なのだろう。
俺「では、発進します!」
俺は、足下のペダルを踏み込み、ハワイへと急いだ。
運転して3時間。Cボタンを押し、8杯目のコーヒーを飲む。運転にも飽きてくる。
スチュワーデス「運転ご苦労さまです。あと20分でハワイに到着です」
そして、その言葉通りに20分後、ハワイが目前に見えた。
スチュワーデス「これより降下です。降下方法は、右手の近くのレバーをぐいと引っ張って下さい」
なるほど。簡単なものだ。俺は、鼻歌まじりでレバーをひいた。
驚きだ。なんと、レバーは根本からスッポリとぬけてしまった。高度2万メートルのドリフである。
俺「あのー。これは長さんが亡くなった事に対する追悼でしょうか?」
俺は、申し訳なさそうに抜けたレバーをスチュワーデスに見せた。
スチュワーデス「.....!!そんな馬鹿な!何か替えになる棒はありませんか?」
俺「そんな事を急に言われても。あ、そうだ」
俺は、飛行機の操縦がウィンドウズとほぼ同じという事を思い出した。
俺は、すごい速さでコックピットのキーボードをタイピングし、「着陸」と打ち込み、returnキーを押した。
ギーという大きな音。軽い衝撃。そして滑走路を走る音。
助かった。
俺は、晴れ晴れしい顔で飛行機のタラップを降りる。その時、背後から声がしたので振り向いた。
そこには、コックピットで一緒に戦ったスチュワーデスが立っていた。
スチュワーデス「もう、行くの?」
俺「ああ。早くコカコーラを飲みたくてよ」
スチュワーデス「そう。また、会えるかな?」
俺は、照りつける太陽に少しまぶしそうに目を細め、
「メイビー」
と、答え、一度も後ろを振り返る事なく、ハワイのビーチへと急いだ。
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