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改造コード「ラグナロス」
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29:カツオ ◆6TPBdDPw 09/16 23:11 ID:??? [age]
俺「刺しただけ、か。それで、俺にどうしろと?」
加藤「ああ、刑法23条は知っているな?お前に弁護を頼みたいんだ。」
俺「俺に弁護士をしろ、と?」
加藤「ああ。」
俺「だが、俺にできるものか?難しいんだろ?」
加藤「そんなことないよ。検察官と口喧嘩みたいなものだし。」

 そうか。口喧嘩か。なら勝てそうだ。

俺「お前のアリバイは?」
加藤「ないんだ。しかも、包丁には俺の指紋がしっかりと付いてるし。はっきり言って、いいところは、何もない。」

 加藤は、うつむいて泣き出した。涙がポロポロと落ちる。
俺は、加藤を励ます為に、手品を見せた。俺の手からたくさんのハトが飛び出すのを見て、加藤は本当にいい笑顔を見せた。

加藤「耳が大きくなる手品はできますか?」
俺「いやあれは手品というか、パーティーグッズだからねぇ。」 
加藤「そうですか。見たかったな。」

 加藤は、また肩を落とした。横顔はあどけなく、なんとしてでもこの子の為に無罪を主張したくなった。 
そして、俺は考えた。アリバイが何もない、というのは、逆手にとれば、アリバイになるかもしれない。
まあ、話の種にもなるだろう。俺は、きたるべく裁判にむけて、加藤の話を聞いた。
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sage
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