[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

えろポケ
37/41頁 (408件)
359:嵐の日の荒らし 01/30 19:50 [sage]
 目の前のポケモンにとって、人間は全て敵なのだ。助けようとしたマリナやジュンイチの行為も、相手にとって何も理解されていない。全てはロケット団があんなひどいことをしてくれたせいだ。ケンタは体中に悔しさが込み上げてきた。ロケット団のような連中がいる限り、人間とポケモンは信頼しあって共存していけない。くそっ。自分が想っている理想に反して、現実は全く違った状況下であることにケンタは悔しさのあまり握りこぶしを固め、歯を強く噛み締める。そんな思いのまま正面を見ると、ツチームはマリナへ飛び掛かる寸前だった。座りこんでいるマリナに、ぶよぶよの感触のありそうな身体を這わせるように巻きついていく。
 マリナ「い、いやぁ!」 巻きつく身体から逃げ出そうとするマリナだが、その力には到底勝てない。

360:嵐の日の荒らし 01/30 19:52 [sage]
 苦しそうにもがくマリナを見て、我慢ならなくなるケンタ。人間のせいで凶暴化したポケモンであってもマリナを襲うやつは何が何でも許せない。ケンタはそんな怒りの気持ちに我を忘れてしまう。マリナの身体に巻かれていたタオルはツチームの大きな身体に巻きつかれて大きくずれ、左右の胸が露わになっていた。そして下半身は足と足の間からぶよぶよ感のあるものが割り込み、マリナのあそこに直に密着している。そんな状態で締め上げられている為、ツチームの身体が動く度にマリナの敏感な部分も押し付けるようにして擦れる。
 マリナ「ああーん、駄目ー!」 マリナの切ない声。しかもこんな姿をケンタに見られてると思うと、もう恥ずかしさで全身が熱くなっていくのが分かる。
 一方、冷静さを失っているケンタはそんなマリナの姿を見ても特に何も動じなかった。目の前のマリナをただ助けたい一心で動いていた。ケンタは一つのモンスターボールを取り出すと、バクフーンを出現させる。

361:嵐の日の荒らし 01/30 19:54 [sage]
 ケンタ「マリナを助けるんだ! バクフーン、きりさく攻撃!!」 すかさず指示を出す。
 バクフーンは一声上げると、ツチームに向かって猛進して行った。
 ザクゥー!! バクフーンのきりさく攻撃が炸裂したと同時に、ツチームが痛さに身体をくねらせだす。そしてその拍子にマリナを宙に放り出した。冷静さを失い熱くなっていたケンタだったが、その状況に気分が一気に冷める。自分が攻撃したせいでマリナが…。その先は思考よりも体自体が先に動く。ケンタはマリナに向かって一直線に走り出していた…。

362:嵐の日の荒らし 01/30 19:55 [sage]
 軽く頭を打ったのか少しくらくらする。しかしそれもじきに回復してきた。そ、そうだ、マリナは? 顔の上に何かがのしかかっているので、どうにかマリナを受け止めることには間に合ったようだ。マリナは大丈夫なのだろうか? 顔を動かしてマリナの下から脱出しようとするが、左右から何かに挟まれていて頭を抜くことができない。
 マリナ「い、痛ったー。」 声と共にマリナが起き上がろうとする。どうにか無事だったようだ。ケンタがほっとした束の間、顔を塞いでいたものが持ち上がりそれが何か知ることとなる。それは二つの水風船のような形をしてぶら下がっており、その先端にはピンク色の突起が…。
 ケンタ「う、うわっ。」
 マリナ「きゃっ、ケンタ!」
 二人は同時に声を上げ、マリナは急いで手で胸を隠すとケンタの上から降りた。ケンタは顔を真っ赤にしながらもよろよろと立ち上がる。そして恥ずかしさのあまり、マリナの傍からすぐに立ち去ることに決めた。

363:嵐の日の荒らし 02/07 18:33 ID:Pg [sage]
 バクフーンとツチームの戦いは続いていた。力と力のぶつかり合いから転じて、しめつける攻撃、きりさく攻撃と技での応戦となっていた。ケンタはさっきのマリナの光景を懸命に振り払いながらバトルに集中していた。後はかえんほうしゃを放つタイミングで勝負が決まるといっていいだろう。ケンタは戦いを真剣な眼差しでみつめた。そんな様子を少し離れた場所で見守るマリナ。先程の光景を思い出してしまうと顔が赤くなっていくのが分かる。本当はこの今の戦いは止めたいと思うのだが、全裸なのでどうすることもできない。後はケンタに任せるしかなかった。きっとケンタなら上手くやってくれるとマリナはそう信じていた。バクフーンとツチームとの戦いのさなか、バクフーンが攻撃した時に相手に一瞬の隙ができる。一時的に怯んだ感じになったといってもよい。ケンタはそれを見逃さなかった。

364:嵐の日の荒らし 02/07 18:35 [sage]
 ケンタ(やるなら今だ!) ケンタはバクフーンにかえんほうしゃの指示を出そうとした…その時だった。
 轟音と共に流れる川から陸へ上がってくる乱入車があった。それはまさしく、見覚えのあるロケット団の車両だった。その車は水陸両用のようで、陸に上がると車両の下よりタイヤが出現する。そしてその車の中から同じく あいつらが出現する。
 ブソン「ようやくみつけたぜ! どうやらそいつを足止めしてくれてたみたいだな。感謝するぜ。」 明らかに感謝していない口調で言う。
 ケンタ「ふん、このポケモンはお前らなんかに渡さない!」 ロケット団に向かって怒鳴りつける。

365:嵐の日の荒らし 02/07 18:36 [sage]
 バクフーンとツチームは未だに取っ組み合っているが、こちらに気を取られているのか両者とも本気になっていない。ブソンが気が付いたように言う。
 ブソン「おい、見ろよバショウ。あの譲ちゃん、生きてるぜ。」 マリナの方に目をやりながら言うブソンに、バショウは表情一つ変えず無言のままだ。
 ブソン「よう、譲ちゃん、なかなかいい格好してんじゃねえか。」 ブソンがマリナに冷やかしを入れる。
 マリナ「う、うるさいわね。誰のせいでこんな格好になったと思ってるのよ!」 そう言い、座り込んで隠す身体をさらに強ばらせ、ロケット団を睨み付ける。そんなマリナをよそにロケット団の二人は本題に戻る。
 ブソン「どうやら素直にそのポケモンを渡してはくれないようだな。だったらこっちにも考えがあるぜ。」
 バショウ「私達に勝てないことを教えてあげましょう。」

366:嵐の日の荒らし 02/07 18:38 [sage]
 二人は再び車に乗り込む。その様子を見て、ケンタは大いに警戒する。何をしようとツチームは必ず守ると心に誓う。弱者が苛められるのを黙って見過ごせない性分であり、また悪いことを放っておけないタイプなのだ。乗り込んだロケット団の車の真下から何かが飛び出し、そのまま地面に突き刺さる。それはドリルのように地を掘り進んでいるのが分かる。と、その時 聞き覚えのあるあの振動音が大地に響きだす。
 ケンタ(こいつら一体、何のために?) ケンタは思考を巡らす。この振動音はポケモンたちを弱らせる効果があることが分かっており、山道を登っていたことが思い出される。しかし、何故 今、これを使うのかが分からなかった。と、突然 暴れるように体をくねらし始めるツチーム。興奮し我を忘れたように、ロケット団の方へと向かって行こうとする。
 ケンタ「お、おい。どうしたんだ! バクフーン、そいつをしっかり押さえてるんだ!」 バクフーンは一声上げると、ツチームを押さえに掛かる。

367:嵐の日の荒らし 02/07 18:40 [sage]
 ケンタ(どうしてなんだ?) ケンタは考える。この振動音はバクフーンには効いていないようだ。ふと、マリナの方に目が止まる。ムウマの元気が無いようで、彼女はムウマを抱き介抱しているようだ。
 ケンタ(体の大きなポケモンには影響が少ないのか? としたら、まさか…) ケンタの考えにある結論が浮かぶ。ケンタは今尚、猛進せんとしているポケモンに向かって話し掛ける。
 ケンタ「お前もしかして、この山に棲むポケモンを助けたくて向こうへ行こうとしてるのか?」
 きっとそうなのだろう。危険を顧みず、苦しんでいる他のポケモンの為に…。それはケンタの性格とよく似ていた。そしてその行為を逆手に取り、捕らえようとしているロケット団。ツチームの心の温かさとロケット団の卑劣な行為に2つの気持ちが織り交ざり、目から涙が流れ出す。ケンタはツチームが進もうとする手前に進み出、そのポケモンに言う。
 ケンタ「お前の気持ちはよく分かったから、そこで大人しくしてろ。後は俺たちでやる!」 そしてロケット団の方に向き直ると、
 ケンタ「お前ら、絶対に許さない!」 と強い口調で言い放つのだった。

368:嵐の日の荒らし 02/07 18:41 [sage]
 ロケット団の2人は車中で少年の出方を冷静に窺っていた。少年がどう動くかによって、こちらの出方も何パターンか用意している。プロとしては相手の行動の先の先まで読む必要があり、そういう思考は敢えて意識せずとも日頃の鍛錬で身に付いている。少年のバクフーンに押さえられながらも必死でもがいている今回の捕獲目標ポケモンが力ずくで動き、こちらにやってくれば好都合である。そうなれば確実に捕獲できるのは当然だ。しかし、今の状況ではそれは薄くなってきたと思われる。少年が反撃してくるか 又は、このまましばらく対峙するのか。いずれにせよ、こちらから少し挑発したほうが良さそうだ。あの少年の考えがまとまる前にこちらが先に動いたほうがよい。先に動いたのはバショウだった。バショウは車中からモンスターボールを投げ飛ばす。
 バショウ「ハガネール、あの少年にラスターカノンです!」

[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す