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21:一星さん 09/08 19:42 ID:6gk [sage]
じじいは今までのことを整理してみる。
何故か、断片的にしか思い出せないばかりか、何かがどこかおかしい。
いや、今まで起きた現実が全ておかしいのだ。
そう思った途端、じじいはハッと目を覚ます。
じじいは草の生い茂る、藪(やぶ)の中で寝ていたのだった。
じじい「夢!? ……落ち?」
22:一星さん 09/09 18:44 [sage]
じじいは家の隣の雑木林で寝ていただけだった。
とりあえず寝ぼけたまま、家の玄関に向かう。 省14
23:一星さん 09/11 18:58 ID:Ugo [sage]
じじいは玄関戸締り用の棒を手に取ると、恐る恐る便所に近付く。
そして一気に戸を引き開ける。 省11
24:一星さん 09/16 18:20 [sage]
新かちかち山?
じじいは今でも畑を荒らすたぬきに手を焼きながら過ごしていた。 省17
25:一星さん 09/23 18:33 [sage]
うさぎ「どうやって、たぬきをこらしめるの?」
じじい「あまり酷いことをすると、また仕返しが怖いからのう」 省12
26:一星さん 09/29 18:34 [sage]
数日経ったある日、じじいの前にうさぎが現れた。
うさぎ「おじいさん、うさぎをやっつけたよ!」
じじい「ん? うさぎはお主だろうが!」
うさぎ「あ、間違えた。たぬきはやっつけたよ!」
じじい「な、なんと! 殺したのか?」
うさぎ「うん。約束通り、孫娘をちょうだい!」
じじい「しかし、本当にたぬきを殺ったのか分からんじゃろ? 証拠を見せてみ」
うさぎ「だってここしばらく、畑は荒されてないでしょ?」
じじい「なるほど、それはそうじゃが……」
じじいはこうなると今度はうさぎが邪魔になった。
27:一星さん 10/07 18:18 [sage]
じじいはとりあえず、うさぎを家にあげた。
ばばあ「おやまぁ、うさぎどん。いつもお世話になって」 省13
28:一星さん 10/18 16:58 ID:X16 [sage]
じじい「冗談じゃ、今のは言ってみただけじゃ」
じじいは、ばあさんとうさぎの反応に慌てて弁解する。
ばばあ「じいさんや、どうするんじゃ。そんな安請け合いをして」
じじい「うさぎよ、わしは確かにおまえさんと孫娘との結婚を許した」
うさぎ「うん」
じじい「しかし、それはわしが許可しただけのこと」
うさぎ「うん?」
じじい「きちんと、孫娘の承諾も受けねばならんということじゃ」
うさぎ「前もって話を通しておいてくれても良かったのに!」
じじい「誰がうさぎが求婚を申し込んでるなんて言えるか!」
29:一星さん 10/28 18:06 [sage]
うさぎ「どうして、うさぎじゃダメなの?」
じじい「人間とうさぎじゃ、釣り合わんじゃろうが。ペットとしてしか見られんじゃろ!」
うさぎ「おじいさん、今まで黙ってたんだけどボク実は人間だよ」
じじい「どこにそんな、うさぎっぽい人間がおるか」
うさぎ「本当だよ。山の魔物に呪いを掛けられて、この姿に変えられたんだ」
じじい「うさぎよ、お主、頭でも打ったか?」
まったくもって、現実主義で頑固なじじいであった。
30:一星さん 11/04 19:01 [sage]
うさぎ「ボクの両耳を握って、『うさぎ』って10回言って下さい」
じじいは両耳を掴むと、言われた通りに10回唱えた。 省11
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