[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

昔話
3/4頁 (32件)
22:一星さん 09/09 18:44 [sage]
   じじいは家の隣の雑木林で寝ていただけだった。
   とりあえず寝ぼけたまま、家の玄関に向かう。
   近づくにつれ何か料理のにおいがして、それは懐かしく暖かい。
   じじいが戸を引き開けると、そこにはいつも通りのばばあの姿があった。
   いや、いつも通りじゃない。ばばあは驚いたようにこっちを見ていた。
じじい「ば、ばあさんか? 無事じゃったんだな、良かった良かった」
ばばあ「おじいさん、何を泣いておるんじゃ」
じじい「久しぶりに会ったような気がしてのう」
ばばあ「何を言っておるんじゃ。さっきまでここにいたくせにのう」
じじい「なんじゃと」
ばばあ「でも、おじいさん。いつ外に出たんじゃ? さっき便所に入って
    いきなり外から現れるもんでたまげたわ」
じじい「一体それは誰じゃ?」
   じじいは便所の扉の方に目をやる。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す