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テレビマスコミは悪の神髄
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   【 路心要憂 】   110

 しかしこうして観測され始めると、実験モデルから導かれる推定量に開きがでてくる
、太陽観測方法にはもうひとつの方法がある。太陽の表面から放出される全てのエネル
ギーは核融合反応によるのだから、これを測定すればよい事になる。太陽ニュートリノ
のわずかな放射線を捕らえることにより、太陽ニュートリノの量を測る。更に、太陽の
放射する全エネルギーの測定は、比較的簡単に推定され。この2つの方法の測定結果か
ら導かれたとされる太陽の核融合反応の量は、当然一致するものと思われていた。しか
しこれが一致しなかったのである。太陽光線は日夜地球に当たる、当然地球の裏からも
ニュートリノはやって来ていた。この裏側と表側には差がなく上空のニュートリノは、
やってこなかったのだ。超新星爆発以来、地球の裏からもやって来るのは解っていた。
 日本のこうした観測かや各種の実験から「太陽ニュートリノ問題」とされていたもの
、つまり実験や観測されたニュートリノの数が、太陽のエネルギー放射から推定される
量のおよそ3分の1しかなかった問題が解決する。これまで30年間の長きにわたって、
世界中の天文学者、物理学者、そしてアマチュア科学愛好家まで悩ませてきた「太陽ニ
ュートリノ問題」がついに解決した。それは精度のよいスーパーカミオカンデによる。
これまでも多くの推測、憶測、そして新しい観測や実験が行われてきたが、このほど、
ついに決着を見たのである。日本のカミオカンデで興味深いデータが得られ、宇宙から
降ってくる素粒子、つまり、宇宙線が地球の大気の上層で反応を起こすことにより作ら
れたニュートリノの数の、電子ニュートリノとミューニュートリノの数の比が、予想と
合わなかった問題が解決した。これはニュートリノ振動が起こっていることを示してい
るのではないか。と推測されたが、データ精度が十分でなく研究者は、「ニュートリノ
振動」が「太陽ニュートリノ問題の解答」と予想したが結論としなかった。そして1998
年、カミオカンデを大型にした「スーパーカミオカンデ」で、このニュートリノ振動が
はっきりと確認された。地球の大気で作られたニュートリノの数が、上からやってくる
分(つまり日本上空でつくられたニュートリノ)と下からやってくる分(地球の反対側
の南米あたりの上空でつくられたニュートリノ)では、数が違うことがはっきりわかり
観測されたのである。地球内部を通過中にニュートリノ振動が起こって上下のニュート
リノ数に差が出たことは振動にによるエネルギー消費を示している。しかし、観測され
たニュートリノはミューニュートリノであり、電子ニュートリノに差は確認されなかっ
た。これは、太陽ニュートリノの振動を直接意味するものではない。しかし、「ニュー
トリノは振動する」ということが、はっきりわかったのである。そういう意味で、この
日本のスーパーカミオカンデでの発見は、素粒子物理学における大発見となった。その
後も1999年、人工的につくられたミューニュートリノでニュートリノ振動が起こるかと
いう実験が日本で始められた。こちらにおいても、ニュートリノ振動が起こっているこ
とが示唆され実証されている。カナダのサドベリーの太陽ニュートリノ観測所(SNO
)でも、太陽ニュートリノでニュートリノ振動を観測した、という発表がなされていて
、SNOの重水を使ったニュートリノ検出器での太陽ニュートリノが振動していること
がわかった事で国際的に証明された事になる。こうした事実が、欧州の高速衝突実験で
も明らかになった。

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