[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]ｺﾒﾝﾄ欄
141: 12/30 11:57 ID:yk
小猫のそら ９４
人種差別的でステレオタイプ的なジョークだが、「日本人は他からどう見られている
かを非常に気にする民族だ」と揶揄（やゆ）しているこんなジョークを聞がきかれる。
ある教授が、「象についてのレポートを書きなさい」という宿題を出した。ドイツ人は
「象の存在についての哲学的考察」、アメリカ人は「象を使ってできるビジネス」、中
国人は「象の料理の仕方」、フランス人は「象の性生活について」というレポートを書
いてきた。日本人は、「日本人は象をどう見ているか。象は日本人をどう見ているか」
だ……というオチだった。ある程度の真実も含んでいるわけだが、実際日本人はそうい
う部分が比較的強い気がする。では貨幣の価値についてはどうだろうか。事実欧州人は
その価値について、国家論やら自由主義論を唱えて歴史上経済学を彩っている。米国人
はそれをビジネスにしてのし上がり、戦争さえも経済ビジネスとし、軍産複合体やら、
石油メジャーやら国家さえも指導できない巨大企業をして人々の生活を人質に取引して
やまない。そして中国人は巧みに今の自由主義を渡り歩き、華僑的鮮やかさで覇権国家
を目指して、ＩＴ技術や、核兵器や、国連などを味付けに使い料理する。メインデッシ
ュは無信教思想や共産党思想だろう。では日本はと言うと、本当に黒船の来航で開国以
来、明治政府も大正天皇期も昭和も平成も、国際社会動向に過敏に反応して生きてきた
。というより、反応させられられた、いい様に動かされた。というべきだろう。だが、
こんなに変動のど真ん中や、敗戦の憂き目や、災害の最先端にあっても日本人はめげず
繁栄を我が物にしてきた。「経済に意味はない。」の本には「貨幣に価値はない。」と
説く。事実、物が無いときには食料もなかった。つまり政府は金より衣食住が大事だっ
た。また今のように物が溢れる中では、一体金にどのくらいの価値があろう。交換価値
は今や労働力であり、平和であり、秩序であり、教育であり、自由であり、未来社会で
あるようだ。かつてアフリカに行った西洋人が銃に価値を見出した時の様に、香港デモ
や南米移民や中東の戦争孤児やアフリカ発展には、金よりは物流の確かさの価値が高い
。事実物流コストの大幅な減少は大きな富を生み出した。ペットボトルや空き缶或いは
石油や電気の人に頼らないエネルギーなどは、大きな資産と大きなゴミを産み出した。
不思議な事だが、金融市場や株式市場を生んだ欧米の経済学者が、それは限りのない「
美人投票だ。」と極評する。さらにノーベル学者がＬＴＣＭ破綻を率先する。日本人は
その動きに一番多く利用され、リーマンショックに影響がないはずの打撃を受けた。こ
こに本当の資本主義、合本主義を説いた渋沢栄一が見直されつつある。彼の銘著「論語
と算盤」は、百姓絵本とも言える。すなわち、一番必要な時種を播き、刈り取りには、
ちゃんと次の種を取っていること。として、土佐出身の豪商三菱の岩崎弥太郎のような
、企業の独占論や、中華の様な根こそき収穫論、朝鮮の様な政商論には決して組しない
旨を伝えて戦った。会社の設立に実に２０００社が渋沢栄一の関与があり、彼の名前は
聞けども彼自身は東京商工会の世話人として相談役としかならなかった。東京証券取引
所を皮切りに瞬く間に日本を資本主義の成功国にのし上げた。「人は、論語精神を持ち
人格を磨くこと」と「生活の資本主義は、利益を追求すること。」の両立が大切である
。との持論や自説は決して手放さなかった。渋沢栄一は、幕末から明治・大正・昭和ま
で生き抜いた起業家で戦争に憂いた。彼は地元でも有力な農家に生まれ、幼いころから
武士の学ぶ「論語」をはじめとした人格形成の勉学をし、有力農家としての、「米や蚕
などの販売商業」を学んできて、その中で導き出した答えは、金は道具であり大工の箟
（ノミ）鉋（カンナ）と同じで、どんなにいい道具でも細工の知恵がなければ猫に小判
と笑い、更にどんなに細工を知っていても、立派な家を知る素養がなければ馬に念仏と
、清水組の若社長と笑って飲み交わした。と言う。明治移行期の豪快な国を想う姿が、
そこに見える。つまり民衆の躾の為に金がいる。つまり国民教育こそが豊さの土台とい
う認識であり、金や貨幣には価値がない。とその頃の明治の多くのものの感覚だった。
まさに、活きる金の思想である。貧民扶助と、集約再配分の格差是正に金を使う事こそ
紙幣価値の意味ということだ。まさに米国流の経済学はこれに逆行するかのような考え
で、まさしく、それでは神の見えざる手も見えないし、現れない。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新ﾚｽ [7]ﾋﾟｸ一覧