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熱血高話
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 柳川 銭紋  116

 この紋の話で言えば、祇園守紋がある。祇園守とは、京都東山にある八坂神社のお守
りをさす。祇園守紋の由来には、三つの説がある。すなわち祇園社の森の図案化、キリ
スト教の十字架の図案化、牛の頭部の図案化だが、いずれも決めてを欠いているがしか
し、江戸期では、キリシタン大名やその家臣がクルス紋を祇園守紋に変えてカモフラー
ジュしたことは確かな事だ。単に守紋ともいう祇園守紋は、クロスした筒が特徴。後世
筒は巻き物に変わったが、呪府のシンボルであることは変わらない。祇園守(ぎおんま
もり) 。祇園社は、牛頭天王を祀神とする八坂神社の事で、この社宮が配布する蘇民将
来符や粽を模った紋章となる。本来疫病や厄災から身を守るためのお守りであるが、隠
れキリシタンの使用とされた。もともと祇園守紋は、牛頭天王(ごずてんのう)・素戔
嗚尊(すさのおのみこと)を祀神とする京都祇園社(現・八坂神社)が配布するお守り
を模ったものといわれ、八坂神社の裏紋であったといわれている。牛頭天王は釈迦の説
法を行ったとされる祇園精舎の守護神であり続け、日本では神道・仏教と混ざり合い、
素戔嗚尊であり、薬師如来でもあり、祇園天神や祇園大明神とも呼ばれた。ただ一方で
、疫病をもたらす疫神としても有名である。祇園祭は元来、疫神である牛頭天王を鎮め
るために始まったといわれています。そのため祇園守紋をよく観察すると、その中にさ
まざまな意図が隠されていることがわかります。中央下の銀杏のようなものは、笹の葉
で作られた厄病・災難除けのお守り「粽(ちまき)」を模っているといわれています。
また中央で交差している巻物は「牛頭天王之祭文」のお札であり、背後にある丸輪のよ
うなものは、「茅の輪くぐり」で有名な「茅輪」だと考えられます。「粽」も「牛頭天
王之祭文」も「茅の輪」も、すべて牛頭天王の疫病から身を守るためのお守りとされた
。そのため紋帳では「守(まもり)」の名で掲載されています。また中央で交差してい
る「牛頭天王之祭文」を十字架に見立てて、隠れキリシタンにもよく使用されました。
この祇園守紋は実は数10種あったとされる。大名でとくに有名なのが、備前岡山と因
幡鳥取の両池田氏、および九州柳河の大友氏流立花氏である。池田氏は清和源氏頼光流
を称し、本紋には輪蝶を用い、守を副紋として用いた。岡山のほうは札形、鳥取のほう
は鴨はし形を用いる。柳河の立花氏は、柳河守といって中心に二つ巴が入っている。こ
れらの大名は、一時家内にキリシタンがいたが、守紋と無理に結び付けることはないよ
うだが、実はクルス紋の変化形とされた。簡易型の巴紋・三つ巴紋・州浜紋・更に初期
の羽降る記章紋など、それぞれの家系の成り立ちが違う事を意味していたといわれる。
祇園守に二つ巴になっているのは二男であった立花氏の三池柳河守の分家久留米の柳川
守紋である。州浜紋は途絶えてしまった立花鎮幸の水田柳川守である三池藩分家立花家
に伝わる家紋も、三池藩立花家では中央で結ばない。三池藩(現・福岡県大牟田市)に伝
わる大蛇山は又刻記紋と呼ばれる祭事用の神社紋を使う。


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