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熱血高話
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139: 04/16 13:21
 柳川 銭紋  135

 二十二社註式では、蘇民将来の娘、子(子供)と婦(成人した娘)の二人を残して、
皆、ことごとく殺し亡ぼしたとされていますが、備後国風土記逸文では、「蘇民の女子
一人を置きて、皆、ことごとく殺し亡ぼしてき」と、残されたのは一人の女の子です。
おそらく、二十二社註式の方が原型を伝えているでしょう。風土記逸文では、「汝の子
孫その家に在りや?」という武塔神の問いに、「娘とこの婦(妻)がいる。」と答えて
おり、問いの「子孫」と内容がずれています。須佐之男神は、宿を貸してくれなかった
弟の巨旦将来一族ばかりでなく、貧しいなりに自分を接待してくれた恩義あるはずの蘇
民将来まで殺したことになります。私はこれはキリスト教ではないか。と考えている。
あまりにもエジプト王のユダヤ人抹殺事件やソドムとゴモラ事件に極意しているからだ
。「蘇民将来」もアーメンソウメーンと言う祈りの言葉で「本当に皆全く」と言う誓い
の言葉として日本語的には「全身全霊を向けて」と言う前置きの言葉だ。モーセ神話で
は、モーセはエジプトのヘブライ人家族に生まれたが、新生児を殺害することを命じた
ファラオの命令を逃れるために「萱の船」パピルスつまり茅野輪の船でナイル川に流さ
れ、王族に拾われて育てられたという逸話である。又その後も殺害に長じて、血で印が
付けられた以外のエジプト人を殺害し、神の命令によって奴隷状態のヘブライ人をエジ
プトから連れ出す使命を受けている。ソドムとゴモラ事件では、ヤハウェの使い(天使
)二人がソドムにあるロトの家へ訪れ、ロトは使いたちをもてなした。やがてソドムの
男たちがロトの家を囲み、「なぶりものにしてやるから」と言って使いたちを出すよう
騒いだ。ロトは二人の使いたちを守るべく、かわりに自分の二人の処女の娘達を差し出
そうとした。使いたちは、ヤハウェの使いとして町を滅ぼしに来たことをロトに明かし
、狼狽するロトに妻と娘とともに逃げるよう促し、町外れへ連れ出す。ロトがツォアル
という町に避難すると、ヤハウェはソドムとゴモラを滅ぼした。ロトの妻は振り向いて
はいけないと言う禁を犯して後ろを振り向き、塩の柱に変えられてしまう。ヤハウェは
アブラハムに配慮して、ロトのみを救い出した。と言う話だ。前段には偶像や他の神を
崇拝する罪ではなく、男色などの風俗の乱れの罪によって滅ぼされるという設定だが、
いずれにしても啓典であるトーラー(律法)を犯し神が怒った。と言う事になっている
。こうした話しを日本語に移すに写せなかったが、それがこの『笙筧内伝(ほきないで
ん)』でやっと移したのではなかったか。と思う。まあ神話の時代と言うのは全く解ら
ないものだが、茅野輪くぐりが大和創造神話としても、この日の「夏至の祀り」として
「水無月の夏越(なごし)の祓」をするという日本の習慣は、なかなかちょっと考える

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