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熱血高話
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140: 04/16 13:21
 柳川 銭紋  136

 盤古開闢神話は中国神話と思われがちだが、中国にもたらされた伝説に過ぎない。元
始天尊時代、天地がその姿かたちをなす前、全ては卵の中身のようにドロドロで、混沌
としていた。その中に、天地開闢の主人公となる盤古が生まれた。この盤古誕生をきっ
かけとして天地が分かれ始めたが、天は1日に1丈ずつ高さを増し、地も同じように厚
くなっていった(従って、中国神話では、天の高さと地の厚さの長さは同じ)。その境
にいた盤古も姿を1日9度も姿を変えながら1丈ずつ成長していった。そして1万8千年
の時が過ぎ、盤古も背丈が9万里の大巨人となり、計り知れない時が経った末に死んだ
。盤古が死ぬと、その死体の頭は五岳に(東岳泰山を筆頭とした北岳恒山、南岳衡山、
西岳華山、中岳嵩山の総称)変わった。又、その左目は太陽に、その右目は月に、その
血液は海に、その毛髪は草木に、その涙が川に、その呼気が風に、その声が雷になった
。 (『太上妙始経』ではこの状態を仮に「道(タオ)」と呼称し、万物の根源(神格化
したものを元始天尊)とする)。と言う。盤古が天地を開闢した時、一ヶ月目は山が生
まれ、二ヶ月目に河が生じ、三ヶ月目に草が生え、四ヶ月目に樹が生長し、続いて虫魚
鳥獣が相次いで生じ、九ヶ月目に人類が現れたが天地はまだ朦朧としていた。盤古は、
巨人で、立ち上がると東方に一筋の光が見えたので、それにそって歩いていくと扶桑と
呼ばれる場所に着き、そこで二人の娘とであった。二人は双子の姉妹で、姉は月、妹は
太陽という名前だった。姉は上品でおとなしく優美で立ち居振舞いがきちんとしていて
おっとりした性格だった。妹は天真爛漫で活発、情熱がほとばしっているような性格だ
った。盤古は二人に世界を照らしてくれるように頼んだ。二人は快諾し世界の人々と万
物はその恵みを享受できるようになった。二人は交代で世界を照らすことにし、昼間は
月、夜は太陽が担当しようとしたが、太陽は夜が暗くて怖いといったので、昼間は、妹
太陽が、夜は姉月が担当するようになった。さらに太陽は地上の人々に注目されるのが
恥ずかしいといったので、月は太陽に針を渡した。人々が太陽を直視できないのはこの
ためである。盤古は天地を開くと死んでしまったので、天地の間には何もなかった。後
に神農は百草と樹木を作り、伏羲は鳥獣を作ったので、天地はにわかににぎやかになっ
た。植物も動物も話ができたので、争いが起った。神農と伏羲は相談して主を決める事
にした。この時女禍が現れ人を造ろうと提案した。女禍は黄泥を使って 360の人を造っ
た。49日間乾かすと、人は話ができるようになる。48日目に鶏が飛んできて、泥人形の
股間についているものを啄ばみ始めた。女禍が気付いて追い払ったが、既に半分がやら
れていた。鶏が啄ばんだのでそれを“鶏巴”(男性器の隠語)という。半分が女になり
、半分が男になった。49日目には泥人は話せるようになったが、鶏巴を失った者たちが
自分達は欠陥があると騒ぎ出した。女禍は二人が一対になるように作ったのだと彼等を
なだめた。夫婦の始まりである。人は泥からできたので、身体をこすると垢が出るので
ある。


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