[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

熱血高話
18/20頁 (193件)
171: 09/02 15:35
     歴史の群像  20    

 その時日本人経営者は大きく動いた。特に国内13社の石油資本は何らかの形で米英
のユダヤ資本の圧力がかかっていて原油値上げによる販売値段引き揚げになった。30
が120円にも上がるというとてつもない値上げ要求だった。これに出光興産が戦いを
挑んだ過去に、こうした国際的な石油カルテルに抗し、苦難を乗り越えて最大の民族系
石油会社の出光興産の反骨精神は息づいていた。日章丸を出航させた。出光佐三が残し
た足跡は、まぎれもなく第三次世界大戦であった。「アバダンに行け」。一匹オオカミ
の出光佐三は慎重に情報を集め、機が熟すると見るや極秘にイランと輸入協定を結ぶ。
そこで仕掛けた“奇襲”がアバダン行きだった。インド洋を航海中の出光興産のタンカ
ー日章丸に、本社から暗号無電が届いた。緊張が走る。産油国イランのアバダン港へ、
石油を積みに行けという指令である。船長は乗組員を集め、あらかじめ預かっていた社
長の檄(げき)文は「今や日章丸は最も意義ある尊き第三の矢として弦を離れたのであ
る……ここにわが国ははじめて世界石油大資源と直結したる確固不動の石油国策確立の
基礎を射止めるのである」「各自、この趣旨をよく理解して、使命の達成に全力を尽く
されたい」。船長がこう告げると、極秘行動のため、それまで出航の本当の目的を知ら
されていなかった乗組員は、奮い立ち。一斉に声が上がった「日章丸万歳! 出光興産
万歳! 日本万歳!」の万歳三唱である。その反骨は、英国艦隊のイラン封鎖をかいく
ぐっての石油輸入を断行する「日章丸事件」を引き起こし、世界を驚かせた。この業界
の暴れん坊ともみられる行為は日本中に気骨を産み、借金してまで社員の給与を上げる
インフレ対策を各経営者が行った。つまり物品のインフレを一時的に負債投資で補った
のである。こうした国の行わない行為を経営者個人が行う国は世界的には存在しない。
人間尊重の大家族主義の経営を追求、消費者本位の信念を貫いた。経営と道徳のはざま
に生きた生涯は、なにも出光だけではなかったのであった。英国軍の監視を考えてマラ
ッカ海峡を避け水深が浅くて危険なジャワ海を通るなど苦闘の航海を乗り切り、イラン
石油の輸入に成功した。アングロ・イラニアン石油は、日章丸が積んだ石油の処分禁止
を求める仮処分を東京地裁、同高裁に提訴するが、出光は勝訴。石油輸入時の記者会見
で、佐三はこう言った。「一出光のためという、ちっぽけな目的のために 五十余名の
乗組員の命と日章丸を危険にさらしたのではない。国際カルテルの支配を跳ね返して、
消費者に安い石油を提供するためだ。」と。これは大和民族の生存権の戦いだったのだ
。新日鉄の稲山などの中国への最新鋭製鉄所建設も同じだった。稲山から斎藤には、「
戦争当時の兵士の環境や思いあるいは中国人の悲惨さは、今の現代人にはわからないだ
ろう。・・国と個人の戦いは永遠にあろうが、中国人にも日本人にも歴史の真実を理解
してほしい。」と語ったとしている。斎藤も田中と同じ身売り引き女衒がいた新潟で育
っていた。身売り女衒がおしんの様にあったのだ。後の田中の国交回復も第二次オイル
ショックも、こうした白人優位主義の傲慢な特典建設に唯一戦場常在として日本人は生
きて来たのである。これを朝鮮人や中国人は全く無視し、更に日本の土俵が恒久平和の
為の神事に似た戦いであり、血なまぐさい権力闘争には決して与しないのを知らないの
だ。あれだけ大陸で進めた文化を、大陸人は理解しないという嘆かわしい結果である。


[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す