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関西人のクズっぷりは異常
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183: 04/10 19:47
 朝鮮人に 喝!  223

 金日成は逸る気持ちを抑える様子で、聞いた。「日本の正常化(経済協力)資金は、
どのくらいの規模になりますか。」金丸は、しばし考え込むような様子を見せた後に、
答えた。「ご存知だろうが、韓国には、有償・無償合わせて五億ドルの経済協力資金を
出した。これを基準にして、大蔵省は五十億ドルぐらいといった所だろう。」金日成主
席の声がややはずんだ。「50億ドルですか。」金丸は、少ないと言われたと思った。
しばし腕を組んで考える様子で、言葉を続けた。「大蔵省が50億ドルというなら、お
国(北朝鮮)は百億ドルを要求できる。交渉が行き詰まれば、中間の75億ドルで妥協
する。それに、政治加算は可能だ。」と言った。これは、80億ドルくらいならなんと
かできるという含みを残した。当時の80億ドルは、およそ一兆円になる。金丸の約束
に、金日成は満面の笑みを浮かべた。2週間前に、金日成は中国の瀋陽で、トウ小平と
秘密会談を持ったが、トウ小平は「多くても50億か、60億ではないか」と予想して
いたからである。金日成が、なぜ「すぐにも正常化交渉をしたい」と急いでいたのか、
又、金丸はその理由をどれだけ理解していたのかは不明だ。しかしこの前年、冷戦の終
結とともに、東欧諸国で次々と共産主義政権が倒れ、ルーマニアのチュウシェスク大統
領夫妻の処刑まで起こっていた。次は北朝鮮かと、金日成は考えたに違いない。1990(
平成2)年6月、ソ連のゴルバチョフ大統領は韓国との国交正常化に合意し、それを北
朝鮮に通告するために、シェワルナゼ外相が、9月2日に平壌入りしていたのである。
金丸訪朝のわずか3週間前の事である。シェワルナゼは、韓国と翌年1月から国交正常
化する方針を伝え、それが北朝鮮にとっても悪いことではないと強調していた。韓国を
説得して、在韓米軍の撤退を促し、核兵器も撤去させると述べていたのだ。北朝鮮の、
キム・ヨンナム外相は、「韓国との正常化は、朝ソ同盟を崩壊させる。核兵器を開発し
ないとのソ連への約束は解消される。」と脅しの声明を出していた。翌日、シェワルナ
ゼ外相は金日成主席との会談を求めたが、キム・ヨンナム外相は拒否した。怒りに震え
るシュエワルナゼ外相は予定を変更して、急遽翌日平壌を去った。シェワルナゼ外相は
4日に東京に到着し、日ソ外相会談に臨んでいる。この場で、日本の外務省は、同行し
たソ連外交官から、平壌での会議の内容を詳しく聞いたという。さすがに核兵器開発の
件までは、ソ連側は教えてくれなかっただろうが、北朝鮮がソ連という後ろ盾を失って
、苦境に陥りつつあることは、分かっていた筈である。すでに息子・金正日の放漫な国
内政治で、10万人もの餓死者まで出ていた。金日成は、日本との国交正常化を急ぎ、
巨額の経済協力資金を得て、この苦境をなんとか乗り切ろうと焦っていたのである。ま
た韓国にも接近を図り、金丸訪朝の20日ほど前に、ソウルで南北首脳会談を開催して
いる。このようにソ連や中国という後ろ盾を失いかけると、日本や、韓国に接近するの
が、北朝鮮の伝統的な「振り子外交」であったのは昔からだ。大国の狭間でなんとか生
き延びようという小国の悲しい性(さが)ともいえる。田中角栄が1993年に死亡し
ていため、金丸信は相談相手を無くしていたとも言える。本来なら小沢や小泉当たりに
託すべき心だったが、これまた坊々(ぼんぼん)の葛の頭しか持たず日本の心に疎い者
らだった。日本を捨てて日本の為の祖国統一をする器量はなかった。


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