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関西人のクズっぷりは異常
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184: 04/11 11:05 ID:/A
 朝鮮人に 喝!  224

 しかし、金丸がこうした国際情勢を理解した上で、わが国の国益第一に交渉していれ
ば、「すぐにも正常化交渉をしたい」と焦る金日成に応ずる必要はなく、こちらから金
額を提示したり、わざわざそれを吊り上げるような事もしなかったはずである。しかし
金日成の焦りを読めなかった金丸は政府の対ソ戦略にも疎かった。もう一つ、金丸には
まったく考慮していない国際情勢があった。米国戦略だ。米国はこの時すでに北朝鮮が
核開発をしているという疑惑の目を向け、日韓両国に伝えていたのである。米国では、
北朝鮮において使用済み核燃料の再処理施設と思われる建物を衛星写真で発見していた
。この再処理施設は、核兵器用の純度の高いプルトニウムを製造するためのものである
。その衛星写真は、日本政府にも提示されていた。北朝鮮はすでに中距離の「ノドン」
ミサイルを配備していた。このミサイルに核弾頭を積めば、核ミサイルができる。韓国
や日本はその核ミサイルの脅威を直接受ける範囲にいる。米国はさらに、北朝鮮が核ミ
サイルをパキスタンやイランなどに売却する事も恐れていた。そうなれば世界は多くの
ならず者国家が核武装する時代を迎える。その危惧があったのだ。金丸は金日成に直接
会いながら、核開発の中止を求めていない。日本が巨額の経済援助を実施したら、その
資金の一部は核開発に回されたであろう。自国の安全保障すら考えず、なおかつ世界の
核拡散の脅威に対して知らぬ存ぜぬでは、政治家失格である。そう政府は判断し金丸が
帰国後、米国と韓国から激しい批判を受けたのと同時に政府に圧力がかかった、当然で
あろう。しかし、金丸訪朝団の成果がゼロだったわけではない。スパイ容疑で抑留され
ていた貨物船「第18富士山丸」の船長と機関長の帰国が実現し、拉致問題に関しては
訪朝団のメンバーは誰ひとり議題にしなかったがその為の遺骨調査は進める事になった
。当時すでに、日本人拉致工作員・辛光洙(シン・ガンス)は原勅晃(ただあき)さん
の拉致を認めていた。また大韓航空機爆破事件の金賢姫(キム・ヒョニ)問題でも、自
分に日本語を教えたのは拉致された日本人女性だと、明らかにしていた。こうした事実
に基づいて、訪朝団は金日成に対して、拉致被害者の釈放を迫るか、せめて事実解明を
要求しても良かったはずだが会談が正式でない以上論戦は厳しかった。拉致には息子の
金正日が主導してきただけに、この時点で金日成を動かせば、その後の事態は大きく変
わっていた可能性はある。しかし、この点については、社会党の方が問題で当時の社会
党は「拉致はない。韓国の情報機関のでっちあげだ」と主張していたのである。まるで
北朝鮮の代弁者となっていた。いずれにせよ、国民の生命と安全を守るという使命感の
かけらもない訪朝団だった。この訪朝の結果として、自民党、社会党、朝鮮労働党の三
党が共同宣言を調印し失脚する元になった。


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