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負けるな日本
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10: 03/28 20:37 ID:6c
黄泉の国物語 08

「さそろそろ あのおいぼれとっちゃん 追い出された神様が来るで。 」「えっ、」
「あ あああの爺じい様の事だわさ この世界というか 地獄や天国を作った張本人だ
がよ。物凄い妖力をもっとるだに注意したがええが したらが その内鬼達にも神達の
仲間にも嫌われてのうここにやってきて置いてくれ言うからおいとるんじゃがの 今や
慣れて この世界を変えようとはせぬ あいつは既に5万年ぐらいも此処におるちいう
話だがや まあ よっぽどここが気にいっとるだがに。」というと 奥のほうから何や
らやって来る。「御爺かい。どうだったかな 地獄の釜は。」とお婆は手を はなして
音の聞こえる方に見やった。すると女も振り向きざま「まあかわいい。」と立ち上がろ
うとした。そこには奥のほうから駆けてくる 一匹の角の生えた白馬が入り口にいた爺
さんを追い抜こうとした正にその時「そいつに触るでない。」と大声が誰かが叫び。爺
は大きな大きな影のような正体のわからない 黒き醜い牙を持つ姿に変化した。その姿
は見る見る内に大きく コウモリの羽を持ち蛇の尻尾が二股に分かれ目や手はワニの姿
の上目は眉のない猫のように睨んだ。大きく開けた口はさめさながらに白い歯と赤い舌
をもち 仰々しいしほどに悪意に満ちた姿だった。「止まれ。」と脳裏に聞こえた途端
その一角の白馬は空中で止まり 「キャイン。」といなないては その場に倒れもがい
た。「サタン・・・。」と小さくつぶやいた女はへたへたと座り込んで気を失った。
その後 やっと頭部を起こした白馬は立ち上がると 頬ずりを爺さんにしてはすごすご
と奥に帰っていった。真っ赤な顔をしたばあやが駆け寄った。「鞠子や鞠子 またお前
は性悪をしたね。」とばあさんは女を抱えながら怒りを隠せないでいる。すぐに元の姿
に戻ったニコニコ顔で 「おお客人がおったか 仕方ないのう許せ。鞠もこの女を見て
どうせ又母親の思いでも感じたのだろう。許してやんな。」と温和な顔は相変わらずも
ニコニコ笑っていた。「いんや・いんや 為に何ねいだ。あの子が現生を遠く思うこと
ばかりでは わしの治療に病気の治りが遠のくでな。」と怒りは隠せない「まあまあ。
今日は 鬼っ子を沢山もらったで たずなを握り損ねたのだろうよ。ほうれ幼い子供で
手が足らんでのう ワシが渡さんかったら良かったでな 許してくりょ。な 許せよ」
と言っては そこいらに積みあげている木に変化した人の足の形の薪を足した。火は又
大きくなりずいぶんと明るくなった。

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sage
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