[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]ｺﾒﾝﾄ欄
34: 01/11 03:16
中江君の叫び ０５
「ほうほうそれはそれはごもっともと言いたいが、こんな小国にして 巨大にして強
大な彼の 西洋列強の国々相手に軍隊を置き 兵を養いて 文明の原資となるべき国家
財政を浪費して一体どうしようというのかい。弱小の国が強大な国と渡り合おうと言う
事においては それが万分の一でも力を誇示しようというなら 有形無形の力でこの国
はねじ伏せられてしまうのが落ちであろう。それよりは自由という旗の下のその理念を
軍隊とし艦隊とし武器として 平等や博愛の精神を持って国防としたがもっともな事で
あるとは思わないかい。どんな兵力をもってしても どんな軍備をもってしても或いは
頼みの綱である砲や剣をもってしても 戦争となれば 最も大勢多勢を持つもの或いは
その物資の豊かにあるものが勝者となるのは必須の事 これは小学校の算数でも分かる
答えであろう。では今のこの国に 一体全体どの位の 軍備増強と兵力拡大が出来ると
いうのかね。かの清国でさえ あの西欧列強に挑んで一年も持たなかったのに この国
において その技術さえも及ばない諸外国にかつ見込みがどこかにあるとでも言うのか
い。そんなかつての鎖国のような話をするとはお笑い草だよ。まずは開国を機に国力の
資本となるべき財政こそが 健全であるべきで その費用を兵力増強なんぞに持って行
く事こそは 亡国の憂き目に会おうというもの。並み居るアジアの国々は 国王に頼り
その国の兵力を持って統治して自由や平等もなく 意見がなかったから今や列強の下で
植民地として支配されていると言える。我が国も国防国防と叫ぶならば その分外交に
頼る事を考え 国民を豊かにして その精神文化や意識を西洋列強と肩を並べる位まで
押し上げてこそが 国防だと国の防衛になる。とそうは思わないかい。」と これまた
ニヤリとして 真っ向から顔を見ている。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新ﾚｽ [7]ﾋﾟｸ一覧