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47: 01/29 02:29
である。」
「そうして 出来た今に政事がある事は明白なりて。始めは強者は弱者を凌ぎ 知者
は遇者を欺き 脅迫圧服して主人となり畏怖屈従して奴隷と為り統紀無き中無制度の末
時を内紛なり闘争が起こりて皆醜く生活するも 農耕が発展し安心の中に生活を送る事
が見え始めれば それを発願しては 首長や君主を立てて 防備し治安計りここに政を
発し令を施す。然る後これによって国の形を成すに至る。こうした制度によって政治的
進歩の理の一歩をなさん。しかししてこうした制度に因って君臣官民の隔たりが生まれ
ては 有形の腕力無形の器具によって一歩進めれば主人と奴隷の関係になさんとする様
な危険な交際をも仮定するほどのものも生まれなさん。これを固め進め境界となさんと
するは君臣の常だが この時の使従関係こそを君臣の義とすれば 幾分の慈愛と幾分の
感恩を成して国を動かせり。これぞ 今までの国の成り立ちなり。正にこの慈愛と感恩
のある君臣の義の分量こそが 野蛮なるか真面なるかの国の姿の形にてこれこそ民の安
堵の地なるかならぬかの違いなり。今の欧州列強の国々に此れあらんや。大陸の夏、商
及び漢・唐 いずれもが初年の治世は正にこれを目指して人民は制度の中にあり。」
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