[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

もっと成長しよう
6/13頁 (121件)
53: 02/19 08:02 ID:Ggg
中江君の叫び 23「以上を踏まえて論する所を考ふれば、夫(か)の政事的進化の理第一歩の境界があり
君相専擅の政事と其の二歩目の境界即ち立憲の政事とを、混合こと甚だ遼遠なるに非ず
 もちろん君相専擅の国に在りては人類と称す可き者は独り王公貴紳有るのみにして、
其余百万の生霊は皆精神的不具の飯嚢(はんなう)なるのみではあろう。我ままな王や
宰君に対して人民は辛く勤営を作して財を積んでも 官僚たる公権の家の庫財には及ぶ
事はなくよしんば乏きか或は不虞(ふぐ=予期せぬ)の費を要する時は、擅(ほしいま
ま)に令を定めて租税を徴して其用途の果て我儕に益あると否(しから)ざるとは初め
より明白な事だろう。さらに之を明示すること無し。是は則ち直ちに我が財を攫み去る
と異ならず。何の私有の権か之れ有らん。この公権たる君主の権限が民意に任せて業に
服せんと欲するも 規制やらが多くて自らにままならん事であろう。この事は我が身を
も束縛しているのは 宰相が民意に因ってたちそれを治めても 何ら変わる事なし。こ
の民衆への操作の権限は ここにあるのだから。こうした規制は 宗教においては我民
の心脳を圧束し言論に係りては唇舌を麻痺させ出版を欲すれば我手足を縛り結社せんと
すればその情熱をば奪うものであり それは例えば偶然に生えた出た草のように苟も芽
もあわよくば根にまで挿しこまれる鎌のように踏みにじられるか抜き取られる事が当然
となるであろう。此のこうした社会に何の自由と言うものが存在しようかというものか
。と言う事だろう。こうした国々では 官僚の権限は絶大であり 民間にては甚だしく
小さく業に携わるのみで 大きくなった者或いは大きくなろうとするものは その殆ど
は 必ずや官僚や王家などの 官家の庇蔭を借らざるを得ず。農や工や商のおよそ百般
の生業を営む中で 広域に店舗を構える者或いは広大に社屋が必要な者壮大に販路を持
つ者は必ずや 陽に影に官家の私恩の淋滴を乞受(きつじゆ)して其滋液に受かること
を知るべし。


[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す