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55: 02/19 08:04
中江君の叫び 25

 何ぞ侃々諤々として話すに 昔流行る事今にして流行らない人を模擬するにある某庁
の某官をして某公官庁の職に就きて 官界を守れり。その足下の官海ににあって遊泳を
するに久しからず。事ありて 愚頑にして少年の習気を脱せざる如く在りて 甚だしく
あり。思うに およそ専制の治下にあっては 人士において最も人が失笑し憤りを感じ
るに足る者一人在り 此れ実に物笑いの種となりぬといえども 宋学なる性理の学をば
修めた目で見れば 尤も理にかない必然を得た者なり。曰く「彼人 士よく媚へつらい
ゴマをするに巧みにして己の志屈するに恥を知るや知らずに拘わらず 己の地位を軽く
するに等しく そうしたことは今だ知識や知恵を人民の為やその他政策の為の地位とし
てのあるべき姿やするべき職務に努力していない事を知らしめているではないか。」と
・・「更に己の下の位にあるものに対し その待遇たるや我儘にして傲慢を見るにこの
人を仰ぎて見れば そうした事の疎い中に居た人で そっと時間をかけ顔を見ればこの
人相談すればおもむろに快諾し歓談に大笑いすれば 僅かに微笑する程度 。傲慢なる
ところなし これに荘重であろうとする。そこに威厳を飾る事に念を入れ込み仰々しく
高ぶる事を好みその地位に喜んで 前の卑屈の状態と全く似ず別人の如く振舞う姿あり
。此の変わりようは一体どこから来るのか 考えるに此の人はその本性を表しただけで
元々初めにその性や情を抑えて 自らの気持ちを剋下しては あえて軽々しく声を発す
る事なく 久しく媚びて遂には善く媚びた出世をして巧みに階段を登りつめ至りて天稟
の惰性をついには得たる為なりて 終生摩擦をこよな逃れる術を得てるものと察する。
これを見て然り 時に機を持って後先顧みず 伸び伸びと発言し驕慢や傲慢の害をはね
意見するは後々卑屈の生活を取るのみとなりゆ。故に西人の言に曰く「自由国の人士は
温雅にして人と逆らい争う事無し。専制の国に人士は驕慢にして物に驕る。」と
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