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さてさて
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211: 11/14 18:23
         バサラの海    57   

 米軍機が世界最高の性能を備えていると思い込むのは大変危険な事である。最近では
オーストラリア、イギリス、カナダ、インド、フランスが加わったが、日本人の多くは
在日米軍、日米共同訓練で知られるように、アメリカ合衆国は最も密接な安全保障上の
同盟国であり、海外の軍隊と言えばアメリカ軍で、世界最大の規模と強さを誇る。と思
い違いがちである。1970年代から米海軍は、過剰に高性能で高価な戦闘機である F14を
開発し、これを装備したために、100万ドル当たり1日の出撃可能回数がF86に比して約
80分の1に減ったのだ。これは性能の差で埋められるものではなく 全く戦闘員の訓練を
怠る結果を生んだ。高価で大型の戦闘機は複雑すぎて故障も多く、訓練のために飛行す
る回数も減ったために、制空能力はますます低下し、「一方的軍縮」「自滅的軍縮」と
言われたほどだ。これは現在も変わりない。航空自衛隊は米空軍に倣って F15を装備し
たものの、1日の出撃可能回数は、その前の F86戦闘機に比して約40分の1に低下した
のである。もしF16戦闘機の原型、YF16であれば10分の1ぐらいにはに抑えられたかもし
れない。とされる。(YF16のYとは「Prototype 試作」のことである。) F-35の無事故
記録は、INT の発達によって、他の機体の事故で明らかになった原因を、改善やソフト
ウェアのアップデートに反映させやすくなり、即刻改善できる面があり、電子化された
ことが大きいが、これらの電子機器運用のF-35戦闘機の重大事故が発生しやすくなるの
は、実戦配備されてから年月の経ちバグが増えたこれからである。意外なことに、ハイ
テク戦闘機の方が、数値上は10倍程墜落しやすい。それは、高価であるため数を揃え
ることができずに、操縦士の訓練時間が減少する為だと思われている。その上機体構造
が複雑である。また新規運用部品で故障が起きやすく、修理部品も高価であるため飛行
可能な機体数が更に減るという事が各国で起こっている。そうすると操縦士の訓練時間
がますます減少する、とハイテク戦闘機ゆえの悪循環に陥るおそれがある。そうした悪
循環は何も戦闘機に限った話ではない。スエズ奪還のエジプト、中東戦争のイスラエル
、第一次大戦のオスマントルコ、第二次大戦のドイツなどで起こっていた。こうした事
で兵力が落ち設備や戦闘機や戦車が動かず、次々に負けていっている。それには人員に
も向けられた。使い捨て機械の油さしの様に、多量の麻薬がワインやウイスキーと共に
北部戦線に送られて行っているのが判っている。この時雪の上の行き倒れ同然の兵士が
この麻薬入りの酒で、3日間も飲まず食わず不眠不休で戦い、レニングラードを落とし
たとされている。最終的にはロシア兵の餌食になって撃たれて壊滅したが前線の司令官
はその効果に驚いたとされる。この薬を持ってきたのも寝ずについた戦闘機だった。


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