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嘘つきの奴ちょっとこい
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  歴史の群像     164

1941年11月15日に軍部が中心となって作成した日本の戦争計画書が大本営政府連絡会議
で決定した。太平洋戦争の基本方針となった「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」
で、「東南アジア南太平洋における米英蘭の根拠を覆滅し、戦略上優位の態勢を、確立
すると共に、重要資源地域ならびに主要交通線を確保して、長期自給自足の態勢を整う
。」とし、戦争の終わらせ方については「独伊と提携して先ず英の屈服を図り、米国の
継戦意志を喪失せしむるに勉む。」として、既に12月1日の御前会議の意向は伝わり
日本では多くの海外特派員を招いた説明が行われ、東条英機以下多くの軍人が米国批判
を語っている。しかし、当時の新聞は、例えば「対日包囲陣、恐るに足らず」と勇まし
く書いていたり、「架空的原則を強ひ米新秩序を阻害」として、東郷外相の批判が2日
の新聞にに発表したりしている。そこにはこう書かれている。「日満華三国鼎盟一周年
の3日は、東条首相 張満洲国国務総理 汪主席の、交流迎送が行われ、又 東郷外相
招待の祝賀晩餐会が午後六時から帝国ホテルで盛大に催された。満・華を始め、独・伊
・スペイン、ルーマニア、ハンガリー、デンマーク等の各盟邦代表者、政府側から斎藤
蔵相、岩村法相、鈴木企画院総裁、星野書記官長原 相 杉山参謀長、財界より、結城
日銀総裁、大久保正金頭取、山下薫三郎氏及び阿部、西尾・及川各大将等各方面の関係
者 約百四十名出席、喜びと感慨の憚(うち)に会食を終わりデザートコースに入って
東郷外相は、われるような拍手に迎えられて起ち、祝賀挨拶を行い力強く 東亜共栄圏
の完遂を強調したが、東亜新秩序建設を阻害せんとする米国の動向については次の如く
述べた。「世界は動乱に直面しているが、大東亜においては飽くまでも日華基本条約、
皿に 日満華三国共同宣言の精神に基づいて 東亜新秩序の建設に邁進すべきは、言を
埃たない。現に対米交渉においても、帝国政府は一貫してこの趣旨を堅持している。然
し 米国はともすれば東亜現実の事態を俯瞰せざるのみならず 世界の現状に副わざる
申寡的な(そわざるちゅしょうてきな)諸原則を強いて東亜の諸国に適用し、新秩序建
設を阻害せんとするの傾向あるが如きは甚だ遺憾とするところである。東亜の新秩序を
確立し、以て世界恒久の平和樹立に貢献せんとの大使命を完遂するに当たっては 従前
に倍する難問題碍に逢着すべきことは 十二分に覚悟して置かねばならぬ。然しながら
私は日満華三国が鐵のごとき意志を以てその靭帯を強化し、協心体力以てこの大目的に
邁進する時は必ずやこれ等の難題を突破し得るべく、而して東亜緒民族の前途は極めて
洋々たるものであることを信じて疑わないのである。」敵怯(てきひるむ)陣を刺する
嵌石(しせき)の一語である。外相の挨拶に次ぎ挙満州国徐中国両大使の挨拶があり更
に席上東条首相から張国務総理及び中国外交部長あての祝電を披露し同八時三十分意義
深い晩餐を終わった。」と書いている。つまり、日本では1日に「日米開戦やむなし」
の御前会議を開いていて、それでも正義に基づいて日本は「東亜新秩序建設」を捨てな
いとの決意を散々声明し各国に平和を唱えていたのである。ここには悲痛な日本の叫び
が見える。外相の「唖然(あぜん)」とする。つまり茫然自失した日本政府を如実に、
物語るものだ。かつても四国干渉で朝鮮半島を手放しその後ロシアと戦って数千万の死
傷者を出して痛い日露戦争を起こしたのだ。同じ干渉に乗らない。植民地主義を捨てよ
といい、ここに「ジャップは生意気だ」という戦争好きの極悪人のルーズベルトがいた
のである。彼の心にはそうした恒久平和の悲願は届かなかった。戦後の教育ではあまり
にも欧米文化を美化しすぎた教育をしている。その為に、欧米流の秩序なき紛争社会の
今や屑溜め状態の国際社会が出来て物事が動かない。海洋自然のみならず、地球全体に
蔓延して、共産国や独裁国・覇権国をして地球温暖化など引き起こして止まない。

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sage
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