[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄

モラハラ相談
36/42頁 (412件)
351: 09/23 20:00
     世界閲覧 35      死者の魂と共に生きて  036     

 イギリスの名門老舗のバークレイズ銀行が、ライボー( LIBOR・ロンドン銀行間金利
)を不正操作したとして、イギリスとアメリカの金融規制当局から罰金2億9千万ドル
(約360億円)を支払うよう言い渡された。その責任を取って会長が今月に入って辞
任した。が、それでは納まらず、実力者のCEO(最高経営責任者)ダイヤモンド氏も
辞任に追い込まれたのだ。ダイヤモンド氏はバークレイズ銀行をイギリスの商業銀行か
ら世界屈指の投資銀行に脱皮させた立役者だったが、一方でウォール街の強欲文化を堅
実(けんじつ)なバークレイズの経営に持ち込んだ曲がったアメリカ人だとの悪評もあ
る。事の起こりは、リーマン・ショック直後にあった。ライボーの仕組みは、銀行が他
の銀行から資金を借りる際に、何パーセントの金利で借りたのかを、各自が銀行協会に
自己申告し、それを協会が情報通信会社のトムソン・ロイター社に流して、トムソン・
ロイター社の集計の結果を毎営業日公表して次の貸借りの参考金利にしている。という
もだった。まるで伝言ゲームのような集計方法なので、やろうと思えば、伝言ゲームの
途中で実際の金利とは違う数字に変えてしまうことができる仕組みでもあった。リーマ
ン・ショックで金融不安が漂う中では、ダイヤモンド氏も自行の安全性をアピールする
ために、銀行間取引の金利を実際より低く申告したというのだ。高いとこんな金利を払
わないと貸してくれないのかと信用不安が起こる状況だったのである。この、ライボー
は信用性が高く見られ、世界中の金融取引で用いられる金利の基準値になっているもの
だった。その取引額は推計で360兆ドル、2京9千兆円。日本の基準金利は公定歩合
が一般的だが、公定歩合は日銀が市中の銀行に貸し出す際に用いる金利で、上下するこ
とによって預金金利も貸出金利も上下するのが通例だ。公定歩合は中央銀行が独自に決
められる政策的な金利であるのに対し、融通金利はライボーが実際に市場で使われてい
る実勢金利を表すものだった。金利の指標としては世界中からの信頼が厚い。その信頼
を裏切ったのだから罪は深い。ということで公正委員会は処分し、その後一件落着する
かと思いきや、ダイヤモンド氏はある事実を「暴露」した。しかしこの暴露の前にも、
日本の銀行には格付けを落として馬鹿高い利率をふっかけ、潰れそうなドイツ金融機関
に安い低利を行った銀行間取引だった。そもそもバークレイズ銀行はスイスからの老舗
の投資銀行で、BNBと同じに世界の金融システムや銀行は我々が作ったと言う自負心
で満ちていた。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧

名前:
Eメール:
コメント:

sage
IDを表示
画像を投稿(たぬピク)
現在地を晒す