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モラハラ相談
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362: 09/23 20:08
     世界閲覧 35      死者の魂と共に生きて  047     

 信用できない中国の経済統計のなかでも、農業生産と工業生産に関しては、しっかり
データを取っている節がうかがえる。小売や物流といった第三次産業に関する統計には
弱点があるものの、計画経済を進めるために、1950年代からしっかり生産量のデータを
とっていた。この農業および工業の2015年のGDP成長率を産業別のデータのなかから
見ると、農林業に畜産と漁業を加えたところで3.6%、工業が6.0%の成長となっている
。この業種別GDPのほかに、自動車、鉄鋼、電力といった主要二七の工業製品の生産
量データも出される。これらをチェックしてみると、2015年上半期に六%以上の成長を
達成した製品は四製品のみ。13の工業製品は、伸び率がマイナスを記録している。工
業製品の生産量の伸びは平均で1%程度。工業製品のデータに関しては割と正確に採取
される。そうなると、産業別の成長率六%の伸びと、工業製品別の生産量の伸びとが、
かなり乖離していることがわかる。そこで私が注目したのが貿易統計だ。中国が発表す
る統計のうち、数少ない、というか、唯一信用できるのが、この貿易統計。貿易統計は
外国との関係もあって捏造しにくい。相手国の「正しい」対中国貿易量を集計すれば、
正確な数値が求められるからだ。この事実を踏まえて2015年の中国の貿易統計をチェッ
クしてみると、輸出額は前年比8.0%減。輸入額たるや14.%の減少となっている。が、
中国当局はその原因を資源価格の低下、としている。しかし、同年の中国のGDPに対
する貿易依存度は40.25%…… GDP成長率6.9%を達成したとしたら、内需が異常に上昇
した、ということになる。中国では、習近平が国家主席に就任すると、最低賃金を引き
上げている。場所によってまちまちだが、おしなべて三年で四割ほど最低賃金は上昇し
ている。それに合わせて物価も上昇。コンビニを覗いてみるとわかるが、商品によって
は日本の物価より高くなっているケースも珍しくない。こうした調査からうかがえる数
値はかなり低い物がでる。「公式統計」によれば、2012年の固定資産投資総額はおよそ
36兆人民元(610兆円)。前年比20%という高い伸びだ。投資の伸びで この年の成長率
も、かなり押し上げられている。ちなみに、公式発表では2012年のGDP成長率は7.8%に
なっている。「中国の夢」という大風呂敷を広げただけあって、その年はどんなことが
あっても高い成長率を維持しなければならなかった、そういう事情が強くうかがえる。
中国の実際のGDPは、公式発表されている数値の三分の一程度ではないかと見ている。
つまり、今まで4〜5%台だったが今年は実質3.5を超えるかどうかが問題だろう。
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sage
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