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【夏休みだよ】小説スレpart5【全員集合!】
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76:亡きアナザー作者兼メタキゾの為の滅びの歌 ◆ZO1TxcPk 09/24 00:30 ID:OY [sage]
アナザー「中二病展開とシリアス展開は常に1つ!
     はぁ……。」前回まで焼き芋模擬店を真剣に進めようとしていたメタキゾだったわけだが、
ライムの心配とか、経営テクの無さとかで結局飽きてしまう。
もう一度模擬店計画を見直してみるも、
浮かんでくる姿は面倒臭がって中途半端に終わっている自分、
後になってやらなくて後悔するよりもやって後悔したことを嫌ってしまっている自分ばかり。
メタキゾにしても本気で考えているつもりなのに、初めからうまくいく気がしないのである。

ライム「鬱岡先生に相談したらどう?いいこと言ってくれるよきっと。」
メタキゾ「それはいやだッ!!」

案を練れば練るほどに冷たい秋風が染みていく。公園の蛍光灯はとてつもなく青白い。
世間はさ、冷てぇよな。なんで分かってくれねぇんだよって思うときってあるよな。
メタキゾ「専門家とかのアドヴァイスとかでいいんじゃないのか?」
ライム「……。」

何故か突然何も言わなくなったライム。諦めている様子はなく、今日一番鋭い目をしていた。
それに気付いてメタキゾも辺りを見渡し始める。
メタキゾ「…マヌケが見つかったのか?ストーカーとかが居るんですか?」2人の視線に一致している人影が入った。
その姿、人とは言ってもそこら辺に居そうな並の人間とは遠く雄々しい体つきをしており、
全体に白い包帯のようなものを巻いている。

「貴様見ているなッ!いや、見えているなッ!!」
相手もこちらが警戒していることに気付いて、睨んできた。
とっさに目を擦ってメタキゾがフォローに入る。
メタキゾ「ああ。ライム、俺の気のせいだったわ。何にも見えていないよ。」
ライム「………あら私も気のせいだったみたい。最近ストレス貯まっているのかな」
しかし誤魔化していても意味はなかった。
包帯を巻いている人影はこちらに襲いかかっていた。

メタキゾ「ああ、今日は雲に隠れて月が見えそうにな……」
ライム「早く逃げてっ!」

ポーカーフェイスでやりきろうとしたメタキゾの手を握ってなんとか距離を置けたライム。
しかし、相手からは狙いに定められてしまっている。

「スタンド…能力を持っているのか。やはり見えているようだな。」
ライム「貴方もスタンドのようね。」
メタキゾ「だな。あの体つきといい、そして影がついていないところといい。」

その謎のスタンドは再び襲いかかる。だが、それは1つの光線に遮られた。
「ヌゥゥッ…」
光線は敵の体にかすりもしないものの、怯ませていた。
飛んできた方向を見ると、どっかで見たことがあるような少年、エンポリオが立っていた。
エンポリオ「お姉ちゃん達ホワイトスネイクと戦っちゃだめだ!
      あのスタンドこそ、ホワイトスネイクなんだ!!」
メタキゾ「どこから見ても白くないし蛇でもないけどな。」謎のスタンド、ホワイトスネイクに対峙するのは3人。
今回はお供の2人は居なかった。
ライムは闘う気満々なのか、真っ赤なネックレスをどこかから取りだして、身構えている。
並の人間にはかましてはいけないと思うが、相手が殺意を出しているスタンドならばやるしかない。
メタキゾも同じような気持ちだった。
しかし、その少年はまだ止めようとしてくる。
エンポリオ「お姉ちゃん達が特別な能力を持っているとしても、あいつに向かっちゃいけない!
      いや、持ってるからこそ向かっちゃいけないんだ!!」
ライム「…どういうこと?」
エンポリオ「あいつの能力なんだッ!来るぞッ!」

ホワイトスネイク「私が天国に到達するには、より多くの能力を知り、手に入れることだ。
     その中でもこれはくじの中の当たり玉だったな!!」

メタキゾ「一体これは………、…、」
メタキゾは決して凡人なんかではなかった。
むしろ、常人より抵抗力はあったはず。
それなのに、相手の攻撃を分かっていたはずなのに敵の指が、ホワイトスネイクの手がメタキゾの頭部にめり込んでいた。
ホワイトスネイク「やはり、こいつが本体のようだったな。」
邪悪なる敵のスタンドはメタキゾの頭を鷲掴みにして、心地よさそうにしている。
それを見たライムはとっさに真っ黒の光を敵にうちつけた。
軽やかに避けるホワイトスネイクは今度はライムに向かって言った。
ホワイトスネイク「貴様の能力は、私が目指す目的地からの素敵な贈り物だったな!!
     ありがたく頂いていこうッ!!ふはははッ」
ライム「いいから彼を放しなさい!!」
メタキゾの頭を鷲掴みにしながら高笑いされたライムは怒りを込めたシャドーボールを投げ出そうとする。
だが、その瞬間に彼女の体が傷つき始めた。肌が切り裂かれ、攻撃出来ない程の痛みが彼女を襲った。
ライム「ううッ!‥‥‥‥‥‥‥!!」
エンポリオ「まずい!!」
少年が光線を出そうとした時には既にホワイトスネイクは消えていた。倒れているメタキゾを残して。
あっという間の戦いであった。いや、一方的にやられていった。ライム「大丈夫!?メタキゾ!」
自らが傷ついたのにも関わらず、心配するところは、自分の体ではなく、メタキゾの方だった。
メタキゾ「……。やられたのが俺だったのに、どうしてお前がそんなボロボロに…?」
彼はケガ1つしていなかった。無惨にも突き刺された頭は、元通り、何ともない状態になっている。
メタキゾ「俺の代わりにお前がそんなケガをしていると思うと、………悔しいな……。ごめん…。」
そう彼女に悔やみながら謝ると同時にそれでも自分の心配をしてくれたライムのことが胸の中に深く残った。
エンポリオ「ホワイトスネイク…彼らに何をしたんだ?」

メタキゾ「とりあえず、手当とか応急処置とかしないとやばいケガじゃないか?」
ライム「あとで自分でやるからいい…。」
そう強がるライムの足は結構震えている。もちろんメタキゾは気付いている。
メタキゾ「やれやれ。」
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