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17: 03/28 23:25 ID:38Ijf33s
(いってらっしゃーい)
今日は20××年12月5日午後2時
ハルカのパパとママ18度目の結婚記念日だ
今日はそのご褒美として最近カントー地方にできたテーマパークに
4泊5日の旅行に行くらしい
しかし私はパパが通販で頼んだ(ある物)が近々届くらしいので
その物のために一人、お留守番することになった。
今までに何度か一人で留守番したことはあったのだが、
さすがにこんなに長い間一人でいなければならないのは初めてだ。
(でも食べ物はたくさんあるしお金もあるし、なんたってこのモンスターボールがあるから大丈夫よね)
本来ハルカの家ではポケモンはパパの許可を得て取らなければならないのだが、
遊び盛りのハルカにはそんなルール無いも同然。小遣いを使い果たして買ったボールで今から早速ゲットしに出かけるつもりだ。
しかし今は真冬。外には雪も積もっている。
(早速ポケモン探しに出かけようと思ってたけど、外寒そうだし、、、)
(、、いっか、今日みたいな日しかできないこともあるはずだしね、やっぱりいこう!)
ハルカは家の玄関を出るなり外へ飛び出していった。
雪道を歩いて30分程。白く染まった木の影の下、10mほど先に黒い影が見えた。
(あれ?なにかいる?)
あと3m程に近寄ってその正体がわかった。ポチエナだった。
新米トレーナーが初めて苦戦する野性ポケモン。といっても過言ではない
しかしハルカのパパはなかなか腕の立つトレーナーでもある。
幼い頃からパパの戦い方を見て育ったハルカは、
戦術にかけてはそこいらの男に勝る程であった。
敵は時を待たない。ポチエナは突然<とっしん>してきた。
多少ハルカは同様したが、このくらいお手の物。軽く身を避けた。
(よし!この後ポチエナは反動でしばらく動けないはず。その間にボールを投げれば!)
しかし次の瞬間ハルカに予想できなかったことが起きた。
反動を受けたはずのポチエナが再度<とっしん>してきたのだ。
(うそ?)
ほんの数分の一秒であったがハルカの反応が遅れた。
腹にもろに一撃を受けたハルカはその場に倒れこんでしまった。
(そんな、、、なん、で?)
目の前の雪が薄赤く染まったのが見えた。口から血を吐いたらしい。
そしてまたポチエナが<とっしん>してきた。
次にはハルカの目の前が真っ暗になった。
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