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11: 02/15 22:04 ID:??? [sage]
…今日から俺は、新学年になる。
俺が通っている学校は雛見沢営林署と言って正規の学校ではない。
ちょっと前まで通っていた学校は老朽化で廃校になってしまった。…何と、戦前から建っていたらしい。
営林署なんて所じゃまともに勉強は出来ないから、ちょっとでも上を目指す人たちは町の学校に行ってしまった。
それが少し寂しかったけど、今は学年が混同していて人数が増えた為、寂しさはそれほど感じない。
担任の知恵先生もとても良い先生だと思う。
親に聞いた話だと、何でも営林署存続の為に率先して担任についてくれたとか…。
俺はその話を聞いたときにとても感動した。そしてこの先生の言う事はちゃんと聞こうと思った。
「富田〜〜〜遅いよ! 新学期だからって浮き足立ってるんじゃないだろうなぁ!」
「うるさいなぁ! 一分かそこら遅れたくらいで文句言わないでくれよ!」
俺達はいつも通りのたわいない会話をする。
これこれ、これで初めて一日が始まったと言う気がするんだ。
「折角の新学期だし、何か起こらないかな? 例えば物凄い可愛い女の子が転向してくるとか!」
「えぇ〜〜? 岡村は梨花ちゃんにゾッコンじゃなかったっけ?」
「それはそうだけど…富田だって可愛い子が転向してきたら嬉しいだろ?」
「それは…そうだけど。でも俺の北条に対する気持ちはそんな軽い物じゃないよ!」
「お、俺だって!…でもやっぱり可愛い子が転向してきたら嬉しいのには変わりは無いよな?」
「………確かにそうだよ! 可愛い子が転向してきたら嬉しいよ!」
「来たとしたら、委員長やレナさん達がすぐに良い話相手になると思うんだけどな。」
「…物凄いガリ勉が来たりしたらどうしよう? 俺達とまともに話し…通じるかな?」
「あはははは、そんな奴は絶対来ないって! でもファイターズのメンバーが増えたりしても嬉しいよね。」
「監督は喜ぶだろうな〜。 メイドのコスチュームがユニフォームだって言い張るかも!」
「そうなったらとっても面白いんだけどね!」
こんな田舎に来る筈も無い転校生の話で俺達は盛り上がった。
…本当に誰でも良いから来ないかな?と胸に秘めつつ。
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