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12: 02/15 22:04 ID:??? [sage]
朝から学校はにぎやかだった。
俺達よりも小さな子も一緒に教室に居るんだ。当然と言えば当然だけどね。
「なぁなぁ…今日も北条はあれを仕掛けてると思うか?」
岡村がにや〜っと笑いながら俺の方へと顔を向けてくる。
「…考えたくないけど、…やっぱり仕掛けてるんだろうなぁ。」
いつも教室の引き戸の前で俺達はじゃんけんをする。
でもやっぱりそれには理由があるんだ。
「負けた……くそっ、新学期早々幸先が悪いなぁ…。」
「富田〜〜、これも愛情だと思ったら幸せになれるよ〜〜!」
「……うるさいなぁ!」
今日は見たところ…引き戸に何かを挟んでいる様子は無い。
新学期だから何も仕掛けては居ないんだろうか? いや…それは認識不足だろう。
俺はそろりそろりと引き戸を開ける。
…危なかった。ビニールの紐が引き戸の後ろに仕掛けてあった。
このまま何も知らずに入ってたら、教壇の前に倒れこんでしまうところだった。
「…あ、危ないなぁ…。でもこれさえ分かったら大丈夫。」
俺はそう言って、ビニールの紐の上を跨ぐようにしてゆっくりと教室に入ろうとした。
…その時に、少し足が紐に触れてしまった。
その瞬間……俺の頭の上には土石流のようにチョークやら何やらが降りかかってきた!!!
「……ぅうあぁッ?!!!」
岡村は引き戸の向こうで呆気に取られた表情をしていた。
天井だ…天井をみる事を忘れていた。紐に少しでも触れるとバケツの中の物が落ちてくる仕掛けになっていたのだ!
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