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31: 03/16 08:51 ID:??? [sage]
はぁ……、はぁ……
荒ぶる息が耳にこびりついてくる。空を仰ぎ、呼吸を整え……
慌てるな、落ち着け！そう、落ち着け。クールになれ！そう自分に言い聞かせる。
腰を落とし、壁に寄りかかる。標的はまだそこだ。視界に据え、タイミングを取り……、一気に距離を詰める。
ヤツは突然の襲撃に気付き、後ろを振り向いた。
だが、それはこちらの思うツボだ。一瞬出来た隙を容赦なく突く。一手先を取り、相手の行動を潰す。
脳神経が下した指令を即座に行動に変換し……、腰から抜き出した小銃を逃亡者の額に突きつけた。「動くな、おとなしく両手を挙げろ！」
至近距離の脅威に男は、なす術もなく白旗を挙げ、苦笑を浮かべる。
「そのまま壁に向き合うんだ。少しでも不審な動きをしてみろ、頭が吹っ飛ぶぞ？」
もちろん、その引鉄に手をかける気はない、お約束と言うやつだ。……雰囲気が手伝ったといったところか。
「……わかった、投降しかないようだしな。」
そう、諦めたような口調で言いながらも額の銃に掴みかかろうとする男……、その鼻っ柱に思い切り、拳を打ち込む。
そのまま、一瞬の隙すら見せず畳み掛け、意識を奪い……、これで終わりだ。
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