[*]前 次[#] [0]戻 [4]履歴
[1]最新 [2]最初 ▼[3]コメント欄
8: 02/15 22:00 ID:??? [sage]
とりあえずお茶濁しに前に書いて途中でサジを投げたの貼りますね。
■Opening
俺は豆腐屋さえ継げたら良いと思っていた。
好きな人と一緒に老後までこの村で過ごせると思っていた。
その夢が叶うと…信じてた。
……いや、信じてる。
今この瞬間だって、信じてる。
でも……薄々は気付いてる。
信じたいのは、認めたくないだけだから。
自分に言い聞かせるような、
そんな涙声が…もうたまらなく馬鹿馬鹿しくて……。
さらなる涙が…顔をもっとぐしゃぐしゃにする…。
この大いなる絶望の前では、俺は無力だった。
俺は…この大好きな雛見沢から居なくならなければならない。
耳をつんざくような悲鳴と供に…俺の意識も段々と薄れていく。
…そろそろ、終わりが近づいたようだ。
ひぐらしの音さえも…もう聞こえない。
……もう楽になってもいいんじゃないかな……?
それに……俺だけじゃない。
皆と一緒に、昇っていくんだ。
そう…悔しいけれど、あの子もこの中に入っているはず。
こんな状況になって初めて、強い意識として俺の表面にそれは浮かぶ。
親切が、うれしかった。
愛らしい笑顔がうれしかった。
笑うと見える八重歯が、好きだった。
そんな君がはにかむのが、好きだった。
ひょっとすると、いや、そんな不確かな物じゃない。
…俺は君の事が、…………………………………好きだった。
[*]前 次[#]
▲[6]上に [8]最新レス [7]ピク一覧