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9: 02/15 22:01 ID:??? [sage]
…彼女はずっと泣いていた。
誰かが泣き止まそう、泣き止まそうと努力をしていた。
だけど…どれだけ辛い事があったのだろうか、彼女は泣き止もうとはしなかった。
でも、最後には……彼女は泣くのをやめた。
…泣くどころじゃない。彼女の表情には…何も浮かんではいなかった。
俺は、…それに関わる事が出来なかった。
…その他大勢としてその惨状を眺めているだけだった。
それが悔しくて…情けなくて……俺は友達と一緒に自らの無力を嘆きあった。
今度もし似たような出来事があったら…俺はあいつの力になってやれるだろうか?
……そんな事、起こらない方が良いに決まってる。考えるだけ無駄なのだろう。
「大樹、今日は学校よ!早く起きなさい!」
お母さんの呼び声で俺はこれ以上考えることをやめた。
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