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あ゛べぽ
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102:、 11/03 22:16 ID:i2
彼の存在はカトリック教会から危険視され、1789年、つまりフランス革命の年にヴァ
チカンの虜囚となり、囚われの身のまま、1795年に惨めな最期を遂げました。

フリーメーソンとの関連で彼の生涯をたどってみると、彼はまずロンドンでアトランティス=古代エジプト
伝来の秘儀をフリーメーソンの中に復活させようと試みましたが、成功しなかったので、ロシア、ポー
ランド、オランダ、デンマークなどを渡り歩いた末に、1784年の秋に、フランスのリヨンで「勝
利する叡智」と名づけたロッジを設立します。これが「ホッホグラーデ」の本来の始まりであると
考えられます。ホッホグラーデは従来のフリーメーソン(ヨハネ・フリーメーソン)の3つの位階、徒弟―職人―師匠
の更に上におかれた工事の霊的進化の諸階梯の事を言うのですが、その必要を説くカリオストロ
の考え方がリヨンではじめて実を結んだのです。カリオストロ以前にも、18世紀の中葉にホッホグ
ラーデの試みはいくつもあったようですが、その内実はカリオストロの場合ほど具体的にではなく、
その位階も第3の「師匠」の位の上に第4の最高位を置くだけのものだったので、従来の
立場からはその必要性が十分に認識できなかったのです。

カリオストロは高位のロッジの設立目的として、(1)いわゆる「賢者の石」の製造、(2)神秘の
五線形の獲得、をあげています。

賢者の石については色々な解説がなされています。炭素の事だとか、コリン・ウィルソンの著書『賢
者の石』でのように、額に埋めると超能力が出てくる特殊な金属のことだとか、あるいは
聖杯のように聖なる恩寵を得ることのできる宝石のことだとか言われています。カリオストロは、
「賢者の石」とは5千歳まで寿命を延ばす術のことだと言っています。

『生命を永らえる方法』と言うカリオストロの著述で、誰も内容を見たことがないと言う伝説が
あります。これはカリオストロがヴァチカンに捕らえられた時、役人に取り上げられ、現在もヴ
ァチカンの奥深くに収蔵されていると言われていますが、本当かどうかわかりません。高
位フリーメーソンの最高の文献であると言うカリオストロの『生命を永らえる方法』は、世に出ることが
なかったのです。

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