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137:、 11/04 00:29 ID:kw
127 続き、、、
ところが、実際には教団がとくような成果やはなく、それ自体の法則と論理に基づいてい
る。しかもそれは論理的というよりむしろ詩的なものだ。魔術は、科学的観点からはおよ
そ正当とは認めがたい結論へと一気に躍進するが、詩的観点からは決して理不尽ではない。
魔術的思考は、ヨーロッパ前史を通じ、極めて優勢な発想法の一つであり、われわれの宗教、
哲学、文学にあまねく根を下ろしている。それはまた精神界や超自然界の分野、科学が口
を挟むことのできぬ分野への重要な道標でもある。魔術的思考は、必ずしも受け入れられ
るべきものだとはいえぬまでも、人の精神の奥底で、かすかな、人の心をひきつけるよう
なベルを鳴らし続けている。
魔術を、過去の遺物と、近代科学や懐疑主義の強烈な光に照らされ、萎えしぼみ塵と貸し
たものとみなすのは極めて自然なことだが、実はそうではない。魔術的思考は、いまだに
人間の精神の奥底に根を下ろしている。魔術は実際ヨーロッパの歴史全体を通じ今日に至るま
で実践されてきた。そして魔術への関心と共感は、ルネッサンス以来この数百年間に、かつて例
を見ないほどの高まりを見せている。
自分を黒魔術師と考えるものは一人としていない。近代のオカルティストたちも、例えそ
の新年や実践がいかなるものであれ、自分たちは高潔なる白魔術師であり、決して、「邪悪
なる道の求道者」たちではないと考えている。1964年10月、ロサンゼルス警察は39人のジプシ
ーを運動判断を行ったという罪で逮捕した。ジプシーたちは宗教の自由を侵害されたとして、
即座に警察を告訴した。自分たちは運勢を占っていたのではなく、「精神の読み取り」を実
践していたに過ぎないというのだ。「ジプシーは生まれながらにして未来を見通す力を備えている。それはわれわれの宗教の一
部なのだ。われわれはパルミストリー(手相占い)協会の一員なのだ」というのが彼らの主張で
あった。これより約1年前、イギリスのある魔女集団が、最大の年中行事の一つ、ハロウィーンの夜
宴を催した。この儀式では、魔方陣、魔法のナイフを用いた儀式が行われ、人々は裸体で、狂
信的に踊り狂った。セント・アルパンの魔女の一人は、ネックレスだけを身につけ、こういったと伝え
られる。「われらは反キリスト教徒にあらず。ただ精神的充足のために別の手段を用いるのみ」
と。
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